2009年12月31日木曜日

来年はリアルタイム検索が普及するかな

TechCrunchに面白い記事が載っていた。 情報の枝がマイクロブログの普及により神経細胞のような広がり方を見せる現在、リアルタイム検索がトリガーで情報との向かい合い方がまた大きく変わるのではないだろうか。取りあえず、難しい理屈はさておきリアルタイム検索ってこんな感じです。Obamaをキーワードでリアルタイムアップデートすると、新たにObamaという言葉をヒットする度に画面がスクロールされていきます。不思議な感覚です。(ポップアップではなく、クリックして別画面を開いてください。)

Googleの場合は公式にはリアルタイム検索は英語のみですが、日本語でも拾ってくるようです。とりあえず、比較的ポピュラーな東京をキーワードにするとこんな感じです。カヤックや御岳と書き換えてみても試してみてください。この手のテッキーなネタが好きな方はマルチスクリーンで予めキーワードを入力しておいて、Twitterでそのキーワードをつぶやいてみてください。あーら不思議、画面がスクロールして一瞬で入力したつぶやきが検索画面に出てきます。

TechCrunchによるとBingの方がリアルタイム検索は若干早かったようですが、どちらにしても2010年は日本国内もこのリアルタイム検索が普及してくるでしょう。(ただし、拾ってくるソースがTwitterばかりなので、ちょっと....)

2009年12月30日水曜日

これは画期的なスローロープだ:Speedloader by Liqidlogic

れ以上進化しそうもないものが、突然進化を遂げるのはこ気味いいものです。スローバックなんてまさにその典型じゃないでしょうか。年明け1月に発売予定(US)のリキッドロジック社製、スピードローダーはロープの収納が簡単に出来て素晴らしい。なーんだ、それだけというギミックとして見てはだめなんですね。イノベーションを後出しジャンケン的な見方をするのは御法度なんです。時々沈脱祭りがある我々には必需品かな。Wish listに早速付け加えました。

1月15日発売(米国)。59.95$。ロープの格納が素早く出来るので、ヤラレンジャーのようなインストラクターには便利かも知れません。





2009年12月28日月曜日

桧枝岐物語

009年と振り返ると、カヤックを通して出会った仲間との出会いこそ今年一番の収穫だったと思います。とりわけその仲間との結びつきを強くしたのが、福島県桧枝岐村を流れる、桧枝岐川との巡り合わせだったと思います。絆を深めたのはカヤックであり、桧枝岐という土地が持つ縁で我々は引き寄せられたのかもしれません。

今年は松岡正剛さんのお話を伺う機会があり、阿弥陀如来からアラン・ケイまで網羅する博学と、博識をナイフに現代を切り刻む分析能力には、神と崇めざる得ません。彼の話や、著作に触れる事がなければ、ただ漫然と川下りをする単なる中年カヤッカーだったと思います。素人が素朴な民俗学的な切り口で旅先の土地に纏わる歴史を調べ、思いを馳せる、こんなきっかけを作ってくれたのが松岡正剛さんであり、松岡さんのお話を聞かなければカヤック以外の目線でで桧枝岐を語ることは無かったと思います。

そしてそもそも桧枝岐川に注目するきっかけを作ってくれたのが、伝説の七厘会。S字ねじりの滝を生身の人間が下ったり、屏風岩より上流の悶絶絶叫区間を沈脱しながら下ったり...抱腹絶倒しながら何度も読み返しました。(七厘会のブログは残念ながら閉鎖されてしまったようです。キャッシュは残っていますので、かろうじて読めますが。)

そんな事を考えながら夜中に一人ホッピーを飲んでいると(ホッピーは今年のマイブームです。有名な山川さんのブログに頻繁に登場するので、飲み始めました!)仲間のカヤック仙人からずっと借りていた斉藤弥四郎著の桧枝岐物語を急に読み直したくなり、再び一気に読みました。

