2009年8月29日土曜日

カヤックの写真、ビデオは自動編集するAnimotoがお勧めです

デオ、スライドショーの編集を楽しまれている方も沢山いらっしゃると思います。僕もビデオ編集ではVideoStudio12を使っています。市場には沢山のビデオ編集ソフトが溢れていて迷ってしまいますがAnimotoは他のクライアント方式のソフトと違ってweb上で自動編集する、いわゆるweb service形のサービスです。

従来は写真を中心にしたスライドショーを生成するソフトでしたが、先日新機能として動画も扱えるようになりました。実際にAnimotoで自動生成された作品を見ていただいた方がイメージがつかみやすいと思います。この記事の最後にポストしてある動画をぜひご覧になってください。

機能概要としては写真、動画をAnimotoのサイトにアップロードし、強調したい写真、動画を指定し、その後サイト上にあるコピーライトフリーの楽曲か、自分の好きな曲を指定してレンダリングします。指定した楽曲を解析して、音楽に合わせてカットや効果が自動的に変わります。複雑な編集をすることは一切必要なく、驚く程のクオリティーでビデオが仕上がります。

Animotoは動画の中で最大7秒間のハイライトを指定します。カヤックの動画は比較的ハイライトが短いので、Animotoとの相性はバッチリです。動画編集ソフトと違い、時間をかけず、簡単にビデオ編集が出来ます。しかも30秒までなら無料で作成出来ます。(現実的には30秒だと短すぎると思います。)年間25$で会員になれば無制限にビデオを作成できます。僕は入会員してから1年弱使っていますが、非常に便利で大変気に入っています。凝ったビデオ編集をしたい時はVideoStudioを使い、簡単に作りたいときはAnimotoというように使いわけています。

画面タイトルには日本語も編集出来ますが、Animotoのサイトには日本後の解説、説明は一切ありません。ただし、ビデオ編集は3ステップの非常に簡単な流れになっているので迷うことはないと思います。Googleで「Animoto 使い方」でキーワード検索すれば日本語の解説をしているサイトがいくつか見つかります。英語のサイトで不明ならば、まずはこれらの日本語のサイトを読まれれば理解しやすいと思います。

当サイトでもAnimotoは随分使っていますが、以下は先週新しく付け加えられた動画処理機能を生かして作ったビデオです。とても簡単にできますので、ぜひ試してみてください。

2009年8月24日月曜日

SUPで滝落ち

故か最近River SUPが気になります。USのフォーラムにも毎日必ずスレッドが立ってます。

下記ビデオ、ドロップを下るたびにフィンを無くして、最後にフィン無しで無事クリア。ガッツあるな。さあ、日本国内ではいつRiver SUPerが出現するか。目撃情報をお待ちしてます。

2009年8月22日土曜日

アブと闘いながら栃木県湯西川を下る

西川に出撃してきました。一ッ石の水位は8cm。しばらく2-3cm程度の水位が続いたが2週間ほど前に50cm程に増え、その後緩やかに減少し、とうとう8cmまで減ってしまいました。今回の水位、8cmがリバーラン出来る限界水位だと思います。湯西川を漕行するには10cmは欲しいところ。20cm程度が気持ちよく下れる水位です。



湯西川は無色透明。夏の日差しに照らされて輝くような美しさです。こういう川を漕ぐと本当に他の川に行けなくなってしまいます。太陽光は川底を隅々まで照らし、川面がプリズムのように働きながら川の彩りを引き立たせます。川の水はミネラルウォーターのように、滋味が含まれているようにも見えます。



今回は2週間弱の休暇を海外で優雅に過ごし、帰国したばかりの花園氏と二人で栃木県と新潟県の県境に近い湯西川へ出かけました。瀞場をみつけては泳ぎ、また漕ぎ、そして泳ぐという川遊びに徹しました。こういう川下りも夏らしくて実にいいものです。



