2007年12月9日日曜日

皆で川地図を作ろう

書きの前にまずは要点を。

趣旨)Google Mapsで川地図を作り、皆で共有しよう!!

背景)私家版の川地図はネットに出回っていたが、共通の表現様式(GUI)もなく、データの共有、再利用、管理という点ではまったく配慮されていなかった。この秋のGoogle Mapsの機能強化で従来の課題がかなりクリアでき、個人で作成した川地図を共有し、検索出来ることが可能になった。

方法)エネルギーとコミットメントが必要な管理者方式ではなく、検索、再利用を促進するための最小限のルールを作り、個人で自由に地図を作る。(Google Mapsの「マイマップ」をプラットフォームに私家版の地図を共有するための最低限のルールを作る。)具体的には検索で「川地図」としてヒットさせるためにタイトルの最後に例えば「川地図」という検索用のキーワードを加える。例として「山梨県 桂川 川地図」こうしてマイマップを作り、公開モードにしておけばGoogleで地図そのものを検索でき、共有、再利用が可能だ。管理者をたてて整理しないので一つの川に対して複数のパドラーが私家版を作成することになる。スポットプレー、DR、あるいは艇による違いが川地図へのコメント、ポイントの違いになることを考えると、厳格なルールを管理者が決めるよりも、多様性を認めて複数の私家版を検索出来るようにしておき、読み手が内容を判断した方がいいだろう。また、裾野を広げるという意味でも必要最小限の約束事、マイマップの公開、タイトルに川地図の一言を加える、という2点ルールの方が、管理方式よりも敷居は低い。

効果)Google Mapsで作成した地図を公開することによって(僕が公開している川地図です)、川地図の検索が可能。私家版の地図の蓄積により、データとしての価値がうまれてくる。また、ユーザーインターフェースが共通なので、アメリカで始まっている同様の動きとも連携可能。(意味があるかといえば取りあえずは?ですが...)

以上が趣旨です。あくまでも案ですのでコメントがあればぜひ聞かせてください。

ややこしい話を後に置き、いきなり要旨を書かせていただきましたが能書きを少し。リバーマップの類はネットの世界では決して珍しいものではありません。例えばこまめに情報を集めた川地図indexを見ていただければ、描画ソフトで忍耐強く作画した地図もありますし、Google MapsのAPIを利用してマッシュアップしている人もいます。しかし地図そのものの検索、共有、再利用は従来は対応がほぼ不可能でした。

ところがこの11月にGoogle Mapsの機能が強化され、私製地図の共有、複数のアカウントに対して編集特権の付与などの機能が強化されました。Googleマップに自分の地図を作成できる機能「マイマップ」が追加になり、このデータのうち公開モードで作成した地図はGoogle Mapsから検索されるようになりました。例えばGoogle Mapsの検索画面で「山形県 小国玉川」と入力して検索してみてください。結果リストの下に「みんなのマイマップを見る」リンクが張ら れ、そこから私家版の地図を絞り込むことが出来ます。

このGoogle Mapsを作って管理者をたてることなく、きわめて疎な結びつきの状態で再利用を進めるProjectを考えています。Projectという表現も大げさなのかもしれません。賛同してくれる人はGoogle Mapsに川情報を登録して、検索しやすいキーワードを埋め込み、その情報を公開していただけませんか、というレベルの話です。因みにUSでは既にplayak.comでGoogle Mapsを利用したKayak World Mapプロジェクトが進んでいます。もちろんインターフェースが一緒ですので、日本で作ったGoogle Mapsの川地図もKayak World Mapに参加出来ます。管理者をたてるならばAWのNational River Databaseのような形で整理するのが一番いいのでしょうが(Put-in, Take-out地点から水量などかなり整理されています。)、日本の場合はAWのような組織もないので、個人が私家版の地図情報を公開し、共有するという形が一番いいと思いますし、その方が敷居が低い分だけ情報が増えると思います。

なお、Yahoo地図のワイワイマップも似たような機能がありますが、APIが公開されていてマッシュアップ、再利用が容易であり、なによりも地図そのものが検索出来るのでGoogle Mapsの方が川地図Projectには向いていると思います。

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