桧枝岐物語は各章が独立していて、どの章からでも気軽に読めます。どの章も著者がいつくしむ桧枝岐が暖かいタッチで書かれています。その中でも特に食に関する章は興味津々。桧枝岐の裁ちそばはそばつゆが違う。そのだしの秘密とは? 本当に食べられなかったはっとうの秘話。つめっこと一緒に煮込む珍しい食材は?食から土地を理解するのは一番敷居が低くて楽しいですね。もちろん、風土、風習についてもとても読みやすく書かれています。桧枝岐川を下る前には、ぜひこの本を読んでから下ることをお勧めします。(残念ながら桧枝岐物語は絶版のようです。Amazonからusedで購入出来ます。柿の種仙人さん、貴重な本をお借りしています。新年初川下りでお返しします。)

2009年12月26日土曜日

我が家のワンちゃん:クリスマスの装い

が家には犬が2匹います。ゴールデンレトリバーのリンディーとイングリッシュコッカ-スパニエルのわかめです。クリスマスになるとこんな格好させられてきっとありがた迷惑でしょう。











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2009年12月25日金曜日

The river of 2009:今年一番の川は?

2009年度は随分沢山川を下りました。ゲレンデの新規開拓にも勤しみました。いったい何本下ったんだろう。実は正確には分からないんです。ラナパパソラさんのようにすべてのリバーランを精緻に記録するまめまめしさは僕にはありません。初出撃の川はすべてブログに記録していますが、御岳、長瀞、桂川については特別な事がない限り記録していません。

こんな曖昧な記憶の中からでも、My river of the yearを選ぶのに苦労はしません。 My river of the year 2009はもちろん福島県桧枝岐川です。桧枝岐川は水質、水量、渓相すべてよし。下水道普及率100%の村を流れる川はクリスタルのような透明感というよりも、瑠璃色を少しだけ落とし込んだ品のある色合いに写ります。そして通年降下可能な水量。このクラスの川で通年下れる川はなかなか見当たりません。最後は渓相。堰堤のように突然水平線が現れ、ブラインドになった瀬、難度の高い瀬は延々と続きます。S字ねじりの滝、カエル飛びの瀬、イナズマドロップ、鱒滝。パドラーを足止めするような核心部。これだけゴージャスな渓相を持った川が、首都圏から日帰りでアクセス出来る所にあるんです。

桧枝岐は民俗学的にも非常に興味深い歴史をもった地域で、この川に通いながら桧枝岐関連の書籍を読みあさりました。桧枝岐川は、その土地が持つ因縁を知ることも川下りの楽しさの一つであることを教えてくれた川でもあります。

さて、皆さんのMy river of the year 2009は何川ですか?

2009年12月23日水曜日

それは「ボートの外」のこと

NBCの花形スポーツキャスターだった著者は、ソールオリンピック、バルセロナオリンピックではオリンピックの花とも言える陸上競技、水泳を担当した。しかしその後のアトランタオリンピックではボート、カヌー、カヤック担当。これらの競技を見るのは選手とその家族ぐらいで、おまけに放送時間は朝の7時。失意のどん底に落とされた。

不本意ではあるが競技を全く知らない著者は、競技を知るために選手達に無邪気な質問をし始めた。まずは初歩的な質問。「もし雨になったらどうするんですか」すると、「それは僕のボートの外のことだから」という答えが返ってきた。

「もし風にあおられたら」....「それはボートの外のことさ」
「オールが折れてしまったら」...「そうなったらもうボートの外の話さ」

著者がようやく理解したことは、ボート選手達の関心は自分の力が及ぶことだけに限られている。それはオリンピックでメダルを取ることであり、ボートの中にはそれしかなかった。「それは僕のボートの外のことさ」この答えこそとても大事な生き方のヒントだった....

That's outside my boat「それはボートの外のはなし」。自分がコントロール出来ないことに惑わされない、というテーマで著名人の逸話が55集められている。読者の精神状態とうまくシンクすれば、心休まるかもしれません。テーマの設定以外にはカヤックネタは出てきません。既に絶版です。Amazonでusedを購入。

2009年12月22日火曜日

クリークビデオ:Crystal Gorge HD Experiments

Outsideonline.comの本日の記事でたまたま見つけました。元ネタはkayaksession.comForge Motion Picturesというプロダクションが制作した作品。芸術性が非常に高く、感動しました。 バックに流れてるのも安っぽく煽るラップではなく、クラッシック。Crystal Gorgeは名の通りまさに透き通るような美しさです。こんな川を一度は下りたいものです。

Crystal Gorge HD Experiments from Fred Norquist on Vimeo.

