TechCrunchに面白い記事が載っていた。 情報の枝がマイクロブログの普及により神経細胞のような広がり方を見せる現在、リアルタイム検索がトリガーで情報との向かい合い方がまた大きく変わるのではないだろうか。取りあえず、難しい理屈はさておきリアルタイム検索ってこんな感じです。Obamaをキーワードでリアルタイムアップデートすると、新たにObamaという言葉をヒットする度に画面がスクロールされていきます。不思議な感覚です。(ポップアップではなく、クリックして別画面を開いてください。)
Googleの場合は公式にはリアルタイム検索は英語のみですが、日本語でも拾ってくるようです。とりあえず、比較的ポピュラーな東京をキーワードにするとこんな感じです。カヤックや御岳と書き換えてみても試してみてください。この手のテッキーなネタが好きな方はマルチスクリーンで予めキーワードを入力しておいて、Twitterでそのキーワードをつぶやいてみてください。あーら不思議、画面がスクロールして一瞬で入力したつぶやきが検索画面に出てきます。
TechCrunchによるとBingの方がリアルタイム検索は若干早かったようですが、どちらにしても2010年は日本国内もこのリアルタイム検索が普及してくるでしょう。(ただし、拾ってくるソースがTwitterばかりなので、ちょっと....)
2009年12月31日木曜日
2009年12月30日水曜日
これは画期的なスローロープだ:Speedloader by Liqidlogic
2009年12月28日月曜日
桧枝岐物語
2009年と振り返ると、カヤックを通して出会った仲間との出会いこそ今年一番の収穫だったと思います。とりわけその仲間との結びつきを強くしたのが、福島県桧枝岐村を流れる、桧枝岐川との巡り合わせだったと思います。絆を深めたのはカヤックであり、桧枝岐という土地が持つ縁で我々は引き寄せられたのかもしれません。
今年は松岡正剛さんのお話を伺う機会があり、阿弥陀如来からアラン・ケイまで網羅する博学と、博識をナイフに現代を切り刻む分析能力には、神と崇めざる得ません。彼の話や、著作に触れる事がなければ、ただ漫然と川下りをする単なる中年カヤッカーだったと思います。素人が素朴な民俗学的な切り口で旅先の土地に纏わる歴史を調べ、思いを馳せる、こんなきっかけを作ってくれたのが松岡正剛さんであり、松岡さんのお話を聞かなければカヤック以外の目線でで桧枝岐を語ることは無かったと思います。
そしてそもそも桧枝岐川に注目するきっかけを作ってくれたのが、伝説の七厘会。S字ねじりの滝を生身の人間が下ったり、屏風岩より上流の悶絶絶叫区間を沈脱しながら下ったり...抱腹絶倒しながら何度も読み返しました。(七厘会のブログは残念ながら閉鎖されてしまったようです。キャッシュは残っていますので、かろうじて読めますが。)
そんな事を考えながら夜中に一人ホッピーを飲んでいると(ホッピーは今年のマイブームです。有名な山川さんのブログに頻繁に登場するので、飲み始めました!)仲間のカヤック仙人からずっと借りていた斉藤弥四郎著の桧枝岐物語を急に読み直したくなり、再び一気に読みました。
桧枝岐物語は各章が独立していて、どの章からでも気軽に読めます。どの章も著者がいつくしむ桧枝岐が暖かいタッチで書かれています。その中でも特に食に関する章は興味津々。桧枝岐の裁ちそばはそばつゆが違う。そのだしの秘密とは? 本当に食べられなかったはっとうの秘話。つめっこと一緒に煮込む珍しい食材は?食から土地を理解するのは一番敷居が低くて楽しいですね。もちろん、風土、風習についてもとても読みやすく書かれています。桧枝岐川を下る前には、ぜひこの本を読んでから下ることをお勧めします。(残念ながら桧枝岐物語は絶版のようです。Amazonからusedで購入出来ます。柿の種仙人さん、貴重な本をお借りしています。新年初川下りでお返しします。)
