2010年7月31日土曜日

栃木県大芦川を下る

木県鹿沼市を流れる大芦川へ休暇を取って出撃してきました。平日、しかも金曜日に休み取るというのは実に贅沢です。都内に向かう通勤の車を横目に逆方向へ向かう優越感。スーツを着ない自由。ネクタイをしない開放感。ブラックベリーは起床と共に未読メールをクリーンアップし、何も思い残すことはありません。

今回はいつもお世話になっているヤラレンジャーこと、柳本さんが立ち上げたClass5のプライベートツアーに参加しました。今年は仕事、ゴルフ、そして浮き世の義理で身動きがとれず、まともにカヤックをしたのは7月上旬の北海道ツアーのみ。今回のツアーは、今年に入って2度目の本格的なエクスペディションです。前日は弱い雨が終日降っていたので多少の増水を期待していましたが、思った程増水していませんでした。

なるべく上流から降下しようという話でヤラレンジャーからは聞いていましたが、水位が低く断念。結局、西大芦東生活改善センター前の塩沢橋から5km程下流の天王橋までの区間を設定となりました。塩沢橋より上流の区間はもう少し水量が増えないとなかなか難しそうです。

さて、大芦川の特徴は、まずは川がきれい。透明度が恐ろしく高く、魚影も濃い。川に沿って古峰原街道が通っているため、川までのアクセスも非常によい。下り始めたらギブ出来ない川もありますが、この川はポテもギブも可能です。途中の大きな堰堤ではロープで艇を下ろさなければなりませんが、この段取りさえ問題なければクリーク入門には最適な川だと思います。難易度は全体的な印象としては山梨県桂川の一ランク下だと思います。前半は恐ろしく透明な淵や簡単な瀬ばかりで、気が抜けてしまいますが心配しないでください。大きな堰堤を越えてからは、じっくりコースを読まなければならないポイントが出てきます。険悪な箇所は昨日の水位では特にありませんが、大きな堰堤を越えた辺りからテトラが川の真ん中に2,3入っています。



古峰原街道を走ると、おそば屋さんの数の多さに驚きます。鹿沼そばと呼ばれる名品のようです。これだけそば屋さんが多いと、お昼はそば以外の選択肢はありません。今回お邪魔したのは一庵(いおり)さんです。お勧めはにらそばだそうです。おそばとニラを一緒に茹でてあるだけですが、そばと一緒に食するご当地メニューです。栃木のトリビア、ニラとそばの食感、歯応えを楽しんでください。

















遅くなりましたが、柳本さんの独立と長男誕生を祝してノンアルコールビールで乾杯しました。

















大芦川、気に入りました。鹿沼ICから30分かからない距離です。首都圏からのアクセスが良いし、幅広いレベルのカヤッカーが楽しめそうなので、人気が出そうな予感がします。来週もここに来ようかな?

2010年7月18日日曜日

パドルスポーツにはKodak Playsportが良さそうだ

Xactiには大変お世話になりました。当時は動画専用機で防水といえばXactiしかありませんでした。Xactiはパドラーの事実上の標準機でしたし、今も状況は変わってないと思います。名器と宣言して良いデジモノだと思います。

ユーザーが多いだけに、モニターがよく故障したり、バッテリーが簡単に昇天してしまうなどの不満もよく聞きましたしたし、実際そういう傾向が強いように思います。カテゴリーが違うので比較するのはフェアではないかもしれませんが、今となっては、北米で人気のあるポケットビデオ(キャンディーバー型)と比べると、動画専用機の中では機動力が高い部類に入るXactiも重くてバルキーです。Xactiは厚みがあるので、PFDにはスマートに納めることも出来ません。グローブをしているとスイッチ類の操作がとてもし難いのも課題の一つです。

一方、キャンディーバータイプのムービービデオは、ワイシャツのポケットに入る小型携帯電話のサイズですので、PFDには簡単に格納出来ます。本格的なムービーメーカーとは映像品質を比べるよしもありませんが、Xactiとの比較ならば殆ど変わらないと言っていいと思います。PCやWebにアップする程度なら実用上は全く問題ありません。


以下はPlaysportで本日朝に実際に撮影したVideoです。



A summer morning from Acton on Vimeo.

以前もlogしておきましたが、このカテゴリーではCiscoのFlip Videoが一番有名だと思います。残念ながら日本では販売しておりませんが、日本国内でもマニアからは人気がある機種です。CiscoのFlip Videoは画質も素晴らしく重量も100gを切る軽快さで大変気に入っているのですが、防水対応しているモデルは残念ながらありません。(ダイビング用の防水ケースは別売品扱いです。)

一方、Kodakはこの春に防水対応のキャンディーバータイプ、Playsportをリリースしました。携帯電話とほぼ同じサイズのHD対応製品です。Flip Videoよりは少しボリュームがあり若干重いですが、Xactiに比べれば無視出来る程です。操作ボタンはグローブをしたままでも簡単にプッシュ出来る...とは言い難いですが、Xactiよりははるかに操作は容易です。1080pのフルHDで、とても扱いやすい機種です。

パドリングしながら撮影した動画をWebにアップする程度なら従来のムービーカムーは殆どオーバースペックと言えると思います。

左からサンヨー Xacti、Kodak Playsport, Cisco FlipVideo 大きさはそれ程変わらなく見えるが、厚みと重さが全く違う。ワイシャツのポケットに綺麗に収まるのがPlaysportとFlip Video。Flip Videoは重さも100gを切る。



















