elf才谷屋さんのクリーク艇、Jackson Villain(ビラン)の2度目の進水式が大芦川で執り行われました。先日、増水の御岳で最初の進水式を済ませたばかりですが、増水で大味の御岳ではビランの真価が伝わらず、御岳は単なる予行演習。改めて小生一押しの清流、大芦川アッパーで仕切り直し。ビランの慣らし運転もそこそこに、いきなりレブカウンターをレッドゾーンまで振り切ろうなんて実に才谷屋さんらしいな。
この透き通るような水面。湯西川、男鹿川クラスの透明度。
瀞場ではその美しさに呆然としてしまいます。
大芦川は坂戸市の自宅からは100km、2時間かからない距離。渋滞を予想して早めに現着したので、未踏の東大芦川を小一時間スカウティング。本日の水量だとちょっと厳しい。ドロップ沢山、岩もボコボコ。
C5の柳本さんが東大芦川は増水したら企画すると言ってたっけ。お楽しみは今回もお預けです。東大芦川は断念して、東、西大芦川合流地点の
字穴橋から塩沢橋までの区間を下ることにしました。
この区間、ロックンロールなセクションなんですが当日の水位だと意外と癒し系です。増水した時(御幣橋70cm)では桧枝岐川を凌ぐような迫力があり大興奮でしたが、10cm水位が下がるだけでも表情が大きく変わります。
ブラインドの瀬もありますが、オンボートでエディーを取りながら下っていきました。今回は流速がないので、余裕を持ってコントロール出来ます。
本日のパドリングバディーは、elfの開祖二人組、才谷屋さん、OWLさん。そしていつもの南極3号、Woods, Mashi。才谷屋さんを除くメンバーは、前週に増水した小国玉川でドンパン、ドンパンと派手なダウンリバーをしたばかり。今日は風流で繊細な秋のクリーキングを楽しみたいところです。
これだけクリーク艇が揃うと壮観ですね。
まるで紅葉のようなカヤックの色使い
さて、ビランなんですが、才谷屋さんはゴキゲンの様子です。理由もなく岩に挑んでいきます。新しい長靴を買ってもらってわざと水たまりを行進する子供のようでもあります。でもその気持ちよく判ります。
嬉しそうな顔してるなあ、才谷屋さん!
無理矢理ウィリー?岩という岩に当たりにいく才谷屋さん。ちっとやり過ぎか?!でも男ってこれでいいんです。可愛い生き物じゃないですか。
大芦川は本当に魅力的な川なんです。レベル的には桂川を少しスパイシーにした感じだと思います。アッパーは桂川の核心部、キャンプ場の瀬に岩を少し増やして勾配を少しつけた感じです。ドロップはわりと沢山ありますが、すべて1m以下。桧枝岐クラスのドロップはこの区間にはありません。2-3mの飛べる堰堤や10mクラスの堰堤、河床のコンクリート構造物、本流ど真ん中のテトラなどもあり注意は必要です。しかしDR区間を慎重に選び、核心部ではポーテージすれば幅広いレベルのパドラーが下れる川だと思います。ベストな水位は現在の経験則では御幣橋70cmです。(平常水位は50cm)巷で話題になり始めたいばホールの出現水位です。50cm台でもなんとか下れます。
ヘルメットにはKodak Playsportをマウントしていますが、撮影画角がいまひとつ決まりません。少し上にカメラを向ける必要があるようです。残念ながら今回も動画はボツにしました。
10m堰堤下の瀬。ここから暫く難所が続く。今回は塩沢橋でテイクアウトだったので、この区間は下らなかった。
大芦川は本当にいい川です。全く飽きません。年内にもう一度漕ぎたいな。一緒に下った皆さん、ありがとう。感謝。