今年は松岡正剛さんのお話を伺う機会があり、阿弥陀如来からアラン・ケイまで網羅する博学と、博識をナイフに現代を切り刻む分析能力には、神と崇めざる得ません。彼の話や、著作に触れる事がなければ、ただ漫然と川下りをする単なる中年カヤッカーだったと思います。素人が素朴な民俗学的な切り口で旅先の土地に纏わる歴史を調べ、思いを馳せる、こんなきっかけを作ってくれたのが松岡正剛さんであり、松岡さんのお話を聞かなければカヤック以外の目線でで桧枝岐を語ることは無かったと思います。
そしてそもそも桧枝岐川に注目するきっかけを作ってくれたのが、伝説の七厘会。S字ねじりの滝を生身の人間が下ったり、屏風岩より上流の悶絶絶叫区間を沈脱しながら下ったり...抱腹絶倒しながら何度も読み返しました。(七厘会のブログは残念ながら閉鎖されてしまったようです。キャッシュは残っていますので、かろうじて読めますが。)
そんな事を考えながら夜中に一人ホッピーを飲んでいると(ホッピーは今年のマイブームです。有名な山川さんのブログに頻繁に登場するので、飲み始めました!)仲間のカヤック仙人からずっと借りていた斉藤弥四郎著の桧枝岐物語を急に読み直したくなり、再び一気に読みました。
桧枝岐物語は各章が独立していて、どの章からでも気軽に読めます。どの章も著者がいつくしむ桧枝岐が暖かいタッチで書かれています。その中でも特に食に関する章は興味津々。桧枝岐の裁ちそばはそばつゆが違う。そのだしの秘密とは? 本当に食べられなかったはっとうの秘話。つめっこと一緒に煮込む珍しい食材は?食から土地を理解するのは一番敷居が低くて楽しいですね。もちろん、風土、風習についてもとても読みやすく書かれています。桧枝岐川を下る前には、ぜひこの本を読んでから下ることをお勧めします。(残念ながら桧枝岐物語は絶版のようです。Amazonからusedで購入出来ます。柿の種仙人さん、貴重な本をお借りしています。新年初川下りでお返しします。)
2009年12月26日土曜日
2009年12月25日金曜日
The river of 2009:今年一番の川は?
2009年度は随分沢山川を下りました。ゲレンデの新規開拓にも勤しみました。いったい何本下ったんだろう。実は正確には分からないんです。ラナパパ、ソラさんのようにすべてのリバーランを精緻に記録するまめまめしさは僕にはありません。初出撃の川はすべてブログに記録していますが、御岳、長瀞、桂川については特別な事がない限り記録していません。
こんな曖昧な記憶の中からでも、My river of the yearを選ぶのに苦労はしません。 My river of the year 2009はもちろん福島県桧枝岐川です。桧枝岐川は水質、水量、渓相すべてよし。下水道普及率100%の村を流れる川はクリスタルのような透明感というよりも、瑠璃色を少しだけ落とし込んだ品のある色合いに写ります。そして通年降下可能な水量。このクラスの川で通年下れる川はなかなか見当たりません。最後は渓相。堰堤のように突然水平線が現れ、ブラインドになった瀬、難度の高い瀬は延々と続きます。S字ねじりの滝、カエル飛びの瀬、イナズマドロップ、鱒滝。パドラーを足止めするような核心部。これだけゴージャスな渓相を持った川が、首都圏から日帰りでアクセス出来る所にあるんです。
桧枝岐は民俗学的にも非常に興味深い歴史をもった地域で、この川に通いながら桧枝岐関連の書籍を読みあさりました。桧枝岐川は、その土地が持つ因縁を知ることも川下りの楽しさの一つであることを教えてくれた川でもあります。
さて、皆さんのMy river of the year 2009は何川ですか?