核心部はいままでで一番水位が低かったせいか、一番目の落ち込みは、普段は避ける右側の大岩直撃ルート以外ありません。大岩で左右に流れは分かれますが、左側のルートはどう考えても無理です。右側の一艇分のルートしか選択肢はありません。これはかなりシビアなコースです。しかしクリーンクリアのイメージしか湧かないので、go, no goで悩まず、そのまま突破。思い描いたコース取りでなんとか無事にクリア。今回はいつもの防水ビデオカメラを忘れてしまい、手持ちのiPhoneで水がかからない場面だけで撮影しました。必然的に殆ど写真を撮っていません。核心部の写真もありません。参考までに前回の核心部をリンクしておきます。前回も水量が少なく、スタックしていますが、今回はこの比ではありません。落ち込みの左側は殆ど水がながれていませんでした。

ビデオで2艇目に出てくるのが花園氏。大岩に乗り上げてバックで右側のルートです。今回はこのルートに艇を落とし込んで行きます。落ち込みの直下に岩がある、悶絶ルートです。リジットに比べて動きが緩慢で、大きいIKを素早く操作するのは本当に難しく、こういった岩場の漕行は気が休まることがありません。ルートをいかに早く読んで、早く操艇出来るかというのがキーです。一方でこれがスリルといえばスリルなんですが。

ところでスロバニアに遠征してカヤックをしている南極3号から、現地のガイドから受けたアドバイスとしてこういうメッセージをもらいました。

(クリーキングの肝は)テクニックではなく、タクティスで下る


当然これはテクニックがなくてもタクティスがあればいいという意味合いではありません。テクニックがある人に対して重要なのはテクニックではなく、タクティスだという意味合いだと思います。そんなレベルに全く達していない僕でもその謂わんとする意味合いはよくわかります。名言ですね。

さて、題記の通り今回はアブにまとわりつかれた川下りとなりました。予想していたので、アブ対策はバッチリ。まずアブはじっとしていると寄ってきます。一匹が集り始めたら、その数が増えていきます。一度集りはじめたら川を下っていても流速に合わせて一緒に下ってきます。しかし、動いているカヤックを目がけて集るということは少ないようです。従ってまずはアブを寄せ付けないように、エディーなどで長居をせず、時々で水中で体温を下げ、汗を洗い流すことも効果があるようです。しかし不幸にして10匹以上のアブに囲まれたら、そのアブを全部まとめて始末します。顔を覆い、呼吸を止めてリバーバディーに殺虫剤をスプレーしてもらいましょう。川を下っているかぎりこれでしばらくアブにつきまとわれることはありません。

殺虫剤もいろいろありますが、Raidで処理すると不思議なことにしばらくアブは寄ってきません。Raidは日本国内で認可されていない成分が含まれているという話を聞いたことがありますが、真偽は定かではありません。いずれにせよ、国産の殺虫剤よりもかなり強力です。(残念ながら日本国内では販売していません。)

処理する前に虫除けを塗るという話もありますが、国産の虫除けはあまりアブには効果が期待出来ないという話を聞きます。効果抜群なのはいわゆるモスキートジュースです。ディート(N,N-Diethyl-m-toluamide) の濃度が高いのですが、肌に直接つけるとかぶれます。最近はディート未使用ながら、モスキートジュース並みの効果のあるものも出ており(どうしても名前が思い出せません。国内でも輸入販売してます。)、試してみるのみいいかもしれません。天敵のオニヤンマのデコイを帽子の上に飾ればアブは寄ってこないという話もありますが、真偽は不明です。




残念ながら湯西川はあと2年でダムに埋没します。今回地元の人に確認したところ、一ッ石より下流が埋没するそうです。核心部は完全に水没してしまうことになります。丁度いいスイミングスポットも、底が透けて見える淵も、すべてダムの中に消えてしまいます。とても残念です。

2009年8月17日月曜日

アメリカなら当然ここまでやるよね、リバー SUP

近湘南ではSUPがブレイクしているらしいですが、今年は川でもSUPがブレイク(アメリカでの話)。Mountain Buzzに凄い写真が載ってました。ジャクソンもSUPの試作を始めたらしいですし、長瀞か御岳でもそのうち見かけるんじゃないかな。岩を避けながら下るのは苦手のようです。御岳よりも長瀞とか鬼怒川向きですね。吉野川なんかもいいかも。国内で見かけたら教えてください。Mountain Buzzの元ネタはこちら。








