2010年12月5日日曜日

初降下!東大芦川は凄かったけど、elf肉祭りの方がもっと凄かった


木県鹿沼市を流れる大芦川は、その清冽な水と一見控えめだが実はスパイスの効いた川相、そして都心から2時間弱のアクセスの良さで、間違いないく今年一番印象に残った川と言えます。
清流ハンター、そして旅するカヤッカー集団elf。御岳ではちょっと名のしれたチームになりました。elfの幹部であり、我が同志、才谷屋さん、OWLさんにいたっては大芦川に惚れ込み、elfのオフィシャルリバーとして堂々のフランチャイズ宣言する程の惚れ込みよう。

僕も今年は足繁く通った大芦川ですが、水量の関係で東大芦川、西大芦川の合流地点、古峯神社一の鳥居下からしか下ったことがありません。合流地点より上流の東大芦川は気になっていたのですが、水量が少なく今まで下る機会に恵まれませんでした。そしてチャンスは季節外れの豪雨によって突然訪れました。

東大芦川ファーストディセントに挑戦したのは、才谷屋さん、Owlさんと小生。一の鳥居から東大芦川沿いに車を走らせ、スカウティングしながら上流へと遡っていきます。今回は取りあえず区切りのいい一番最初の堰堤、「馬返しの堰堤」より下ることにしました。一の鳥居からの距離は約1.5km程です。テイクアウト地点はいつもの西東大芦生活改善センターです。かつて小学校だったこの場所では、近隣のお達者なシニアがゲートボールに興じていました。僕達はいつまでこうしてカヤックが出来るんだろう...。心の中でTweetしました。

馬返しの堰堤。凄いネーミングですね。確かに馬がひっくり返りそうな高さです。















まずは車で上流に遡りながらスカウティング。結構楽しいんです、これがまた。















馬返しの堰堤下。これは飛べません。


















プットイン地点。ご挨拶かわりに清水を頂きました。うまい。


















「どや~!」才谷屋さんのどや顔。まだスタート地点なんですけど....。興奮しているようです。ビランが泣いて喜ぶ川相です。
















東大芦川のこの区間の前半は渓相で、ピリ辛の瀬とドロップが続きます。十分美しい大芦川の水ですが、東大芦川まで遡ると水の美しさは神々しいまで磨かれていきます。ただただ青い空に美しい川の流れ。笑顔、笑顔。スタートから一の鳥居前の瀬までオンボートでスカウティングしながら小一時間かかったでしょうか。全員でファーストディセントを祝福してハイタッチ。ここでコーヒーブレークを入れました。

空を見上げるelf会長Owlさんと小生。何も足さない青い空。




















一の鳥居のプットインポイントからこの公園まで丁度小一時間。ランチポイント。昼食の後はお約束のドライエントリー。

elf会長、Owlさんの爽やかなドヤ顔。




















一の鳥居から西東大芦生活改善センターまでのアッパー区間は、既に何度か記述していますので割愛。10時30頃に出発して、ゴールに到着したのが3時前でした。途中お昼とコーヒーブレークで1時間。この手の川は何もなくても、やはり時間がかかります。その後鹿沼市内に戻り温泉へ。その後はelf自慢の肉祭り。これが凄いのなんのって。僕にとっては東大芦川のファーストディセントより、elf肉祭りが凄かった。今回の食材は霜降りのイベリコ豚。こいつを大胆にもしゃぶしゃぶにしてしまう。それから三元豚。三元豚って知ってますか?イベリコ豚も三元豚も地元の坂戸ではお目にかかれない高級食材。まいったな。もう。完全にやられました。凄すぎです。さすが高級食材会社の経営者。才谷屋さんの肉は小売の肉とは全く違います。





















