2010年11月28日日曜日

鬼怒川温泉峡で滝落ち特訓

Class5の滝落ち祭りに参加してきました。滝落ち祭りとは何とも大胆なネーミングです。だいたい国内のコマーシャルアウトフィッターで、滝落ちを掲げたツアーを企画しているのは柳本さん率いるC5だけだと思います。今回はその記念すべき第一回目の滝落ちツアー。土曜日は鬼怒川の温泉峡、日曜日は桧枝岐の滝を落ちるという、凄い企画です。こんな企画に参加するパドラーの勇気も素晴らしいですが、企画するアウトウィッターの勇気も賞賛ものです。(もちろん柳本さんは安全面に最大限の配慮をしてパドラーの技量を見極めた上でgo, no goの判断されていますので、個人の技量によってはポーテージするよう指示が出ます。実際は相当リスク回避しています。)

今回の写真の殆どはWoodsさん撮影です。彼の写真はセンスが非常にいいので、いつも感心させられます。


スタート地点。今のところ皆笑顔。















漕ぎ出す間際には快晴に。















柳本さんからの指示を聞く。真剣なんだけど、なぜか全員笑顔。
















Woodsさんのベストショット。上からみると怖いな。













この区間は担いで何度も下りました。












  
一段目の滝でやられて、エディーに入れずそのまま二段目の滝へ。あれれれ、逆さまにだ。これは見ていて怖かった。しかし全く心が折れなていない。流石だ!滝下のホールに逆さまに突入。柳本さんが後ろから鬼漕ぎで追う。























僕は土曜日の滝落ち祭りin温泉峡にのみ参加しました。水量は柳本さんが今まで下った中では過去最低水位とのことでした。

多少のハプニングがあったりはしましたが、誰一人心は折れずに無事に終了。しかし今回の滝落ちは前哨戦にすぎません。12月にはClass5のツアー、伊豆七滝を下りに行きます。今回は軽いジャブということで。とりあえずお疲れ様でした。


















2010年11月23日火曜日

Hot&Spicy:桂川清流センターより下流を初めて下りました

労感謝の日。清流ハンターのelfは大芦川へ。合流しようと最後まで検討しました。大芦川の透き通った美しさとelfの大名キャンプには後ろ髪を引かれる思いですが、大芦川は水が少なかった。我が同士、才谷屋さん、Owlさんは河原でキャンプして、今日は川を下ってるはずです。いつも愉快な彼らの珍道中はmixiでぜひ読んでくださいね。































さて、我々はと言えば、elfキャンプに後ろ髪を引かれるも水量が増えなかった大芦川と、スパイスが少し足りない長瀞、御岳で悩みに悩みました。ギリギリまで検討しましたが、結局金曜日から一気に30cm以上増水した桂川に出撃することになりました。メンバーは、人生の先輩、へたっぴカヤッカーさん府中人さん、そしてカヤックの先輩Woods夫妻です。大月の水位は朝6時には1.98まで上昇。これはかなり増水しているといえます。

桂川は増水すると難易度急上昇、迫力を増しHot & Spicy! 刺激が少なくなってきたオヤジには、クー....いい感じです。先般、大荒れの増水小国玉川を下ったばかりのオヤジ達としては、増水の桂川は望むところです。しかも今回はWoods夫妻が未踏であり、ずっと下ってみたかった桂川清流センターより下流を案内してくれるとのこと。これは素晴らしい。

我々が通常桂川を下る時は、ヤギさんがいる曙橋下流の河原から桂川清流センターまでです。桂川はこの区間よりも、実は桂川清流センターより下流の方がさらに激しいとは聞いてはいましたが、テイクアウト地点が全くわかりませんでした。今回Woods夫妻の導きにより、念願の清流センタより下流を下った次第です。この区間は小国玉川のゴルジュと同じく、川幅が一気に3-4メートルまで絞られます。当然複雑な波がたったり、ホールが出来たりとお約束の刺激です。

