久しぶりに面白い本を読みました。平積みされていたスティーブジョブスの新刊です。
スティーブジョブス信奉者は主にイノベーション、リーダーシップという切り口で時代を変えてきた、憎めない狂気のパラノイアを因数分解しようとします。僕には彼の足跡は権力闘争の歴史として写りました。組織はある階層を越えると欺瞞と疑心暗鬼が支配する権力闘争の場です。このある階層を越えなければ、決して見えてこない薄汚い世界。この世界を肯定して、イノベーションとリーダーシップを抱えて真っ正面から自ら戦った男の戦いの書です。
各章のタイトルが刺激的、挑発的です。ノンフィクションというジャンルですが、どこか劇画的な記述と章の最後の教訓に多少の演出を感じます。綺麗事など言ってられない世界で指揮を執っている方は、スティーブの生き方を知れば勇気が湧いてくるでしょう。もちろんi-phone, i-podが生まれたイノベーションの核心に迫りたい方もどうぞ。
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