Photo by Taylor Robertson Source: SurfEXPO

River SUP、最近本当にBoater's talkとかMountain Buzzでスレッド増えてます。日本では海ではブレイク済みですが、さて、川ではどうなるでしょうか。

2009年8月10日月曜日

桧枝岐川:悶絶!突然のパドル消失でノーパドルで桧枝岐川ミドルを降下

KCT(カエルクリークチーム)の夏合宿で桧枝岐川へ遠征して来ました。桧枝岐川にはパドラーを虜にする不思議な魅力があります。桧枝岐という民俗学的にも非常に濃密な土地の縁もあるのかもしれません。気がつけば今回の遠征で、今年4度目の訪問となりました。


より大きな地図で 伊南川(桧枝岐川)リバーマップ を表示


桧枝岐川の魅力は瀬の数、長さ、落差、岩の配列とリズム、ブラインドになった瀬、水質、景観、そして春先と増水時のみにその片鱗を見せる圧倒的なパワーウォーターです。関東から200Km圏でこの色香を放つセクシーな川は他に見当たりません。難度は高いですが(山梨県桂川栃木県那珂川那須地区上流より最低一ランク上)、手が届かない程ではなく、アッパー区間を除けばミドル区間より下流は険悪な箇所もありません。下調べをし、レスキュー体制を整え、リバーバディーを注意深く選べば、桂川クラスを下れる技量があれば十分楽しめる川です。

夏合宿の参加者はKCTの南極3号、へたっぴカヤッカー柿の種仙人、府中人、Actonそしてゲストで参加したH夫妻の総勢7名のパーティーです。今回は合宿ということで、まずは宿にこだわりました。初めは大名川下りよろしく、上げ膳据え膳の豪華旅館に泊まろうという企画だったのですが、あれこれ調べているうちに月刊誌、「つり人」の編集部のブログで絶賛されていた「かねや」さんの記事が目にとまりました。旅館か民宿かで悩みましたが、今回は全国の奥深い山々の民宿を泊まり歩いたプロが絶賛する宿、「かねや」さんに宿泊することにしました。ここでは詳しい宿の紹介は致しませんが、編集部のブログの記述の通りのすばらしい宿でした。

「仕事柄、山間の民宿に泊まることが多いが正直、宿の食事を心待ちにすることはなくなった。海沿いの民宿なら、時に極上の魚介類にありつけることもあるが山間の宿といえば輸入物の山菜料理にコイのアライや養殖イワナの塩焼き、冷えたエビの天ぷら、マグロの刺身などが主で、郷土料理でもてなしてくれるところは滅多にない。しかし、かねやの夕食には嬉しいを通り越して感動すら覚えた。」
(出典:月刊つり人オフィシャルブログより引用)


8月8日土曜日は南極3号とActonのみが朝から現地に向かい一足早くリバーラン、残りのメンバーは現地夕方到着という予定でした。小生は渋滞を避けるために早めに家を出て、男鹿川上流を下見しながら遅れて出発した南極3号と道の駅たじまで合流。一路桧枝岐へ向かいました。因みに男鹿川は過去に中三依駅より下流の区間をリバーランしていますが、今回は上三依塩原温泉口駅と中三依駅の区間を下見してきました。ここは以前から気になっていた区間なのですが、サクッと下れそうな雰囲気でした。


男鹿川上流の川相です。ユウ沢林道入り口付近から入渓するのが良さそうです。

さて、一人で男鹿川の下見をすませ、道の駅たじまで南極3号と合流し早速昼食の相談となりました。今回はかつてカエログに書かれていた会津バーガーを食べようということになりました。お店は道の駅たじまを過ぎて桧枝岐に向かう国道232号線沿いにあります。 コンビニのヤマザキショップみちのくと同じ敷地内にあり、同じオーナーが経営しているようです。注文するとパテを作るところから準備が始まる、完全な手作りです。きのこを主体にパテと和えたもので、ダメだしでB級の王道、マヨネーズがパテの上の鎮座した目玉焼きにからまります。バンズは市販のヤマザキパンのハンバーガーバンズか? ネガティブな意味合いではない、正統派B級グルメです。脇の甘さがたまりませんが、ストレートな味付けで、インパクトのあるハンバーガーです。付近は蕎麦屋が目に付くなかで、異色の一品。意外といけますよ。ひとつ難点を挙げると、そのB級らしからぬ値段。キノコバーガーが400円、ビーフバーガー420円です。単品の値段です。ちょっと高いですね。

