ラベル 福島県 桧枝岐川 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 福島県 桧枝岐川 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2011年7月12日火曜日

初夏の桧枝岐: アッパーからミドルまで全部漕ぎのはずだったが...

週間ぶりに桧枝岐を訪れました。7月の桃源郷はすっかり夏の佇まいになっていました。舘岩から上の原のT字路を曲がると見えてくる見慣れた景色。この交差点を左に折れて、桧枝岐川が視界に入った瞬間に魂が高揚してきます。ここから桧枝岐は18kmも先で、標高差も300mあります。しかしT字路を曲がり桧枝岐川沿いに車を進めると桧枝岐はすぐそこのような気持ちがしてくるのがとても不思議です。桧枝岐川が見え隠れする気持ちのいいワインディングロードを20分も運転すると桧枝岐の村内に辿り着きます。



土曜日を移動日にした僕は、午前中はゆっくり自宅で過ごし午後6時前には現地に到着してClass5の宴会からスタートしました。普段はドーハに住んでいるリバーネーム、ドーハさんとも久しぶりに再会。宴は深夜まで続きました。

翌日は絵に描いたような快晴。なにも言うことはありません。こんなに素晴らしい日にカヤックができるなんて僕たちはなんて幸せなんだろう、そう心で呟いた朝でした。この日のカヤックの様子はへたっぴカヤッカーさんのブログを参考にしてください。
















当日はアッパーからミドルまで一気に漕ぎぬける贅沢なツアーでしたが、カエル飛びに差しかかったところで瞬く間に増水。透き通るような清流がココア色の濁流に変わってしまいました。残念ながらツアーはここで終了です。しかし、アッパーは十分漕ぎ応えがあるので参加者全員お腹一杯のツアーでした。

さて、今回はPOV撮影用の秘密兵器を投入。実践配備は今回が初めてですが、なかなか見ごたえがある動画が撮影できました。ご笑覧ください。


Early summer: Hinoemata Fukushima from Acton on Vimeo

2011年6月25日土曜日

東日本遠征桧枝岐川編:カヤック旅情

珂川上流を漕ぎぎった一行は、一路桧枝岐へ移動しました。桧枝岐へ出向く機会があれば、出発前に必ず中川善之助「桃源境桧枝岐村」に目を通します。昭和16年刊行の古い書籍ですが、中川が描いた桧枝岐までの道すがらの情景思い浮かべながら車を運転するのは感慨深いものがあります。
内川から一里半で大桃というやや大きな部落に着く。ここを過ぎて半道くらいまでは田も畑もある。
「こんちわ」と麻を刈っている農婦に言葉をかけると、「鉱山かネ」と訊かれた。この辺から館岩

方面へかけては、足尾銅山や西沢金山からの鉱脈が伸びているというのでかなり鉱山師が
入り込むらしい。この辺で桧枝岐村の役場の人が自転車で私に追いつき、私のルックザツクを
車につけて先に村へ行ってくれた。

大桃分の耕地がなくなると、もう自然の他は何もない。人手のかかったものは足の下の沼田

街道だけといってもよい。道の左側にはいつも桧枝岐川の急流がある。右側はすぐ山裾で、
時々遙か前方の山間から会津駒の雄姿と、それから南に延びた稜線の最後に三ッ岩のトツケ
が見える。川の対岸も千三、四百米の山を連ねた屏風である。左も右も前も後も全く山又山、
ただ足許の谷深く流れる桧枝岐川だけが路を切開いてくれる。ここまで来るともう人間には滅多
逢わない。


六地蔵に紛れ込む元やん。この写真、とても気に入ってます。


















桧枝岐歌舞伎の舞台。周囲は半円状のコロシアムになっている。

桧枝岐はかつて中川が描いた辺境の地というイメージはもう全くありませんが、この地を支配する気には何か特別なものを感じます。桧枝岐は漕いで楽しいのですが、民族学的にも濃密なこの土地をほんの少し知ってから漕ぐと、土地の精霊達と交流出来るような不思議な感覚で川を下れます。中川は桧枝岐川をこのように表現しています。

桧枝岐川はいつも深い谷の下に岩を噛んで流れている。長瀞のようになった所もあり、寝覚
(ねざめ)の床のような所もある。瀬も滝もあり、時には淀もあって見飽きない川だ、その川面には
セキレイが尾を振って跳ね廻っている。その谷の上空をイワツバメの群が流星の様に流れ来り
流れ去る。時々路傍の叢からヤマドリがチョコチョコと行手の路に現われて、大急ぎに路を
横切って行く。またカケスが飛ぶ。ホオジロが鳴く。