こんな曖昧な記憶の中からでも、My river of the yearを選ぶのに苦労はしません。 My river of the year 2009はもちろん福島県桧枝岐川です。桧枝岐川は水質、水量、渓相すべてよし。下水道普及率100%の村を流れる川はクリスタルのような透明感というよりも、瑠璃色を少しだけ落とし込んだ品のある色合いに写ります。そして通年降下可能な水量。このクラスの川で通年下れる川はなかなか見当たりません。最後は渓相。堰堤のように突然水平線が現れ、ブラインドになった瀬、難度の高い瀬は延々と続きます。S字ねじりの滝、カエル飛びの瀬、イナズマドロップ、鱒滝。パドラーを足止めするような核心部。これだけゴージャスな渓相を持った川が、首都圏から日帰りでアクセス出来る所にあるんです。
桧枝岐は民俗学的にも非常に興味深い歴史をもった地域で、この川に通いながら桧枝岐関連の書籍を読みあさりました。桧枝岐川は、その土地が持つ因縁を知ることも川下りの楽しさの一つであることを教えてくれた川でもあります。
さて、皆さんのMy river of the year 2009は何川ですか?
2009年12月23日水曜日
それは「ボートの外」のこと
NBCの花形スポーツキャスターだった著者は、ソールオリンピック、バルセロナオリンピックではオリンピックの花とも言える陸上競技、水泳を担当した。しかしその後のアトランタオリンピックではボート、カヌー、カヤック担当。これらの競技を見るのは選手とその家族ぐらいで、おまけに放送時間は朝の7時。失意のどん底に落とされた。
不本意ではあるが競技を全く知らない著者は、競技を知るために選手達に無邪気な質問をし始めた。まずは初歩的な質問。「もし雨になったらどうするんですか」すると、「それは僕のボートの外のことだから」という答えが返ってきた。
「もし風にあおられたら」....「それはボートの外のことさ」
「オールが折れてしまったら」...「そうなったらもうボートの外の話さ」
著者がようやく理解したことは、ボート選手達の関心は自分の力が及ぶことだけに限られている。それはオリンピックでメダルを取ることであり、ボートの中にはそれしかなかった。「それは僕のボートの外のことさ」この答えこそとても大事な生き方のヒントだった....
That's outside my boat「それはボートの外のはなし」。自分がコントロール出来ないことに惑わされない、というテーマで著名人の逸話が55集められている。読者の精神状態とうまくシンクすれば、心休まるかもしれません。テーマの設定以外にはカヤックネタは出てきません。既に絶版です。Amazonでusedを購入。
不本意ではあるが競技を全く知らない著者は、競技を知るために選手達に無邪気な質問をし始めた。まずは初歩的な質問。「もし雨になったらどうするんですか」すると、「それは僕のボートの外のことだから」という答えが返ってきた。
「もし風にあおられたら」....「それはボートの外のことさ」
「オールが折れてしまったら」...「そうなったらもうボートの外の話さ」
著者がようやく理解したことは、ボート選手達の関心は自分の力が及ぶことだけに限られている。それはオリンピックでメダルを取ることであり、ボートの中にはそれしかなかった。「それは僕のボートの外のことさ」この答えこそとても大事な生き方のヒントだった....
That's outside my boat「それはボートの外のはなし」。自分がコントロール出来ないことに惑わされない、というテーマで著名人の逸話が55集められている。読者の精神状態とうまくシンクすれば、心休まるかもしれません。テーマの設定以外にはカヤックネタは出てきません。既に絶版です。Amazonでusedを購入。
2009年12月22日火曜日
クリークビデオ:Crystal Gorge HD Experiments
Outsideonline.comの本日の記事でたまたま見つけました。元ネタはkayaksession.com。Forge Motion Picturesというプロダクションが制作した作品。芸術性が非常に高く、感動しました。 バックに流れてるのも安っぽく煽るラップではなく、クラッシック。Crystal Gorgeは名の通りまさに透き通るような美しさです。こんな川を一度は下りたいものです。
Crystal Gorge HD Experiments from Fred Norquist on Vimeo.
