2009年11月21日土曜日

【レスキュー】カヤックインストラクターが溺れそうになった話

日はカエルアドベンチャーのインストラクター、ヤラレンジャーを独り占めしました。プライベートレッスンは密度が濃く、勉強になるな。目標が出来て、またカヤックに対して熱意が高まってきました。ゴルフは何度プレーしても、一流のプロに教えてもらっても、プレーを一緒にしても全く燃えません。どうやら向いていないようです。もう20年以上前から分かっていた話ではあります。再びゴルフの情熱の火を点そうと思ってもどうも上手くいきません。やはりカヤックに専念しようと思います。

さて、カヤックインストラクターが溺れそうになった話はもちろんヤラレンジャーではありません。今週の主要なカヤック関連のフーラムでちょっとした話題になっているネタです。(Mountain BuzzBoaterTalk)まずは以下をご覧ください。


Mike Swims & Almost Drowns from Dave Hoffman on Vimeo.
My good friend took a big, long swim in Idaho. He was in the water for 4 minutes. Probably the scariest thing I've witnessed on the river. My GoPro headcan was rolling and caught the whole episode. June 2009.


DaveとMikeはカヤックインストラクター。雪融けの増水したアイダホ州のサーモン川を下った際、ホールに捕まったマイクは沈脱、その後4分間も激流に流されるアクシデントに巻き込まれます。トラブルの一部始終をDave HoffmanはGoProのヘルメットカメラで撮影していたので、臨場感がダイレクトに伝わってきます。DaveのThe River Lifestyleに詳細なトラブルのレポートと、レスキューという観点での考察が書いてあります。いろいろと考えさせられるビデオですし、Mountain Buzz、BoaterTalkにも様々なコメントが寄せられてます。時間があればThe River Lifestyleは一読をお薦めします。ビデオの中でflush drownedあるいはflush-drowningという表現とその定義をDaveが述べていますが、独立語として考えていいようです。知っている限りは日本語に該当する言葉はないと思います。Flush-Drowningは、American Witewater(AW)ではPFDをつけたまま溺れることと定義しているようです。Paddling Life MagazineのAW 2007Accident reportの記事の中にflush-drowningのセクションがあります。こちらも参考にしてみてください。因みにAWでは1973年まで遡ってAccident Databaseを持っています。どこかの国の独立法人もこれぐらい整備して欲しいものです。

溺れそうになったMikeさんには気の毒ですが、このビデオはなかなか迫力がありますね。雪代がこれだけ入ってしかもエディーも見当たらないclass 5で4分間も流されれば、体力は消耗するし、flush-drowningの可能性もあるでしょう。Daveが今までカヤックをやっていて一番恐ろしい経験だったと述べています。ビデオからもその片鱗は伝わってくるのではないでしょうか。

2009年11月14日土曜日

【番外】Google Waveの招待状が来た

らくコアなこのブログの読者には全く関係ない話でしょうが、やっとGoogle Waveの招待状が来ました。コミニュケーションプラットフォームとしての機能に興味津々。Google Waveはドキュメントの共有、IMなどのツールを一元化し、リアルタイムでのコラボレーションを可能とした統合プラットフォーム。既にSAPやSalesforce.comもアプリを発表しています。現在カエルクリークチームは今となっては古くさくなったGoogle Groupで情報管理していますが、Google Waveに移行して使い勝手がどう変わるか早速検証してみます。カヤックとはまったく関係ない話です。カエルクリークチームの皆さんにはGoogle Waveに別途招待します。これでまたハイテク度が上がっちゃうな、このカヤックチームは。

【番外】The Bawdies: It's too late

11月4日にリリースされた新曲。日本人が背伸びして雰囲気をパックたアレンジとは違う、本物の臭いがします。出だしのボトルネックのアレンジも渋い。サビも一度聴いたら耳に残る強いインパクトがあります。日本人のバンドとしては現在一番気になるグループです。ボーカルは個性的でこれまたメガインパクト。好きですね、こういうシャウトは。ただ英語はタモリが入っていて個人的にはちょっと...。それとボーカルは何となく桑田が入ってます。歌詞にもう少しメッセージがあればこのバンドは世界狙えるんじゃないかな。人気が出て欲しいバンドなんですが、ちょっとマニアックでしょうか?

