2010年11月3日水曜日

波に翻弄されるが、決して主導権は譲らない:増水小国玉川で大興奮

に必ず行きたい川の一つが山形県小国玉川です。小国玉川は、渓谷相はゴルジュのセクションだけ。殆どの区間は視界が開けていて、360度紅葉に囲まれながらパノラマチックに川を下ることが出来ます。そして何よりもこの川の色が美しいのです。翡翠を誰かが上流で溶かしてるとしか思えない、青と緑の境界線をさまよう色合い。紅葉を背景に川面に浮かぶ原色のカヌー。そしてカラフルなパドリングウェアをまとったカヤッカー。沢山の色が凝縮され、空間に散りばめられるのが小国玉川の秋のパドリングなんです。この季節に小国玉川を下れることはとても幸せな経験なのです。
初日の昼食風景。台風は関東直撃だったが、take out直前まで天候は大きく崩れなかった。












残念ながら今年の小国玉川は、紅葉は今ひとつ発色が悪かった。紅葉の背景となる青空も季節外れの台風の影響で曇天。光が差し込まなかったので、川も色艶が悪かった。でもこの季節では望めない水量がありました。紅葉は今ひとつでしたが、増水した小国玉川はアドレナリン指数がかなり高いので、少し冴えなかった紅葉の免罪符にはなりました。

10月最終日の週末。小国玉川にはClass5UCDi、Qさんチームの3パーティー、総勢30名近いパドラーが集結。宿舎も同じだったため、いつも見かける方々、リバーネームと本人が初めて一致した方々等、ちょっとした社交場のような挨拶がいたるところで。初日の夜にQさん、元やん、スモもとノリ―さん、ソラさん、トロ5さん(ご挨拶しきれませんでした。申し訳ありません。)チームの宴会へへたっぴカヤッカーさんと、襲撃。御馳走になりました。ありがとうございます。

突然の襲撃、ごめんなさい。



















これだけカヤッカーが集結すると壮観ですね。

C5二日目の朝。参加者全員で記念撮影。

初日は中里公民館から降下。定番のコースです。この季節にしては水量が多く、参加者全員笑顔が絶えません。所々あるホールも全員上手く捌いてお見事。ゴルジュの区間は川幅が一気に5メートル程度に狭窄する区間で、今回の設定区間の中で唯一渓谷相。大きなうねりを伴ったウェーブが待ち構えてます。2-3メートルの波に翻弄されるものの、こちらもメンバー全員クリーンクリア。増水の鱒止めの瀬は、柳本さんの判断で全員ポーテージ。アウトフィッターとしてリスクを考えての判断。因みにC5柳本さんはゲレンデには毎回前日に入り、僕達が下るまえに必ずコースの下見をしています。ルートの指示(場合によっては難易度別)が的確なので、難易度の高い川でもリスクをコントロールしながら下れるのはありがたい限りです。
















二日目はさらに増水。しかも僕にとっては中里公民館よりさらに2km程上流の未踏の区間。この区間を下るのはC5だけだと思います。結果的にはこの2kmを下るのに3時間近くを要しました。非常に難易度が高く、シビレました。捕まるとやばそうなホールも点在。岩の配列も難しい。伸るか反るか。乾坤一擲。緊張感がたまりません。

2日目。堰堤直下。いきなり横一列の大きなホールが3段。慎重にコースを読む。











随分時間をかけてやっと通常のスタート地点、吊り橋下まで到着。ここからの区間も増水で難易度が高かったのですが、上流の悶絶区間に時間を取られすぎたのでサクサク下っていきました。ゴルジュ区間のパワーは前日よりもさらにアップ。大興奮。


























へたっぴカヤッカーさん、ヒーロー新艇です。相変わらず絶好調の漕ぎっぷり。























瀬はドッカンドッカン、バッコンバッコン。ホールがドーン。ちょっと大味だったかな。


















初日の鱒止めの瀬。対岸までフェリーして、全員ポーテージ。

ホールに突入。僕の場合は笑顔で突入するらしい。スリルは後から湧き出てくる。



















過激なゴルジュ区間をやり過ごせば、しばしの安らぎが。




















ゆっくり紅葉を楽しみながら、綺麗な川をのんびり下るつもりだったのですが、今年は春先の増水並みのド迫力のダウンリバーになりました。波に翻弄されるが、決して主導権は波に譲らない。どこか人生への取り組みにも似ているじゃないか。

小国玉川に次回会えるのは来春かな。See you next time!

2010年10月27日水曜日

桧枝岐川じゃなければダメなんだ

枝岐村の冬は、深い雪に埋もれ白一色のモノトーンの世界が長く続きます。冬の前の一瞬のときめきが桧枝岐の紅葉なのです。山が燃えるような紅葉を川面から見上げ愛でることが出来るのは、パドラーだけの特権。そんな桧枝岐での秋のカヤックは特別なんです。









声出して行こう!と叫びながら漕ぐのは僕達だけかな。しかしそう叫んで気合を入れたくなる瀬やドロップの連続。桧枝岐川を下った人はわかりますよね、この気持ち。



桧枝岐川から見上げる空は色見本の様にくすみが全くない青。桧枝岐の山々は五分程の色付き。視界一杯に広がる落葉樹の森は、湯上りにほんのり染まる頬のような上品な色付きです。こんなコンディションでこの川を下れる僕達は幸せだな。気がつけば川面もカヤックの鮮やかな原色で紅葉しているようです。