しっかり腹ごしらえして桧枝岐川ローアーを下り始めたのは2時前です。今回はローアーのショートコースを南極3号と二人で下りました。ローアーは鱒滝下からの暫く下流の区間までは渓谷の趣がまだあり、落差のある瀬所々顔を出します。ミドルとアッパーとの違いはブラインドになった瀬が少ないことでしょうか。


スタート地点です。連日の雨で水は濁っていますが、日本一人口密度が低く、下水道普及率が日本一高い(100%!!)村を流れる清冽な川です。いつものようにご挨拶代わりにまず一泳ぎ。長く入っていられないぐらい冷たい水です。


















入渓と同時にアブが沢山寄ってきて、それを追い払うことためにパドリングしながらラジオ体操第一のように体捻りパドルを右へ左へ。しかし一向に去る様子がありません。自然界の掟、「ヤラレル前にヤレ」し従い、叩き潰しまくりました。それでも数は減らないんです。ゆっくり下っていると流速に合わせて追ってくるので、南極3号をほったらかしでサッサと下ってしまいました。南極3号、申し訳ない、きちんと案内できないで。

さて、ローアー区間はミドル区間ほど難度は高くありませんが、それでも前半はそこそこのドロップを伴った桂川クラスの瀬が続きます。瀬の後には瀞場が続くので、桧枝岐川入門としてはまずはこのローアーからアプローチするのがいいと思います。但し後半は川幅が広がってくるので増水していなければなかなかローアーフルコースを下るのは難しいと思います。夏の渇水期は川幅が広がる手前までなら問題なく下れます。

そこそこの瀬はありますが、敢えて挙げるならば核心部は一カ 所です。名前はありませんが、コース取りがちょっと難しい1.5m程のドロップです。前回下った際は落ち込みの直ぐ先にログがあり、ミスの許されないセクションでしたが、そのログもなくなり ルートさえ誤らなければ、素直な核心部となりました。南極3号は流石に余裕でクリアしました。


その夜はメンバーが全員揃いかねやさんでの大宴会。噂の山椒魚の天ぷらを含め山人(ヤモウド)料理に舌つづみを打ちました。


写真中央が山椒魚の天ぷらです。卵が入っていました。感性を研ぎ澄ませて味わいましたが、肉質があり、歯ごたえがあります。食感はカエルと似た印象を持ちました。「かねや」さんの食事は出処の不明な物は一切なく、すべて地場ものです。地縁のない食材がテーブルを支配しがちですが、ここ「かねや」さんは違います。



裁ちそばです。もちろん手打ち。山菜を漬けた薬味に興味津々。この薬味にも当然名前があるのですが、失念してしまいました。

「かねや」さんは夏休みに泊まりに行ったおじいちゃん、おばあちゃんの家のような雰囲気です。昭和40年代初頭のノスタルジーを感じました。



















宴の翌日。爆睡してます。
写真の中に3人いるのですが...。



翌日8月9日はいよいよミドルコースのリバーランです。天気は漕ぎ出す直前までは曇りでしたが、漕行直後に本降りになりました。水位を測る手段がない桧枝岐川は、S字ねじりの滝一段目の石の露出度合いで見当をつけます。増水時には石が完全に隠れて、一段目下は沸きあがるようなボイルです。今回は前回同様に50cm程度石が露出していました。基本的には夏場の渇水期の平常水位と思われます。

8時にかねやを後にして、漕ぎ出しが9時15分。ほぼ予定通りの進行です。ミドルの区間はカエル飛びの瀬、イナズマドロップは艇を降りてスカウティングしましたが、それ以外の瀬は、本来は艇を降りてスカウティングするようなブラインドの瀬でも降りず、細かくエディーを取りながら下りました。途中休憩は20分程度。それでも全工程の降下に4時間程度かかりました。この区間は5km程度の区間距離ですが、手古摺れば簡単に4時間を越えてしまいますので時間配分には十分注意が必要です。

善男善女のいいとこ取りのオムニバスビデオです。んー、へやっぴカヤッカーさんが一番カッコ良く写ってますね。

桧枝岐川合宿 from Acton on Vimeo.