2009年11月8日日曜日

幻の増水!山梨県桂川を下る

都圏のカヤッカーでも桂川を下ったことがある人は、意外と少ないようです。新たなゲレンデを求め放浪を続けるカエルクリークチームでさえ、桂川を下った経験がるのはへたっぴカヤッカーと僕の二人だけ。御岳よりワンランク上のこの川は主に鳥沢ホールでのスポットプレーが有名ですが、落差と岩絡みの瀬はクリーク入門としても実は最適な川です。



Song: Say, John Mayer 

ここ暫くは地方遠征してきましたがすっかり秋を通り越えて雪の季節となり、下れる川が限定されてくる中、首都圏から近い桂川は大変貴重な川です。定期的にチェックする大月の水位はここ暫く175cm。120cmあればボトムを擦りながらも下れる川ですので、175cmだと余裕どころか増水状態です。桂川の源流は山中湖ですのですが、何かの理由で放水しているに違いありません。この水位は、核心部はアドレナリンレベルが一気に上がる水量です。エキサイティングな桂川が一番楽しめる水位が大月175cmなんです。これは出撃するしかないということで、一番桂川を下っている僕が幹事となりカエルクリークチーム全員集合で出撃しました。メンバーは紅一点のエクストリーマー、南極3号、へたっぴカヤッカー、柿の種仙人、府中人、そして私Actonです。

さて、いつものようにゴール付近の目印の石で水位の診察開始。どれどれ...あれれ、先生、水位が、水位が....。増水じゃなかったの?なんかへんだぞ。ゴールの桂川清流センター前でいつも水位を確認する岩から判断すると、本日の水位はどう見ても大月130cm程度。これは増水ではありません。平常水位に近い状態です。ホール巻き巻き、荒れ狂う核心部を期待していたので、全員ちょっとがっかり。とりあえず気を取り直してスタートのあけぼの橋まで移動。

追記:後に大月の水位計が以前より40cm増しで表示されるとの情報を入手。大月175cmと表示されるものの、ゴール付近の水位の参考にしている目印の岩から判断した130cm程度という目測に誤りはありませんでした。新しい基準だと大月で170cm程度あれば、多少擦っても下れる水位です。核心部の難度が上がり、魔界が現れるマイベスト水位は旧基準の175cmに40cm足して、215cmとなります。


カエルクリークチーム、全員集合。スタートのあけぼの橋下流にて。



















キャンプ場前の核心部その1。水位も低く、パワーも全くありませんが逆に岩をかわし避けながら下らなければならず、 それなりに楽しめます。柿の種仙人は核心部撮影に専念。




 キャンプ場前の核心部その1からその2を臨む。本日の水位ならば余裕で下れます。


















キャンプ場前の瀬その2。下流より上流を撮影。キャンプ場前の核心部その2は、200m程度の岩絡みの瀬が続き、最後は1m程度のドロップで終わります。水量が多いとこの区間はいたるところでポール牧、いや、ホール巻き巻き、難度は相当高くなります。この瀬で沈すると途中でエントリー出来ないので、最後の落ち込みまで流されることになります。今回の水量だとプレッシャーを感じることはないと思いますが、増水しているとこの区間は魔界に変貌します。



















府中人とActon。これより核心部その2に突入。



















府中人はミュータントで降下。桂川は桧枝岐よりはリラックスして下れますよね。


















紅一点のエクストリーマー、南極3号、桧枝岐川の鱒滝を落ち、アッパーを下って鍛えたので、余裕ですね。


















桧枝岐でおろしたディーゼル70。ちょっと納得いかない表情のへたっぴカヤッカー。



















アルコールの入っていない柿の種仙人は寡黙ですが、ご満悦いただいた様子はうかがえます。














ヒーロー、絶好調です。




バクテリアの活動が不活性なこの季節は、透明度は向上して一見清流に見えますが大月市内を流れ、降下区間に辿り着く桂川の水質は高くありません。BODの年間平均値も奇しくも秩父市内を流れて辿り着く荒川の親鼻橋観測値とほぼ同じ程度です。多摩川御岳よりもはるかにに水質は落ちます。長年ゴミの不法投棄が問題になっている川なので、打ち上げられた生活ゴミも目につきますし、生活排水の流入で臭いも気になります。流域の下水道普及率も低い(桂川流域下水道普及率は16.6%、全国平均69.3%)のも気になるとことです。桂川の荘厳なゴルジュに入ると右岸からは、アンモニア臭が強い生活排水が流れ込んでいます。岩盤には汚水の後が染みとなって残っています。これだけの堂々たる川相だけに、桂川の水質汚染、ゴミの不法投棄問題はとても残念です。