激しい瀬の後は笑いが止まらないんです。

KodakのPlaysportはパドラーにも人気が高くなっているようです。POV(Point Of View)撮影用のヘルメットマウントを自作しました。オートバックスで売ってる自動車用の携帯ホールダーを装着するだけでOKです。












恒例のClass5の桧枝岐紅葉ツアー。メンバーはチームELFでお馴染み、才谷屋さん、OWLさん、テクニシャンカップルのWoodsさん、Mashiさん、桧枝岐を日本で一番漕いでいる女性、南極三号、かっ飛びヤリサさん、噂の滝飛びガールこと「ほりほり」さんです。































桧枝岐川に通って今年で2年。今まで下った中で今回は、水量は最低、難易度と天気が最高という組み合わせ。超悶絶のS字ねじりの滝下のプールでまずはウォームアップ。各自スイープから始まり、本日のコンディションを占うようにロールをしています。天地間逆になって見る川底は限りなく透明で、川の水は顔を突き刺すよう針のように冷たかったです。


漕ぎ始めるとなんとなく調子が悪いんです。しっくりしないパドリングを気にしていたら、漕ぎ出して2本目のブラインドで沈。一度も沈したことがない瀬。しかも今日は沈すると怪我するかもしれない、沈厳禁の日なのに。


結局その沈で、右手の筋を痛めたままミドルを下ることになりました。翌日は良くなったものの右手の痛みが消えないため、アッパーの戦線離脱。翌週の小国玉川に備えることにしました。


水が少ないので厳しい。


今まで一度も沈したことがない瀬で沈。当日は水が少ないので、沈が怪我の引き金になる可能性が高く、柳本さんからは沈厳禁の指示だったんですが...。この沈でブレースしている右手を引きずり、筋をのばしたようで、以後右手の力が半減。艇のコントロールが危うくなる。


いったい何艇クリーク艇積んでるんだろう?壮観。















食後は部屋に戻り、宴会。柳本さんとWoodsを除く残りの3人はオヤジ。

2010年10月18日月曜日

大芦川アッパー再び:東、西大芦川合流地点より降下

璃色の大芦川に2週間連続で出撃しました。今回は先週時間の制約で行けなかった東大芦川からの降下を予定していましたが、残念ながら水量が少なく東、西大芦川合流地点直下の字穴橋から巨大堰堤手前までの区間設定にしました。










































メンバーは若手のテクニシャンWoods夫妻と、半世紀の人生を背負う、お達者クラブ(?)のへたっぴカヤッカー、柿の種仙人、府中人、小生の6名です。Woods夫妻は初めての大芦川です。この夏に我々もお世話になったHOAで北海道のクリーキングをしてきたばかりのご夫妻からは、クリーキングした北海道の川と同じようだとの声。日本全国の川に精通するへたっぴカヤッカーからは四国のなんとかという川並みだとの驚嘆の声。小ぶりの川で大芦川程度の透明度を持つ川は関東にもありますが、まとまった水量を備えて泰然とした風格を持つ川はここだけでしょう。大芦川には渓流、鮎つりの雑誌、サイトでもブラフなしの賞賛が与えられてます。


























































さて今回の降下区間ですが、当日の水量(御幣岩橋56cm)では難易度高し。山梨県桂川のキャンプ場前の核心部クラスの瀬が続きます。瀬が堰堤のように水平線に切れている桧枝岐川のブラインドに比べてれば比較の対象になりませんが、瀬の落ち込みは大体ブラインドになっており大芦川アッパーは桂川よりもやっかいです。古峰原街道から見える川相はそれ程落差のないように見えますが、そんな事はありませんのでご注意を。


















































































今回は時間の制約で(お蕎麦屋さんが売り切れになる2時半前には撤収したかった。)、核心部等の写真を丁寧に撮影していません。スカウティングも堰堤一箇所で艇を降りましたが、エディーを細かく取って、すべてオンボートで休憩なしで下りました。そういえば、前回も殆ど休憩なしに下ったので、撮られたビデオ、写真は撮影できる余裕のある所だけです。険悪な箇所は無いとはいえ、リスクの高い川ですのでご注意ください。それから、大芦川はクリーク系の川ですので、距離のわりには時間がかかります。今回も8kmを下るのに、休憩、瀬遊び、オフボートのスカウティングなしにも関わらず4時間かかりました。個人的には字穴橋から西大芦川東生活改善センター(Class5のツアー出発点)までの区間で十分だったのではないかと考えております。



























































ラップの可能性もあり、又、途中の10mの堰堤では艇を対岸にロープ渡しするためにロープ、カラビナ等装備とロープワークをパーティーで事前に確認した方がいいと思います。我々は前回増水時にロープワークの練習不足が露呈して、ちょっとしたトラブルになってしまいました。大芦川は出来ればClass5のようなアウトフィッターにガイドしてもらうことをお勧めします。



















なお、大芦川のリバーランについては以下の記事が参考になると思います。

元やん
ラナパパ
いばさくさん
黒磯カヌークラブ
水戸カヌークラブ
へやっぴカヤッカー
柿の種仙人