Shot on RED and 5d mk2. Created by: Anson Fogel www.forgemotionpictures.com Kayaking by Fred Norquist and Jake Sakson
2009年12月18日金曜日
新艇スクープ:今度は写真つき Jackson Villain
4Cornersのブログは今回飛ばしてますね。スクープはCKSのブログが早かったのですが、今回は4Conrnersに軍配が上がってます。
*その後の情報でJackson側が情報を提供していることが判明。
*その後の情報でJackson側が情報を提供していることが判明。
2009年12月16日水曜日
スクープ:Jacksonの新しいクリーク艇、The Villain プリオンのクリーカー、Pure
Jacksonの新しいクリーク艇の情報です。名前はVillain、ソフトエッジ、発売は来春。
Mountain Buzzにポストされていましたが、ソースはFour Cornersのブログです。プロトタイプの写真は1-2週でアップするとのこと。昨日Four CornersとMountain Buzzにポストされたばかりなので、日本国内初公開だと思います。
おまけにプリオン情報。プリオンの新しいクリーカー、Pureのプロトタイプはこちらです。フロントピラー無しのプラスチック成形に不安の声も上がっているようですが....。
Mountain Buzzにポストされていましたが、ソースはFour Cornersのブログです。プロトタイプの写真は1-2週でアップするとのこと。昨日Four CornersとMountain Buzzにポストされたばかりなので、日本国内初公開だと思います。
おまけにプリオン情報。プリオンの新しいクリーカー、Pureのプロトタイプはこちらです。フロントピラー無しのプラスチック成形に不安の声も上がっているようですが....。
2009年12月14日月曜日
スティーブ・ジョブズ 神の策略
久しぶりに面白い本を読みました。平積みされていたスティーブジョブスの新刊です。
スティーブジョブス信奉者は主にイノベーション、リーダーシップという切り口で時代を変えてきた、憎めない狂気のパラノイアを因数分解しようとします。僕には彼の足跡は権力闘争の歴史として写りました。組織はある階層を越えると欺瞞と疑心暗鬼が支配する権力闘争の場です。このある階層を越えなければ、決して見えてこない薄汚い世界。この世界を肯定して、イノベーションとリーダーシップを抱えて真っ正面から自ら戦った男の戦いの書です。
各章のタイトルが刺激的、挑発的です。ノンフィクションというジャンルですが、どこか劇画的な記述と章の最後の教訓に多少の演出を感じます。綺麗事など言ってられない世界で指揮を執っている方は、スティーブの生き方を知れば勇気が湧いてくるでしょう。もちろんi-phone, i-podが生まれたイノベーションの核心に迫りたい方もどうぞ。
スティーブジョブス信奉者は主にイノベーション、リーダーシップという切り口で時代を変えてきた、憎めない狂気のパラノイアを因数分解しようとします。僕には彼の足跡は権力闘争の歴史として写りました。組織はある階層を越えると欺瞞と疑心暗鬼が支配する権力闘争の場です。このある階層を越えなければ、決して見えてこない薄汚い世界。この世界を肯定して、イノベーションとリーダーシップを抱えて真っ正面から自ら戦った男の戦いの書です。
各章のタイトルが刺激的、挑発的です。ノンフィクションというジャンルですが、どこか劇画的な記述と章の最後の教訓に多少の演出を感じます。綺麗事など言ってられない世界で指揮を執っている方は、スティーブの生き方を知れば勇気が湧いてくるでしょう。もちろんi-phone, i-podが生まれたイノベーションの核心に迫りたい方もどうぞ。
2009 Rider of the year award
2009年のRider of the year awardのサイトです。来年1月まで投票を受け付けています。フリースタイルから滝落ちまで6分野での投票サイトです。ノミネーションにあがっているカヤッカーはどれも凄い。
Film of the yearからノミネートされているWet Dreamsだけポストしておきます。
Film of the yearからノミネートされているWet Dreamsだけポストしておきます。
2009年12月4日金曜日
【番外】特製クリスマスカード
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