先週一足先に片品川へ下られたへたっぴカヤッカーさんには川相を教えて頂きました。だだ何を勘違いしたのか、へたっぴカヤッカーさんは下久屋町の堰堤よりもさらに上流の道の駅周辺からエントリーしたと勝手に思こんでいたので、この2,3階だてのビル程の高さがある堰堤をどう越えたのか現地で途方に暮れてしまいました。まずはダム付近を歩いて調査することにしました。
堰堤越えは高さはあるものの、堰堤下のリサーキュレーションの大きさとボトムの深さ次第ではやれない事はないと恐ろしい考えが一瞬よぎりましたが、まずはセオリーに従いポーテージルートを探しました。しかし...見つかりません。と言うことはへたっぴカヤッカーさんはまさかこの堰堤を越えたのか!?1-2mの堰堤でもハイドロリーリックに巻き込まれたら最悪の事態の可能性もあります。そんな馬鹿な事はするはずがないという結論に達しました。正気に戻り、今回は素直に堰下久屋町の堰堤直下からスタートしました。
エントリーポイントを探して散々ダムの周囲を歩き廻り、1時間近くロスしてしまいましたが、副産物としては偶然ダムからtake outするポイントを見つけることができましたし、堰堤の下のput in地点も見つける事が出来ました。時間を随分取られましたが、次回の上流部攻略の際のリサーチにはなりました。
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まずはゴール地点に集合。昭和ICから5分もかからない場所です。添付の地図を参考にしてください。
ここで着替えてからput-inの検討に入りました。堰堤の下の情報はへたっぴカヤッカーさんから教えて頂きましたが、上流部はクリークという情報もあり、出来るだけ上流部からの下降が今回の目的でした。
ゴール地点です。水位、水量を見て不安に。雪解けで水量、水位は増えていると思ったのですが明らかに渇水です。こんな状態でダウンリバー出来るのでしょうか?取りあえず上流に向かいました。
Take out地点の橋。この橋の左側から川へ降りられます。釣り師もこの付近には多いのでトラブルに注意してください。
堰堤です。ポーテージのルートはありません。水はチョロチョロ落ちていて、ダム下のリサーキュレーションはこの日はありませんでした。しかし鬼怒川なんかの堰堤越えと違って高さがあるので、近づかない方がいいでしょう。
堰堤上部から。下の様子はここからは全く見えません。
堰堤上部から下流部を望む。関越の橋脚が見えます。
写真左が魚道です。上流からはこちらもアクセス出来そうにありませんでした。
堰堤以下の下流部分の核心部はスタート地点にあります。堰堤のプール下の落ち込みとそこから30メートル先の落ち込みです。最初の落ち込みも一応核心部と言われていますが、本日の水位では問題ありません。
まずは堰堤直下のプールからいきなり核心部へ突入です。だだし当日は水量、水位は激減しており、このポイントが核心部とはいえない落ち込みです。
今回はビデオ撮影に一工夫してあります。今までカヤックの撮影方法には随分悩みいましたが、今回は後ろから正面を撮っているのでかなり臨場感があります。パドリングも体の動、艇の動きもよく分かるビデオだと自画自賛しております。まだカメラの固定方法に難があるので改良の余地はありますが、とりあえず素人のカヤックのビデオとしてはいい感じに仕上がってると思いませんか?
そしてここがlowerのメインコースの核心部。鬼怒川の篭岩とどことなく雰囲気が似ています。高さは篭岩程ではありません。もう少し水量があればコースの選択肢が広がるのですが、今回は狭いルートに艇を落とし込むヒーローコースを選択。手前のエディーに一旦入ってから艇を真横に向けて進入しましょう。丁度進路を塞ぐように岩が落ち込みの入り口に出ています。落ち込みの右側ギリギリを狙ってください。なお、岩盤の左岸寄りからドロップするルートもあり、素直な落ち込みなので左岸寄りを落ちるのが一般的だと思います。なお、この区間はポーテージする事も可能です。
今回はこの川の情報が少なく、しっかりとレスキュー体制を整えて臨みました。準備をしている時に近所の非常にフレンドリーなおじさん方に囲まれてましたが、この核心部は2カ所ともギャラリーとしておじさん達が黄色い声援を送ってくれました。おじさん達によりますと、片品川でカヤックをしている人は見たことがないとの話でした。花園氏によると釣りをしている方からも同様のコメントがあったそうです。因みに釣り師は関越の橋脚手前の左側に集中しています。二股にコースが分かれますので右側のコースを取り、釣り師を回避してください。右側のコースは一気にドロップします。多分増水していればホールが出来そうなポイントです。途中で釣り師に何度か遭遇しますが、挨拶をすれば返事が返ってきて感じのいい方ばかりでした。
花園氏の勇士です。彼は昨年の9月にカヤックを始めたばかりですが、難度が高いゲレンデばかりチャレンジしています。周囲に集まった近所のおじさん達の声援が動画にも録音されていて、賑やかな挑戦だったのがわかります。
さて右岸寄りのルートですが、水量があれば岩盤の切れ目の両側にピローが出現、そこからブーフ出来そうです。しかし、本日は選択肢がありません。この狭いV字ルートに無理矢理艇を突っこみます。ルート下にログが詰まっており、処理してから下りました。
現地で確認すればわかりますが、このV字ルートの流れの先はテトラが敷き詰めてあります。丁度写真を撮ってる場所がテトラで護岸されたポイントです。このルートは当日のコンディションでリスクを十分考慮して判断してください。
G君の勇姿。探検部出身のG君は実に素朴でいい男です。3人の会話の中で、たまたま六本木ミッドタウンが話題になりました。彼はその場所も、ミッドタウンが何を意味するのかも知りませんでした。都内の大学に通い、卒業後全国区の有名企業の工場に勤務していながらミッドタウンを知らないなんて...。本当に純粋で夢をもったいい奴です。無垢な彼には感動しました。
険悪な場所は特にありませんが、要注意ポイントが3カ所。まずはスタート地点の核心部メインコース。右側のルートはストレーナーが出来やすそうな形状です。また、流れの延長線上にはテトラが敷き詰めてあります。下る前に確認した方が賢明でしょう。2番目は関越の橋脚を下ってしばらくすると本流上にテトラが数個あります。現在の位置では横方向に穴が開いていて、ピンニングする可能性は少ないと思いますが、増水で位置がずれるそのままテトラの穴に刺さります。写真でG君が正対している方向は流れの90度方向です。
3番目はブラインドになっている落ち込みの右側にある木枠の構造物。10メートルぐらいに渡って川岸に敷設してありますが、増水時は要注意。位置を正確に特定出来ていませんが、雪解けの増水時期を狙って近々また行きますので、川地図に要注意箇所を記録しておきます。
とにかく岩が多くてルート取りが大変です。途中に長いトロ場がありますが、全体的な川のリズムは桂川の方が断然上だと思います。難度については平常水位、増水時等を経験してないのでなんとも言えませんが、山梨県の桂川と同等クラスではないでしょうか。水質は桂川よりは上ですが、御岳よりは落ちます。
結構トロ場が長く感じました。個人的にはこのトロ場の長さが間延びして感じられたれ、桂川よりアドレナリン放出レベルのポイントを下げました。
底を擦らないように右へ左へと大変でした。
もう少し水量、水位があれば楽しめる瀬が沢山ありました。
初めての川だったのでスカウティングをしながら下ってput inからtake outまで3時間以上かかりました。次回はだいぶ楽になりそうです。利根川水系は雪解けのこれからが楽しい時期です。しばらく片品川には通いそうです。