今回清流センターよりも下流を下って初めて判った事は、実は中流域の核心部、キャンプ場前の瀬よりも清流センターより下の方がさらに刺激が強く、難易度の高い瀬が長く続くということです。キーパーホールや、激しいボイルで区切られたたこつぼエディー等、かなり厳しいセクションが延々と続きます。レスキューも非常に難しい区間ですので、レスキュー体制、メンバーなど十分配慮した方がいいと思いました。

テイクアウト地点


























人生の先輩、へたっぴカヤッカーもこの区間に大興奮。詳しくはへたっぴカヤッカーさんのブログを参考にしてください。(ちょっと書いて、詳しくは誰々のブログを参考にしてください、と書き逃げするのが流行っているようです。へたっぴカヤッカーさん、よろしくお願いします。)






































































清流センター下の核心部、凄かったんだけど写真がありません。撮る暇なかった。小国玉川を下ったことがある方、あのゴルジュ区間に落ち込みと岩をえぐったエディーをつけ加え、数倍長くした感じです。

いやー、桂川、増水したらまた行くぞ!

2010年11月16日火曜日

久慈川まったり川下り:噂のelfと焼肉のイニシエーション

近御岳界隈で噂のカヤックチーム、elf。清流でカヤックに興じ、仲間と酒を酌み交わしながら星空の下で特上の肉を楽しむということがモットーらしい。なんて分かり易い設定なのだろう。なんとなく照れくさいけど、心にスーと入ってくる青春路線がこのチームの美学です。elfの開祖、才谷屋さんとOwlさんは「飛び出せ青春」の登場人物と言ってもおかしくない、愛すべき熱血青春キャラクターです。お二人は聞くところによると、中学以来30年間の付き合いだそうで、二人の掛け合いは見ているだけで実に楽しいです。
昭和の青春の余韻を今に引きずるelf。ありがたくも、今回初めてツアーに参加させて頂き、メンバーとしてイニシエーションさせて頂きました。ツアーの目的地は茨城県と福島県の県境近くを流れる久慈川。鮭の遡上をカヤックから眺めながらの川下りという趣向です。最近アドレナリン系のリバーランニングばかりだったので、ゆったりした川下りは本当に久しぶり。のんびり、ゆっくりも味わい深くて実にいいものです。















久慈川は2度目のリバーランです。昨年同時期に鮭の遡上を見に来ています。実は僕にとって今回のハイライトは鮭の遡上ではありません。ましてやカヤックでも...ありませんでした。今回のハイライトは伝説のelfの極上肉です。elf開祖の一人、才谷屋さんは超一流レストランに食肉を卸している会社の経営者です。近所の小売では売っていないイベリコ豚、子牛の牛タン、鴨肉、特上のフィレ...etc。こんな高級食材がBBQの食材として普通に出てきます。これはあり得ません。




















繊細な食材ですが、大胆にも塩コショウだけで備長炭で焼きます。焼きます。焼きます....。小細工をするよりも、塩とコショウをパッと振りかけた方が素材が自己主張しやすいようです。美味い。旨い。美味い。旨い。普段行き付けの焼肉屋は家族で月に最低一度は行く近所の牛角、という小市民な私。才谷屋さんのお肉は、今まで食べてきた肉とは似て非なる物。ああ、なんて幸せなんだろう。こんな美味しいお肉はなかなか食べられません。完全に降参です。参りました。











焼き網は戦場であり、焼き網でジュウジュウ音お立てる肉は戦利品です。紳士淑女を気取っていられません。敵と戦い、戦利品に群がり、貪り、喰らいつく。しかし今回のelfツアー参加者は僕意外は非常に上品で、ガツガツしてません。作法が下品な僕は、どうやら浮いてしまったようです。失礼しました。















肝心のカヤックの話ですが、のんびり、ゆっくり、ワルツのリズムです。毛穴が全開するような開放感。初めてお会いする方が参加者の半数でしたが、一緒に漕いで、一緒に焼肉に食らいつけばもう同胞、同士の付き合いです。カヤックもいいけど、焼肉ってすごいな。結局焼肉の話に戻ってしまいました。お昼に食べた美味しいしゃも蕎麦の話や、鮭の遡上の話、カヤックの話が抜けてしまいました。全部良かったけど、とにかく仲間と食べた焼肉が一番でした。elfの皆さん、ありがとうございます。