さて、前回はへたっぴカヤッカーのラッピング事件で盛り上がりましたが、今回は僕がやってしまいました。計らずしもスプレースカートなしで桧枝岐を降下した七厘会のキコリさん並の伝説を作ってしまいました。黄金の一マイルを過ぎた頃にパドルが岩に引っかかり、なんとパドルが消失してしまいました。小生が先陣を切っていたので先に流れたかどうかは判断つきません。辺りを見渡しても影も形もありません。川の中で挟まっているようにも見えませんでした。まさに神隠し。実はこれと同じような経験を以前、御岳より上流の日原川 でしでかしてます。日原川も桧枝岐川と同じようなクリーク。まさにデジャブです。日原川でパドルを失くした時は、諦めて途中で川を上がり切り立った崖を登るはめになりました。しかし、今回は腹を決めてパドル無し、素手で艇をリーンさせながら下りきりました。桧枝岐の瀬をパドルなしで下るとスリルが倍増ですが、お薦めしません。流石に核心部のイナズマドロップだけはパドルを借りて無事に降下しました。下っている時は何とも思わなかったのですが、そういば僕のパドルはカーボン製。ご存じのようにカーボン製のパドルは安くはないんです。パドルなしで下っている時はスリルに酔いしれていたのですが、パドルだけで4,5万ってのは....トホホ。今回の一番の出来事は僕の中ではノーパドルでミドルを降下したことです。早速予備パドルとハンドパドルを注文することにしました。もちろん新しいパドルも。

我々のパーティーは腕前はさておき、安全面での装備は充実してきました。スローロープ、リバーナイフ、カラビナは常識として、AED、人工呼吸用携帯マスク、防水トランシーバー、プーリー、ロープなど完全武装です。(トランシーバーとアンピンキットはまあ、わかりますが、AEDは普通の人は持ってないですよね。) 予備パドルは全くの盲点でした。


屏風岩での集合写真。へたっぴカヤッカーは写ってませんが、一足先にウォームアップ中。





屏風岩より50メートル程下流がput in地点です。


















今回ゲスト参加のHご夫妻。新艇で登場。安定したパドリングをされるご夫妻です。



Mashi(Hさん妻)。さすがです!ブーフィングポイントを示すと飛んでくれます。


以前も書きましたが、普通の川では核心部と呼ばれるような瀬が沢山あります。写真のような瀬は桧枝岐川では普通にあるので、核心部とは呼びません。


いつもの休憩地点。ここからが黄金の1マイル。今回は昼食を抜いて後で名物の裁ちそばを食することにしました。



柿の種仙人。飛んでますね。ブーフ出来る所は今回は全員バンバン飛びまくりました。



このATのカーボンパドル、何処へいったやら。桧枝岐川で発見された方はぜひ一報を!!


桧枝岐初デビューのMashi。すっかり気に入ってしまったようです。ところで旦那さんのリバーネームは何ですか?


府中人、リベンジは如何に?


ミドル区間にはいくつかの滝が流れ込んでいますが、この滝が一番ゴージャスです。


噂のイナズマドロップ遠景です。川の流れが幅2メートル程に一気に集約されています。思わず足が竦む迫力です。今回はプレーボートで桧枝岐川を挑戦しつづける府中人以外は全員チャレンジしました。府中人さん、桧枝岐川は短いボートだとかなりキツイですよね。そろそろクリーク艇購入ですかね?