今から70年前の文章ですが、カヤックに乗り水面の高さに目線を置いて広がる桧枝岐川の現在の風景と全く変わりません。

イナズマドロップを制覇した南極3号。クリークガールズのセンターポジション確定。
























さて、肝心のカヤックの方ですが、桧枝岐でもクリークガールズが圧倒的な存在感を示しました。日曜日から参加したクリークガールズのリーダー格、南極3号はイナズマドロップでも尻込みするチキンハートの男性陣を尻目に見事なラインでクリア。まったく頭が上がりません。









当日の様子については、へたっぴカヤッカーさん柿の種仙人さんのブログを参考にしてください。

話は前後しますが、那須から移動して前日泊まった宿は丸屋新館。今回の幹事、へたっぴカヤッカーが予約をしてくれました。部屋もきれいだし、食事は蕎麦を中心に据えた地元の料理のフルコース。もともとは土地の痩せた桧枝岐の質素な伝統的な郷土料理の数々が、豪華な会席料理としてアレンジされ、ふるまわれました。









































宿と食事には拘るのが我々の旅です。昨年の北海道遠征の際に宿泊したオーベルジェコムニに続いて、幹事のヘタッぴカヤッカーさんはいい宿を予約してくれました。

今回の桧枝岐は天候にも恵まれ、素晴らしいコンデションでした。旅館に泊まり、ゆったりとした旅情を味わいながらカヤックが出来るなんてまったく贅沢な旅です。参加者全員にとって忘れられない旅のひとつとなったようです。

桧枝岐川は険悪な箇所はないものの、レスキュー体制を完璧に整えて臨む必要があるそれなりのレベルの川です。この川に興味がある方はClass5がツアーを定期的に開催していますので、C5のツアーに参加されることをお勧めします。

追記:屏風岩付近での放射線量は0.1μSv/H程度でした。桧枝岐村村内中心部でもほぼ同様の値です。

2010年10月27日水曜日

桧枝岐川じゃなければダメなんだ

枝岐村の冬は、深い雪に埋もれ白一色のモノトーンの世界が長く続きます。冬の前の一瞬のときめきが桧枝岐の紅葉なのです。山が燃えるような紅葉を川面から見上げ愛でることが出来るのは、パドラーだけの特権。そんな桧枝岐での秋のカヤックは特別なんです。









声出して行こう!と叫びながら漕ぐのは僕達だけかな。しかしそう叫んで気合を入れたくなる瀬やドロップの連続。桧枝岐川を下った人はわかりますよね、この気持ち。



桧枝岐川から見上げる空は色見本の様にくすみが全くない青。桧枝岐の山々は五分程の色付き。視界一杯に広がる落葉樹の森は、湯上りにほんのり染まる頬のような上品な色付きです。こんなコンディションでこの川を下れる僕達は幸せだな。気がつけば川面もカヤックの鮮やかな原色で紅葉しているようです。












激しい瀬の後は笑いが止まらないんです。

KodakのPlaysportはパドラーにも人気が高くなっているようです。POV(Point Of View)撮影用のヘルメットマウントを自作しました。オートバックスで売ってる自動車用の携帯ホールダーを装着するだけでOKです。












恒例のClass5の桧枝岐紅葉ツアー。メンバーはチームELFでお馴染み、才谷屋さん、OWLさん、テクニシャンカップルのWoodsさん、Mashiさん、桧枝岐を日本で一番漕いでいる女性、南極三号、かっ飛びヤリサさん、噂の滝飛びガールこと「ほりほり」さんです。































桧枝岐川に通って今年で2年。今まで下った中で今回は、水量は最低、難易度と天気が最高という組み合わせ。超悶絶のS字ねじりの滝下のプールでまずはウォームアップ。各自スイープから始まり、本日のコンディションを占うようにロールをしています。天地間逆になって見る川底は限りなく透明で、川の水は顔を突き刺すよう針のように冷たかったです。


漕ぎ始めるとなんとなく調子が悪いんです。しっくりしないパドリングを気にしていたら、漕ぎ出して2本目のブラインドで沈。一度も沈したことがない瀬。しかも今日は沈すると怪我するかもしれない、沈厳禁の日なのに。