今回もう一つ残念だったのは釣り師が罵声をあげて竿を振り回したり、竿で叩くそぶりをして我々を威嚇、恫喝したことです。歳の頃は50代後半から70代、身なりから判断すると地元の釣り師の方のようでした。遊漁券は目につく所にはなく、仕掛けはゼロ釣法。ロッドはダイワのゼロ釣法竿でした。ヤマメ狙いの渓流釣りです。マス類が既に禁漁期間中なのに、これは明らかに違反行為、密漁です。(清流センター付近にも同じくゼロ釣方の密漁者がいました。)竿、仕掛けからしてこの期間許可されているコイ、フナをねらっていないのは明白。根掛かりした間隙を狙って釣り師の後ろを通ったのですが、イライラしていたのか我々に不満を爆発させたようです。おじいさんの挑発に無言スルーで釣り師の後ろを静かに通り過ぎましたが、気分のいい経験ではありませんでした。鮎釣りの期間を避けて何度もこの川を下っていますが、初めての経験です。皆さんも安っぽい挑発にはのらないでくださいね。ただし度が過ぎた威嚇行為や、身体的接触があれば迷わず即座に警察へ通報しましょう。(密漁も条例によっては逮捕となります。)

別の川で以前まったく影響のない場所にいるカヤッカーに、いきなり石を投げつけきた釣り師を目の前で見たことがあります。残念ながら一部の釣り師は罵声や暴力でカヤッカーを威嚇するの事が希にあります。時期や川を選んで釣り師に遭遇しないよう十分注意はしていますが、万が一そのような状況になっても町中で肩が触れて因縁をつける、ごろつきのような態度はとって欲しくないものです。





2009年11月6日金曜日

9時に久慈川で待ち合わせ

島カヌー教会、元やんの導きにより11月3日、久慈川へ大集合。当日集まったのは福島カヌー教会、水戸カヌークラブ、長良川カヤッククラブ東京支部、そしてクラブとしての実態はない我がカエルクリークチーム。合計9名のツアー。こんな人数で下るのは久しぶりです。




















水戸カヌークラブによると普段より水量が多く、コンディションは良好の模様。海沿いから遡上して見える久慈川の川相は、那珂川の中流域に雰囲気が似ています。しばらくこんなゆったりした川を漕いでいません。今日はまったり川下りかな、と思っていたのですが、実際は鬼怒川のような雰囲気でした。途中にそこそこ遊べる瀬があったり、岩絡みの瀬があったり、スタンディングウェーブがあったり、ドロップがあったりと結構楽しめました。今回下った区間は矢祭地区からのput in。通常は下流の大子観光やなからのスタートだそうです。この区間はなかなか楽しく、鉄橋の瀬、つり橋の瀬、やな下の瀬、七曲の瀬、紅葉の瀬、スラロームの瀬、パチンコの瀬と、変化に富んでいました。


今回は新艇のヒーローで出撃。御岳、長瀞と下りましたが、安定感には毎回驚かされます。





















僕と路線が同じエクストリーマー、へたっぴカヤッカーさん。他のカエルクリークチームのメンバーは鬼怒川上流の温泉峡へクリーキング。


















タイトル通り、9時に久慈川で待ち合わせして皆で楽しみました。さて、今回はしんどいので、マッシュアップ方式。(手抜きです。)詳細は以下のブログを参照にしてください。

FCK 元やん
長良川カカヤッククラブ 花鳥
FCK ソラさん
水戸カヌークラブ
へたっぴカヤッカー

2009年11月1日日曜日

禁断の福島県桧枝岐川(伊南川)アッパー区間からミドル区間まで一気に制覇

枝岐川は本当に凄い川です。一年中安定した水位があり、増水すれば簡単にクラス4+から5に変貌する川。増水時、特に春先は川幅一杯に広がる荒れ狂う流れは尋常ではありません。水質は極上。川を下っていてもゴミが浮かんでいることはありません。水量は一年を通して安定しており尚かつ入渓しやすく、車も余裕をもって駐車出来るクリークは他に見当たりません。伝説の七厘会のブログで桧枝岐川を知り、魅せられてこの川に通うこと今年はこれで5回目となりました。