PlaysportもFlip Videoも専用機と異なるカテゴリーですので、直接比較することに意味はありませんが、いわゆるチョイ撮りでブログにアップする程度ならばこういったキャンディーバータイプが便利だと思います。Playsportについてはこの記事が製品特性を言い当てていて、分かりやすいと思います。

最後に個人的に気になる点を2つ挙げておきます。写真を見て判るようにスイッチ類は比較的離れてレイアウトされているのでグローブをしたままでも少なくてもXactiよりは操作は樂です。しかし、やはり素手のようにはいきません。どんなレイアウトであれこの筐体にこの程度の大きさのボタンではグローブをしたままでは操作性は限界があるようです。

液晶をカバーしている強化プラスチックが傷つきやすいようです。気にしなければ全く問題はありませんが、はじめにクリアシールを張ってで保護するといいでしょう。Playsport用のシールは売っていなかったので、携帯用のシールを切って貼りました。

いろいろと使い込んだXactiですが、この機会にいよいよ引退させます。ご苦労さまでした。川へのお供には今後はPlaysportになりそうです。Flip Videoもとても気に入っているのですが、防水ではないので今後は陸上専用機とします。

最後にPlaysportの取り扱い説明ビデオです。参考まで。



2010年7月13日火曜日

パドルスポーツ雑誌のRapidmediaがiPad,iPhoneに対応したぞ

Rapidmediaはパドルスポーツの総合メディア社です。パドルスポーツ関連だけでも4誌刊行しています。特に毎年発行されるBuyer's guideは日本でも読まれている方が多いのではないでしょうか。

今回はRapidmediaが首記の通り、iPhone, iPod対応したという話です。内容的にはSport Illustrated等と比較すればそれほど凝った作りではありませんが、真っ先に対応したという点では評価してます。Rapidmediaの雑誌はタダだと思っている方もいるようですが、無料でDL出来るのはプロモーションか、ほんの一部です。Subscripitonは当然有料です。

とりあえず、以下の写真のようにiPhoneとiPadに早速DLしました。adのコラムがリンクしてあるだけで、Supports Illustratedのようなギミックは一切ないシンプルな作りです。ぜひお試しあれ。

2010年7月11日日曜日

北海道遠征

つて多国籍企業のSVPにレポートしていたことがある。彼は毎年夏になると友人とアラスカのキャビンへ一週間ほど釣に出かける。完全消滅の一週間。携帯へは絶対連絡するな、ブラックベリーは読まないからメールも送らないで欲しい。そう言い残すと忽然とオフィスから失踪する。毎年繰り返された儀式のような行事。休暇を終え、オフィスに戻った彼の生き生きとした表情を見るたびに、とても羨ましかった。

アメリカ人の上司ほどのスケールの大きさはないにせよ、似たような経験をやっと出来る年代になれた。7月7日で半世紀の人生の通過点を越えた。苦労しながらここまでこれたから、少し贅沢な旅をしてもバチは当たらないだろう。

日頃激務に忙殺されている4人が休暇を合わせて北海道へ旅立った。4日間のカヤックツアー。移動は飛行機とレンタカー。宿泊はオーベルジュをはじめ、すべてこだわりの宿。若い時はこんな贅沢はなかなか出来なかった。多少のゆとりが出来て初めて出来る余裕。

今回のツアーは、思念があまりにも複雑で時間を限定して一気にブログを書き上げる僕のスタイルでは書き終わりそうもない。4日間の北海道の思い出が、五感を一気に突き抜け余韻としていまも彷徨っている。

今回チャレンジした川は歴舟川、ヌビナイ川、沙流川(さるかわ)、千呂露川(ちろろかわ)。どの川も恐ろしい程透明度が高く、人の気配が全くないところを流れている。本当に素晴らしい川だった。

























いつもなら相当気合いを入れて作るビデオだが、今回ははTeaserという事にしておこう。文書も未完だ。残りはすべて心の中にしまった。とても大きな経験に比べて今回の記事は本当に短いが、すべて記憶に留めておきたい。




いつか時間がある時にゆっくりワインでも飲みながら、また思い出を振り返りたい。




追記。今回幹事のへたっぴカヤッカーさんが予約した宿はどれも素晴らしかったが、特に新田牧場の敷地内にあるオーベルジュ コムニは頭一つ秀でていた。オーナーが僕が懇意にしている東京のソムリエと、南極3号の知り合いで第48次南極越冬隊のシェフとの共通の知人という縁も我々を引き寄せたのかもしれない。オーガニックという言葉が食事もワインもキーワードだった。とても美味しく頂きました。













































































































へたっぴカヤッカーさんはアルコールを嗜まないが、今回参加したAさん、南極3号、小生はオーナーでありソムリエの田中さんの勧めるままに素晴らしいワインを堪能した。ボトルは3人で4本ぐらいかな。宿代よりも一人あたりのワイン代の方が高かったが、たまにはいいじゃないか。一日早かったがバースデーケーキまでサーブされて至福の一夜であった。























オーベルジュもいろいろあるが、ここは上等の部類。正装してくるゲストもいるらしい。南極3号はきっちりドレスアップ。男性陣は全員Tシャツ。南極3号、すまなかった!

2010年7月4日日曜日

速報版 大人の休日カヤックツアー:北海道

任のある大人が休暇を合わせ趣味に興じる。家族も仕事も俗世に残し、友と語り合う日々。ずっと憧れていました。今回この歳でやっと夢が実現しました。少し贅沢な旅です。歴舟川を皮切りに美しい川を4日間下ります。ああ、たのしきかな人生。