Shot on RED and 5d mk2. Created by: Anson Fogel www.forgemotionpictures.com Kayaking by Fred Norquist and Jake Sakson

2009年12月18日金曜日

新艇スクープ:今度は写真つき Jackson Villain

4Cornersのブログは今回飛ばしてますね。スクープはCKSのブログが早かったのですが、今回は4Conrnersに軍配が上がってます。

*その後の情報でJackson側が情報を提供していることが判明。









2009年12月16日水曜日

スクープ:Jacksonの新しいクリーク艇、The Villain プリオンのクリーカー、Pure

Jacksonの新しいクリーク艇の情報です。名前はVillain、ソフトエッジ、発売は来春。




Mountain Buzzにポストされていましたが、ソースはFour Cornersのブログです。プロトタイプの写真は1-2週でアップするとのこと。昨日Four CornersとMountain Buzzにポストされたばかりなので、日本国内初公開だと思います。

おまけにプリオン情報。プリオンの新しいクリーカー、Pureのプロトタイプはこちらです。フロントピラー無しのプラスチック成形に不安の声も上がっているようですが....。

2009年12月14日月曜日

スティーブ・ジョブズ 神の策略

しぶりに面白い本を読みました。平積みされていたスティーブジョブスの新刊です。

スティーブジョブス信奉者は主にイノベーション、リーダーシップという切り口で時代を変えてきた、憎めない狂気のパラノイアを因数分解しようとします。僕には彼の足跡は権力闘争の歴史として写りました。組織はある階層を越えると欺瞞と疑心暗鬼が支配する権力闘争の場です。このある階層を越えなければ、決して見えてこない薄汚い世界。この世界を肯定して、イノベーションとリーダーシップを抱えて真っ正面から自ら戦った男の戦いの書です。

各章のタイトルが刺激的、挑発的です。ノンフィクションというジャンルですが、どこか劇画的な記述と章の最後の教訓に多少の演出を感じます。綺麗事など言ってられない世界で指揮を執っている方は、スティーブの生き方を知れば勇気が湧いてくるでしょう。もちろんi-phone, i-podが生まれたイノベーションの核心に迫りたい方もどうぞ。

2009 Rider of the year award

2009年のRider of the year awardのサイトです。来年1月まで投票を受け付けています。フリースタイルから滝落ちまで6分野での投票サイトです。ノミネーションにあがっているカヤッカーはどれも凄い。

Film of the yearからノミネートされているWet Dreamsだけポストしておきます。

2009年12月4日金曜日

【番外】特製クリスマスカード

ックンロールなKCTから皆さんへのクリスマスカード。KCTが歌うクリスマス・キャロル。Check this out!



Send your own ElfYourself eCards

こちらは上の動画は違うヒップホップバージョンです。


Send your own ElfYourself eCards


今年もスポンサーはOfficeMax。日本には進出していないので馴染みが薄いかもしれませんが、国内で事業展開しているOfficeDepo.の同業者です。1月過ぎると折角作った動画がサーバーから消えてしまうシーズン限定サービスです。画像合成はJibJabが提供してます。、JibJabは風刺、パドディーでUSではかなり有名なプロダクションです。2004年の大統領選挙を風刺したThis landで一世を風靡しました。

2009年11月21日土曜日

【レスキュー】カヤックインストラクターが溺れそうになった話

日はカエルアドベンチャーのインストラクター、ヤラレンジャーを独り占めしました。プライベートレッスンは密度が濃く、勉強になるな。目標が出来て、またカヤックに対して熱意が高まってきました。ゴルフは何度プレーしても、一流のプロに教えてもらっても、プレーを一緒にしても全く燃えません。どうやら向いていないようです。もう20年以上前から分かっていた話ではあります。再びゴルフの情熱の火を点そうと思ってもどうも上手くいきません。やはりカヤックに専念しようと思います。

さて、カヤックインストラクターが溺れそうになった話はもちろんヤラレンジャーではありません。今週の主要なカヤック関連のフーラムでちょっとした話題になっているネタです。(Mountain BuzzBoaterTalk)まずは以下をご覧ください。


Mike Swims & Almost Drowns from Dave Hoffman on Vimeo.
My good friend took a big, long swim in Idaho. He was in the water for 4 minutes. Probably the scariest thing I've witnessed on the river. My GoPro headcan was rolling and caught the whole episode. June 2009.