桧枝岐川はアッパー、ミドル、ローアーと3区間ありますが、屏風岩より上流のアッパー区間を下った諸先輩の伝聞によると、アッパーは超悶絶レベルだそうです。曰く、沈は絶対に不可。落差が激しく、瀬の殆どはブラインド。瀬のスピードは速く、険悪な岩の配列もある...。恐ろしい話を聞かされていました。桧枝岐のミドルでさえ山梨県桂川より最低1ランク上の難易度なのですが、アッパーはいったいどうなってるのか?ずっと気になっていましたが、本日とうとうアッパー降下しました。ついでに6.6mの鱒滝も下りました。



今回のメンバーは精鋭3名(?)。カエルアドベンチャーのアウトフィター、ヤラレンジャーと我らが南極3号そして小生。桧枝岐川のカヤック関連情報を最初にインターネットにアップしたのは七厘会ですが、コマーシャルベースで桧枝岐川ツアーを企画したのはカエルアドベンチャーが最初です。僕もカエルアドベンチャーのツアーに参加しなければ、この難易度の川を挑戦することは無かったと思います。その点、カエルアドベンチャーさんには大変感謝しています。

桧枝岐川は本当に素晴らしい川ですが、難易度はかなり高いです。特にアッパー、ミドル区間についてはこの川を熟知したリバーガイドと下った方がいいでしょう。ローアーは山梨県桂川を下れれば恐らく問題ないレベルだと思います。興味があればぜひカエルアドベンチャーさんに連絡してみてください。


ミドル区間の最後に待ち受ける鱒滝。高さは6.6m。ヤラレンジャーによると、滝落入門に相応しい滝とのことです。ヤレレンジャーと僕はクリアしましたが、我らが南極3号は惜しくも失敗。女性ながら、あの高さの滝を下る勇気には敬服致します。次回のリベンジを誓ったのでした。



結論から申し上げると、諸先輩のコメントの通りアッパー半端なレベルではありません。瀬を降下していると堰堤のような水平線に何度も遭遇します。一旦断続した川の流れの先には、ブラインドの落ち込みが待ち構えています。この区間はどこが核心部というよりは、殆どの瀬が核心部です。ノートラブルで瀬は3名で順番に降下して、僅か2kmの降下に2時間弱かかりました。アッパーはミドルよりも明らかに1ランク上の難易度です。


より大きな地図で 伊南川(桧枝岐川)リバーマップ を表示


今回は水量が少なかったのでまだ救われましたが、アッパーは増水時は阿鼻叫喚、絶叫悶絶区間となります。ミドルの増水時は下っていますが、アッパーの増水時の降下は僕の実力では無理だと思います。春先の増水を狙う方は十分注意してください。(増水時の桧枝岐川はローアーでさえ恐怖を感じます。囂々と地響きのように渓谷を埋め尽くす爆流に、腰が引けてしまいます。僕が最初に桧枝岐を下ったのは、増水時のミドルでした。この時にこの川の臨界点を知ることが出来ましたが、初めてチャレンジされる方は増水時は十分注意してください。この川は一晩の雨でも簡単に増水します。)

桧枝岐川アッパーは僕が下った川の中では間違いなく最高レベルの難易度です。アッパー恐るべし。因みに本日はなんとか問題なく下れました。屏風岩の滝も問題なく降下。アッパーを下ると屏風岩の滝は何も感じなくなります。結構凄いなと今まで思っていたのですが、アッパーを降下して屏風岩までくると感覚が麻痺してしまうようです。そしてあの鱒滝の滝落ちも成功!今日は気分がいいです。

本日はハバネロ級のアッパー、タバスコ級ミドル、そしてあの滝といつも回避していた堰堤下の険悪な瀬を下るという超満腹リバーラン。途中の昼食の休憩は実質15分。無事に下り終えたのは4時過ぎ。超濃密な一日でした。



S時ねじりの滝の下部。 2段目の落ち込み直下に岩が出ています。水量が多ければ問題なくクリアできそうですが、水位が低いとピンニングの可能性があります。


















さて、本日はアッパーとミドルのダブルコースを降下しました。アッパーは確かに超絶悶絶区間ではあるのですが、この日の最難関の瀬はアッパーではなく、普段ミドルを降下する際ポーテージしている瀬でした。ミドルコースは堰堤直下の瀬が険悪なため、通常堰堤手前で終了しますが、本当は堰堤を巻いてからさら再エントリーし、鱒滝手前か、鱒滝越えた地点でミドル区間は終了します。

堰堤で終了する理由は堰堤直下のうんこ岩の瀬。以下の写真を見ての通り、色、形、艶ともにうんこのような岩が進路を塞ぐ、険悪な岩の配列になっています。写真左側の上流から中央下の黒い一艇分のスペースしかないエディーに入って、艇を写真下から上まで艇を移動、そして右90度転回し、写真右側にある4つのうんこの色、形をした石の上から1番と2番の間に艇を通します。流れが強く、下手するとうんこ岩にブローチします。1番、2番以外のうんこ岩の間はブローチしそうで他は通れませんし、うんこ岩の下は刺さりそうで、1番、2番のルートしか下れません。

パチンコのチューリップにつながる釘のようなうんこ岩の配列の直下は、ドロップで岩盤です。ピンしそう。絶体絶命。さあ、どうする!!