イナズマドロップへ突入するへたっぴカヤッカーさん。カッコ良すぎ!!今回は参加した女性陣、南極3号、Mashiもクリーンクリア。これは凄いです。イナズマドロップを下ったって自慢して構わないし、自慢出来るドロップです。


これはもう年賀状用ですね。イナズマドロップの中心へ突入するへやっぴカヤッカーさんの勇姿です。イナズマドロップは山梨県桂川アッパーの核心部、ハラキリと雰囲気が非常に似ています。増水しているとこの区間はさらにパワーアップします。ポーテージは可能ですのでご安心を。因みにカエルのツアーではこの区間はポーテージします。コマーシャルベースのツアーの範囲外です。

おつかれ様でした。Take out地点の堰堤手前です。



リバーランニングの後はお楽しみの裁ちそば。今回は地域で一番メジャーなまる家さん。前回は開山さんにお邪魔しました。おそばの評価は本当に難しいですね。僕はそばはそれ程食べ歩いていないので素人の戯れ言とお考えください。茹でだけの一本勝負。僅差で開山さんの方に軍配を上げたいです。まる家さんも、そして昨日泊まったかねやさんもそばと一緒に出される、独特の薬味がとても印象的でした。

2009年8月2日日曜日

栃木県那珂川上流那須地区100本エディー企画:ところが重大トラブル発生!!

日は那珂川上流那須地区にへやっぴカヤッカーさんと出撃しました。戻り梅雨の数週間を過ごし、怪しい空模様の中でのリバーランですので、水位も十分と期待して現地に向かいました。しかし、その期待は儚くも崩れました。前回よりもまだ水位が少ないです。実は本日は来週の桧枝岐川遠征に備えて、100本エディーリバーランという企画でしたが...ゴンゴンスリスリ状態でそれどころではありません。艇を右へ左へ前へ後ろへ細かく操艇するのはいっこうに問題ないのですが、流速がないのでどうもすっきりしないのです。まるでボーゲンでゲレンデを下っているような気持ちになってしまいました。しかしこういう状況だから出来る練習もあるわけで、そこは頭を切り換えて操艇に集中しました。

put in地点です。フィッシュランドパークより上流にある橋のたもとになります。ここはカエルアドベンチャーの努力でカヌーをエントリー出来るような施設になったと聞いています。水洗トイレもあり、大変立派な施設です。へたっぴカヤッカーさんは余裕のよっちゃん酢づけイカ。(何故か本日このフレーズが受けていました。年を取ると笑いを反芻する傾向があるようです、ハイ。)


スタート地点からフィッシュランドパーク方面。まだ写真を撮る余裕がある区間。ここから先はしばらく右へ左へロックンロール。


フィッシュランドパークの瀬の手前。100本エディーを取るということで途中まで数えていましたが、あまりにもコース取りが細かく、シビアになってきて途中で数えるの止めてしまいました。


前回も水量が少なかったのですが、今回はさらに少ない水量です。とにかく右、左、右、左の連続。しかも超低速です。


やはりカヤックが走らないとつまらないですね。




さて、ここで重大トラブル発生。イカの瀬の正面の岩にへたっぴカヤッカーさんがラップしてしまいました。本日は前回よりも水位が少なく、イカの瀬のルートは限定一本のみ。左岸から入って左側の石を避け、ドロップ、その直後に正面の石を避けて右川に90度そしてストレートという悶絶ルートです。丁度左側から落ち込みを伴ったクランクのイメージです。しかもルートは一艇分の幅しかありません。まずは僕が先陣を切りクリア。続くへやっぴカヤッカーは回旋とスピードが足らずにそのままラップしてしまいました。抜けるかなと思いながら下流より見ていたのですが、完全にロックインしてしまいました。へやっぴカヤッカーさんは直ぐに自艇を放棄して事無きを得ました。



下の写真は、丁度手を入れている部分がバウです。カヤックがラッピングした岩はへやっぴカヤッカーさんの体に隠れて見えません。この岩を避けて丁度写真左下から右上に抜けるルートでクリアします。しかしこの直前が落ち込みだったり、その落ち込みの前に岩を一つクリアしなければならず、本日の水位では悶絶セクションです。


艇の引きはがしに何分かかったでしょうか。下の写真上部の岩にラップしてそのまま艇を下流まで流しました。ラップした地点は写真上部です。まずはへやっぴカヤッカーさんが無事でなによりです。カラビナ、スローバック、リバーナイフなどの装備は当然準備していましたが、Z Dragが出来るようなプーリー、アンピンキットは準備していませんでした。USではアンピンキットとしてパッケージで入手可能なので、早速NRSに注文しました。