DaveとMikeはカヤックインストラクター。雪融けの増水したアイダホ州のサーモン川を下った際、ホールに捕まったマイクは沈脱、その後4分間も激流に流されるアクシデントに巻き込まれます。トラブルの一部始終をDave HoffmanはGoProのヘルメットカメラで撮影していたので、臨場感がダイレクトに伝わってきます。DaveのThe River Lifestyleに詳細なトラブルのレポートと、レスキューという観点での考察が書いてあります。いろいろと考えさせられるビデオですし、Mountain Buzz、BoaterTalkにも様々なコメントが寄せられてます。時間があればThe River Lifestyleは一読をお薦めします。ビデオの中でflush drownedあるいはflush-drowningという表現とその定義をDaveが述べていますが、独立語として考えていいようです。知っている限りは日本語に該当する言葉はないと思います。Flush-Drowningは、American Witewater(AW)ではPFDをつけたまま溺れることと定義しているようです。Paddling Life MagazineのAW 2007Accident reportの記事の中にflush-drowningのセクションがあります。こちらも参考にしてみてください。因みにAWでは1973年まで遡ってAccident Databaseを持っています。どこかの国の独立法人もこれぐらい整備して欲しいものです。

溺れそうになったMikeさんには気の毒ですが、このビデオはなかなか迫力がありますね。雪代がこれだけ入ってしかもエディーも見当たらないclass 5で4分間も流されれば、体力は消耗するし、flush-drowningの可能性もあるでしょう。Daveが今までカヤックをやっていて一番恐ろしい経験だったと述べています。ビデオからもその片鱗は伝わってくるのではないでしょうか。

2009年11月14日土曜日

【番外】Google Waveの招待状が来た

らくコアなこのブログの読者には全く関係ない話でしょうが、やっとGoogle Waveの招待状が来ました。コミニュケーションプラットフォームとしての機能に興味津々。Google Waveはドキュメントの共有、IMなどのツールを一元化し、リアルタイムでのコラボレーションを可能とした統合プラットフォーム。既にSAPやSalesforce.comもアプリを発表しています。現在カエルクリークチームは今となっては古くさくなったGoogle Groupで情報管理していますが、Google Waveに移行して使い勝手がどう変わるか早速検証してみます。カヤックとはまったく関係ない話です。カエルクリークチームの皆さんにはGoogle Waveに別途招待します。これでまたハイテク度が上がっちゃうな、このカヤックチームは。

【番外】The Bawdies: It's too late

11月4日にリリースされた新曲。日本人が背伸びして雰囲気をパックたアレンジとは違う、本物の臭いがします。出だしのボトルネックのアレンジも渋い。サビも一度聴いたら耳に残る強いインパクトがあります。日本人のバンドとしては現在一番気になるグループです。ボーカルは個性的でこれまたメガインパクト。好きですね、こういうシャウトは。ただ英語はタモリが入っていて個人的にはちょっと...。それとボーカルは何となく桑田が入ってます。歌詞にもう少しメッセージがあればこのバンドは世界狙えるんじゃないかな。人気が出て欲しいバンドなんですが、ちょっとマニアックでしょうか?

2009年11月8日日曜日

幻の増水!山梨県桂川を下る

都圏のカヤッカーでも桂川を下ったことがある人は、意外と少ないようです。新たなゲレンデを求め放浪を続けるカエルクリークチームでさえ、桂川を下った経験がるのはへたっぴカヤッカーと僕の二人だけ。御岳よりワンランク上のこの川は主に鳥沢ホールでのスポットプレーが有名ですが、落差と岩絡みの瀬はクリーク入門としても実は最適な川です。