2010年11月8日月曜日

Jacksonビラン大芦川にて鮮烈デビュー

elf才谷屋さんのクリーク艇、Jackson Villain(ビラン)の2度目の進水式が大芦川で執り行われました。先日、増水の御岳で最初の進水式を済ませたばかりですが、増水で大味の御岳ではビランの真価が伝わらず、御岳は単なる予行演習。改めて小生一押しの清流、大芦川アッパーで仕切り直し。ビランの慣らし運転もそこそこに、いきなりレブカウンターをレッドゾーンまで振り切ろうなんて実に才谷屋さんらしいな。





















この透き通るような水面。湯西川、男鹿川クラスの透明度。















瀞場ではその美しさに呆然としてしまいます。













大芦川は坂戸市の自宅からは100km、2時間かからない距離。渋滞を予想して早めに現着したので、未踏の東大芦川を小一時間スカウティング。本日の水量だとちょっと厳しい。ドロップ沢山、岩もボコボコ。C5の柳本さんが東大芦川は増水したら企画すると言ってたっけ。お楽しみは今回もお預けです。東大芦川は断念して、東、西大芦川合流地点の字穴橋から塩沢橋までの区間を下ることにしました。

この区間、ロックンロールなセクションなんですが当日の水位だと意外と癒し系です。増水した時(御幣橋70cm)では桧枝岐川を凌ぐような迫力があり大興奮でしたが、10cm水位が下がるだけでも表情が大きく変わります。

ブラインドの瀬もありますが、オンボートでエディーを取りながら下っていきました。今回は流速がないので、余裕を持ってコントロール出来ます。












































本日のパドリングバディーは、elfの開祖二人組、才谷屋さん、OWLさん。そしていつもの南極3号、Woods, Mashi。才谷屋さんを除くメンバーは、前週に増水した小国玉川でドンパン、ドンパンと派手なダウンリバーをしたばかり。今日は風流で繊細な秋のクリーキングを楽しみたいところです。

これだけクリーク艇が揃うと壮観ですね。
















まるで紅葉のようなカヤックの色使い


さて、ビランなんですが、才谷屋さんはゴキゲンの様子です。理由もなく岩に挑んでいきます。新しい長靴を買ってもらってわざと水たまりを行進する子供のようでもあります。でもその気持ちよく判ります。























嬉しそうな顔してるなあ、才谷屋さん!


無理矢理ウィリー?岩という岩に当たりにいく才谷屋さん。ちっとやり過ぎか?!でも男ってこれでいいんです。可愛い生き物じゃないですか。















大芦川は本当に魅力的な川なんです。レベル的には桂川を少しスパイシーにした感じだと思います。アッパーは桂川の核心部、キャンプ場の瀬に岩を少し増やして勾配を少しつけた感じです。ドロップはわりと沢山ありますが、すべて1m以下。桧枝岐クラスのドロップはこの区間にはありません。2-3mの飛べる堰堤や10mクラスの堰堤、河床のコンクリート構造物、本流ど真ん中のテトラなどもあり注意は必要です。しかしDR区間を慎重に選び、核心部ではポーテージすれば幅広いレベルのパドラーが下れる川だと思います。ベストな水位は現在の経験則では御幣橋70cmです。(平常水位は50cm)巷で話題になり始めたいばホールの出現水位です。50cm台でもなんとか下れます。

ヘルメットにはKodak Playsportをマウントしていますが、撮影画角がいまひとつ決まりません。少し上にカメラを向ける必要があるようです。残念ながら今回も動画はボツにしました。































10m堰堤下の瀬。ここから暫く難所が続く。今回は塩沢橋でテイクアウトだったので、この区間は下らなかった。


大芦川は本当にいい川です。全く飽きません。年内にもう一度漕ぎたいな。一緒に下った皆さん、ありがとう。感謝。