結局その沈で、右手の筋を痛めたままミドルを下ることになりました。翌日は良くなったものの右手の痛みが消えないため、アッパーの戦線離脱。翌週の小国玉川に備えることにしました。


水が少ないので厳しい。


今まで一度も沈したことがない瀬で沈。当日は水が少ないので、沈が怪我の引き金になる可能性が高く、柳本さんからは沈厳禁の指示だったんですが...。この沈でブレースしている右手を引きずり、筋をのばしたようで、以後右手の力が半減。艇のコントロールが危うくなる。


いったい何艇クリーク艇積んでるんだろう?壮観。















食後は部屋に戻り、宴会。柳本さんとWoodsを除く残りの3人はオヤジ。

2010年8月12日木曜日

桧枝岐合宿: 桧枝岐川でロックンロール

枝岐合宿はいきなり宴会から始まりました。土曜日に男鹿川で漕いだ南極3号、ヤリサ、Actonはそのまま福島県南会津の木賊温泉に向い、他のメンバーとは宿で落ち合う段取り。今回の合宿のメンバーは上記3名に加え、おなじみのへたっぴカヤッカー柿の種仙人府中人、そしてゲストパドラーとして福島カヌー教会から元やんが参加しました。
Van HalenPanamaでSki Nowを思い出す人はどれぐらいいるのかな。このリフを弾きまくったギター小僧も多いと思います。カヤックの動画でずっと使いたかった曲なんです。画像はメンバーが撮影した素材の寄せ集めですが、僕のカメラは1080PのフルHDで撮影してます。以下のAnimotoのHQオフションをオンにしてご覧ください。


今回の宿は、岩魚のフルコースが頂けるという木賊温泉の福本屋さんです。当初は桧枝岐で宿泊予定でしたが、真夏に開催される桧枝岐雪祭りと重なっていたため、違いの分かる大人達が納得するであろうと目星をつけていた意中の宿はもちろん、村内の宿はどちらも満室状態でした。幹事の小生は、いきなり窮地に追い込まれました。しかも7月の北海道合宿ではへたっぴカヤッカーさんが幹事で、レベルの高いオーベルジュ等をさらりと手配、宿と食事のクオリティーの高さに打ちのめされたばかり。プレッシャーを感じながらも、評判を頼りにやっと見つけた宿が福本屋さんでした。
















福本屋さんのスペシャリテーは岩魚のフルコース。囲炉裏を囲んで岩魚づくしというのは、風情があります。ワインコノソアなメンバーが多いので、厳選したワイン4本を持参(持ち込み料金もリーズナブル。気持ちよく了承していただきました。)、あっさりして淡白な岩魚に舌鼓を打ちました。

















食事が終わり部屋に戻ってからも宴会は続き、酔いが回ったころに全員で露天風呂に行きました。木賊温泉といえば混浴の露天風呂です。修学旅行のように大はしゃぎで、楽しいひと時を過ごしました。














翌日はいよいよ桧枝岐ミドルからの降下。桧枝岐川は下るという表現ではなく、降下という言葉が相応しい川です。もうこの川を何度も降下していますが、スタート直後からいきなり先が殆ど見えない落ち込みが迫り、ドンドンドンと叩きつけられる川相はまさに川下りというソフトな表現より降下という言葉が相応しいと思います。とにかくドンドンドン。ドンドンドン。ドンドンドン。そのうちこのドンドンドンという音がつながってきて、ドンドンドン、ドンドンドン、ドンドンドンドンドンドンドン! ドンドンドン、ドンドンドン、ドンドンドンドンドンドンドン!そうなんです。三三七拍子のリズムに聞こえてくるんです。このリズムが心臓の鼓動と同期してきます。これでは不整脈ですね。三三七拍子の不整脈に景気づけられながら降下すると、誰もが桧枝岐川の虜になっている自分に気づいているはずです。

































































桧枝岐川に興味がある方は、安全に降下するためにもこの川を良く知ったアウトフィッターにガイドをお願いするか、Class5主催のツアーに参加するのがいいと思います。そして桧枝岐川といえばClass5を主催されている柳本さんでしょう。桧枝岐川のコマーシャルツアーを現在唯一企画しているのがClass5です。8月末と秋に桧枝岐川ツアーが企画されているようです。興味がある方はぜひ柳本さんに連絡してみてください。カヤックをやっていて本当に良かったと思える素晴しい川です。