前回の久慈川では炙りの世界を堪能しました。牛肉の最高等級、A5の和牛、鴨、イベリコ豚などが惜しげもなく炙り、炙られていく様はまさに焼肉の極み。感激しました。今回の才谷屋さんの攻撃はしゃぶしゃぶです。だし汁からして違います。だしは鴨と仔牛の骨を半日煮てじゃこを加えて煮出したもの。粘性の高いとろみは、骨髄の髄液が滋味となって溶け込んでいるのでしょうか。何か底知れぬ力を感じるだしです。そう、深い淵に五感で感じる、妖気のようなオーラを放つこのだし汁は、調理された圧力鍋ごと搬入されました。骨から煮込んだだしです。素人はこんなことはやりません。こんなのありですか?反則ですよね!このとてつもない力が込められただしに、まずは三元豚をそっと落とし込みます。このだしの中ではうまみの成分が一瞬で溶け合い、混ざり合い、そしてその三元豚を恭しく舌の上にのせます。すると.....おおお....あああ... なんだこりゃ~。三元豚の一口目は、肉に敬意を表してタレを付けずに頂きました。明らかに違う味わいです。コクがあり、獣臭が全くなく、口溶けしそうな柔らかさです。深みと粘性のあるだしの自己主張をはるかに上回る肉のうまみ。ウメー、ウメー、ウメー。オヤジ3人でヤギのように泣き叫びます。これはたまらない。先が思いやられます。


次はイベリコ豚。ドングリを食べて育った豚。この高級食材をしゃぶしゃぶでいただくのは初めてです。綺麗なマーブル模様のサシが入った、実に美しい肉です。イベリコ豚はやはり脂身。融点が低いので口の中で溶ける脂身の旨味とドングリのエキスが染みこんだ赤身。これをしゃぶしゃぶにするって....いったいどうなるんだ?!聞いたことないですよね、イベリコ豚のしゃぶしゃぶ。これがまた凄いんです。小賢しい説明はもういいでしょう。ウメー、ウメー、ウメー。今回はビブラートも効かせて本物のヤギのように叫びまくりました。ああ、うまい。うまい。うまい。うまいんです。伝わったかな?


その次のゲストは、つくね。ただのつくねじゃないんです。つくねは幻の鴨カナール・デ・マレのモモ肉とイベリコ豚の脂を合わせて挽き、ねぎ、味噌等と練りこんだ特製つくね。ぱさぱさした舌触りが全くなく、しっとり、もっちりした食感。味わいも実に深い。また三人でヤギになってしまいました。ウメー、ウメー、ウメー。


肉祭りが一段落したところでelf会長のOwlさんが、野菜を投入。肉汁が染みこんだ力のあるだしに浸かった野菜のおいしいこと、おいしいこと。あれ、なんだか料理ブログになってきた....。しかし、幸せは胃袋で感じるものなんです。精神は嘘をつくが、肉体は正直である、頭よりも舌。(開高健)

elfの楽しさは実はアフターカヤックなんです。アフタースキーって一つの独立したカテゴリーになりましたが、アフターカヤックって聞いたことないですよね。素晴らしい仲間と川に今日も乾杯だ。

9 件のコメント:

OWL さんのコメント...

いや~、楽しかったですね!自分たちで下見して下るのって初めてなので、ワクワクしました!綺麗な水と景色と青い空!楽しい仲間とカヤック!最高でした!アニキまたやりましょう!

柿の種仙人 さんのコメント...

いや~、行きたかったなー。でもactonさんのブログを読んでいると自分も行ったような気になってしばしトリップできます。ありがとうございます!

元やん さんのコメント...

ご一緒できず残念。三元豚どんなんでしょうね。僕の備長炭とコラボしないかな?

へたっぴカヤッカー さんのコメント...

うー......
食ってみたい!
ただそれのみ。

Unknown さんのコメント...

OWL会長!、コメントありがとうございます。大芦川ますます惚れ直しましたよ。UFO目撃騒動から、肉祭りまで最高でした。初漕ぎはぜひ行きたいですね。

Unknown さんのコメント...

仙人さん、行きましょう、行きましょう。大芦川と肉祭り。特に肉祭りは最高ですよ。東大芦川は仙人さん好みの、美しい渓相でした。次回増水したらぜひ!

Unknown さんのコメント...

元やん、いずれコラボする機会があると思いますよ。あの肉はとにかく凄い。元やんの炙りのテクニックで調理してくださいな。

Unknown さんのコメント...

へやっぴさん、すみませんね、凄いもの食べちゃって。今週末も肉祭りがありますよね。お楽しみに!

匿名 さんのコメント...

お疲れ様でした。未踏の東大芦川たまんなかったっす!例によって美文、そして過大な評価ありがとうございます。次回へのプレッシャーが・・伊豆でも飛ばすぜぃっ!

才谷屋