今回はこのうんこ岩の瀬にチャレンジしましたが、ヤラレンジャー以外は失敗。僕のバンディットではエディーは決めても、この小さなスペースで90度回旋させながら落とし込むのは至難の業でした。今回はこのうんこ岩の瀬が一番難しかった。スカウティングも一番時間がかかりました。あのヤレレンジャーが考え込んでいます。初めて見る厳しい表情。何度も何度も瀬を見ながら場所を変え、また考え込む。ただ事ではない瀬であることは容易に想像がつきます。やはり臭いんです、、うんこの瀬は。ヤラレンジャーはどれぐらいスカウティングしていたでしょうか。時計で計っていたとすれば10分程度でしょうが、30分程この瀬を見つめて悩んでいたような気がします。時計は3時半近かったと思います。まだこの先にもそこそこの瀬があり、そして最後に鱒滝が待っています。4時前までには鱒滝を落ちたいところです。こんなに時間を取らせてしまって、やっぱり汚いな、うんこの瀬は。

ヤラレンジャーは流石プロです。見事な操艇技術で艇を落とし込んで行きます。あの技術を安定して再現するのは、アマチュアレベルでは難しいでしょう。いい勉強になりました。水位がもう少しあれば別のルートが浮かび上がるのですが、本日一番のテクニカルな瀬です。「この瀬に比べれば鱒滝など、なんでもない」とヤラレンジャーが言ってました。全くもってその通りでした。


うんこ岩の瀬。写真下の黒い部分のスペースは一艇の大きさ。このエディーにピタッと入れるのは当たり前。その先が超絶テクニック。本日一番の難所。



屏風岩まで下ってきました。屏風岩直前の落ち込みは難度かなり高いです。これをクリアすると屏風岩の滝は楽勝? 屏風岩手前の落ち込みからS字ねじりの滝まではかなりの勾配で落ち込んでいます。段々畑をみるような眺めです。屏風岩の滝からS字ねじりの滝までは距離はありますが、段々畑状態。屏風岩の滝は失敗出来ません。S字ねじりをは生身で下りたくはありません。



















アッパーの最後を飾る屏風岩第一滝。水量が少ないので迫力は今ひとつでしたが、2-3mぐらいの高さはあるでしょうか。パドルが引っかからないように落ちましょう。アッパーを下ってここに行き着くと、この程度の落ち込みは何も感じなくなります。



そしてアッパーとミドルを区切るS字ねじりの滝。S字ねじりは水位が少ない時の降下より、増水時の方が2段目直下のピンニングポインを気にすることなく下りやすそうです。


参考までに、増水時のS字ねじりの滝をクリアするヤラレンジャー。知っている限りではS字ねじりの滝を一番多く降下している男です。増水時は滝は瀬に見えて、かえって下りやすいとの話です。凄いな。



渇水状態でもこのような瀬がバンバン出てきます。



















S字ねじりの滝。普段は反対側から撮影しています。アッパーから下ってきた証の右岸側からの撮影。



















水位が低くても瀬は真っ白。ここまで真っ白な瀬が多い川はそんなに多くないでしょう。


















とにかく落差が激しく、岩が多い川です。実にロックンロールな川です。



どこまでいっても真っ白。エディーを丁寧に取りながら降下します。


南極3号もまさかのアッパー攻略に大興奮。



















危険な臭いのする瀬ではスカウティング。ヤラレンジャーの指定するエディーに艇を入れながら下ります。


南極3号は度胸が据わっています。決められたルートをためらわずに下ります。


















しかし、アッパーの瀬はことごとく真っ白なドロップです。


















アッパーから下り屏風岩でやっと昼食。



南極3号の至福の瞬間。ずっと嬉しそうな川をしていました。




我らがヤラレンジャーの桧枝岐川ビデオ。