ラップした艇を剥がすのに苦労した後、二人で現場を眺めながら反省会。来週は那珂川那須地区よりもまだレベルの高い桧枝岐川ですので、気持ちを引き締め万全の準備を整え行きたいと思います。



疎水公園にて。お疲れさまでした。何度かラッピングを経験していますが、今日程完全にはまったラップは初めてでした。いい勉強になりました。

2009年8月1日土曜日

リバースポーツの流行を占うOutddor Retail Summer Market:今年はSUPが日本でも流行るのか!?

年開催されているアウトドア製品の展示会、Outdoor Retail Summer Marketが終わると取材記事が雑誌等に掲載され、新しいもの好きとしては毎回興味津々です。各社からもいろいろな記事が載っていますが、カヤッカーにお薦めはやはりPLAYAK.COMのラップアップ記事です。OLVMの記事は流石というか当然というかビデオでカバーしてます。

今年はやはりSUP, Stand up paddling、がやはりブレークしているようですね。Mountain BuzzにもRiver SUPのスレッドが結構立っていたり、CKSNRSもSUP用のボード、パドルを最近扱い始めており、何か起きているなと感じていました。カヤック関係のブログでもSUPが掲載されることが随分増えたなと思っていたら、やはりですね。マリンスポーツとしてのSUPは比較的歴史が長いようですが、リバースポーツとしてのSUPは日本ではどうなんでしょうか。

そもそもリバースポーツは国内では衰退気味ですし、クラブカヤッカー、特に御岳や長瀞でよく目につく首都圏近郊のクラブの中でも、とりわけ地名系クラブ(クラブ名に地名が付いているカヌークラブ)はどう見ても40代から60代のご年配が中心で、ただひたすら黙々と漕ぐ姿に敷居の高さを感じるようです。若い世代のノリとはかけ離れているので、彼らがそういったクラブの様子を見て門戸を叩くイメージが湧きません。

カヤックをしていて最近若い世代の人口が増えているという感覚は、残念ながらまったくありません。このまま年寄りのスポーツになって行くのでしょうか。大変心配です。

さて、話は元に戻ります。SUPは元々はハワイ発祥の海の遊びでしたが、ここ1年で川でSUPというのが話題になっているようです。何年か前にRiver SUPを長瀞でお一人見かけましたが、スタンドアップ用のパドルは今も当時も今も国内で流通していなかったので(マリン用はあったのかもしれません)、業界関係者の方かなと思ってました。



今回もうひとつの話題もPlayakのラップアップにある、今年からUSで販売を始めたGoGirlです。こちらも同じくSUPです。単にSUPを二つかけただけですが、しかし同じSUPでもStand Up Peeing、つまり女性用の立って小用するための小物です。これはジョークプロダクトではありません。極めてまじめな製品です。南極、ヒマラヤ、サハラ砂漠などの極地を制覇し、アウトドアをガチンコで対峙してきた同志、南極3号がこの製品をどう考えるか聞きたいところではあります。グーグルでGogirlを検索しましたが、日本語のサイトで記事にしているのは何と一件のみ。このブログを読まれた方はかなりの早耳になるでしょう。

Playakには各社のブースの写真がアップされています。新製品はこちらで確認。今年の展示会に参加しなかったメーカー一覧もあり、気になるところです。

2010年モデルとしてAll Starに注目が集まりがちですが、個人的に気になるのはカーボン艇2艇。復活したアストロ58ベースのライオットのカーボン艇と新ブランドのタイタン。(Tevaのブースで出品していたかも?未確認です。)タイタンは僅か8kgです。屋外会場のデモの写真も新しい艇が沢山写ってます。JacksonのSUPのプロトタイプなんかもありますよ。

今回イベントが開催されたユタ州ソルトレークはすばらしい所ですが、展示会に参加しなくてもwebで大まかな雰囲気はつかめますね。(因みに僕はこの業界とはまったく関係ありません。)