Song: Say, John Mayer 

ここ暫くは地方遠征してきましたがすっかり秋を通り越えて雪の季節となり、下れる川が限定されてくる中、首都圏から近い桂川は大変貴重な川です。定期的にチェックする大月の水位はここ暫く175cm。120cmあればボトムを擦りながらも下れる川ですので、175cmだと余裕どころか増水状態です。桂川の源流は山中湖ですのですが、何かの理由で放水しているに違いありません。この水位は、核心部はアドレナリンレベルが一気に上がる水量です。エキサイティングな桂川が一番楽しめる水位が大月175cmなんです。これは出撃するしかないということで、一番桂川を下っている僕が幹事となりカエルクリークチーム全員集合で出撃しました。メンバーは紅一点のエクストリーマー、南極3号、へたっぴカヤッカー、柿の種仙人、府中人、そして私Actonです。

さて、いつものようにゴール付近の目印の石で水位の診察開始。どれどれ...あれれ、先生、水位が、水位が....。増水じゃなかったの?なんかへんだぞ。ゴールの桂川清流センター前でいつも水位を確認する岩から判断すると、本日の水位はどう見ても大月130cm程度。これは増水ではありません。平常水位に近い状態です。ホール巻き巻き、荒れ狂う核心部を期待していたので、全員ちょっとがっかり。とりあえず気を取り直してスタートのあけぼの橋まで移動。

追記:後に大月の水位計が以前より40cm増しで表示されるとの情報を入手。大月175cmと表示されるものの、ゴール付近の水位の参考にしている目印の岩から判断した130cm程度という目測に誤りはありませんでした。新しい基準だと大月で170cm程度あれば、多少擦っても下れる水位です。核心部の難度が上がり、魔界が現れるマイベスト水位は旧基準の175cmに40cm足して、215cmとなります。


カエルクリークチーム、全員集合。スタートのあけぼの橋下流にて。



















キャンプ場前の核心部その1。水位も低く、パワーも全くありませんが逆に岩をかわし避けながら下らなければならず、 それなりに楽しめます。柿の種仙人は核心部撮影に専念。




 キャンプ場前の核心部その1からその2を臨む。本日の水位ならば余裕で下れます。


















キャンプ場前の瀬その2。下流より上流を撮影。キャンプ場前の核心部その2は、200m程度の岩絡みの瀬が続き、最後は1m程度のドロップで終わります。水量が多いとこの区間はいたるところでポール牧、いや、ホール巻き巻き、難度は相当高くなります。この瀬で沈すると途中でエントリー出来ないので、最後の落ち込みまで流されることになります。今回の水量だとプレッシャーを感じることはないと思いますが、増水しているとこの区間は魔界に変貌します。



















府中人とActon。これより核心部その2に突入。



















府中人はミュータントで降下。桂川は桧枝岐よりはリラックスして下れますよね。


















紅一点のエクストリーマー、南極3号、桧枝岐川の鱒滝を落ち、アッパーを下って鍛えたので、余裕ですね。


















桧枝岐でおろしたディーゼル70。ちょっと納得いかない表情のへたっぴカヤッカー。



















アルコールの入っていない柿の種仙人は寡黙ですが、ご満悦いただいた様子はうかがえます。














ヒーロー、絶好調です。




バクテリアの活動が不活性なこの季節は、透明度は向上して一見清流に見えますが大月市内を流れ、降下区間に辿り着く桂川の水質は高くありません。BODの年間平均値も奇しくも秩父市内を流れて辿り着く荒川の親鼻橋観測値とほぼ同じ程度です。多摩川御岳よりもはるかにに水質は落ちます。長年ゴミの不法投棄が問題になっている川なので、打ち上げられた生活ゴミも目につきますし、生活排水の流入で臭いも気になります。流域の下水道普及率も低い(桂川流域下水道普及率は16.6%、全国平均69.3%)のも気になるとことです。桂川の荘厳なゴルジュに入ると右岸からは、アンモニア臭が強い生活排水が流れ込んでいます。岩盤には汚水の後が染みとなって残っています。これだけの堂々たる川相だけに、桂川の水質汚染、ゴミの不法投棄問題はとても残念です。

今回もう一つ残念だったのは釣り師が罵声をあげて竿を振り回したり、竿で叩くそぶりをして我々を威嚇、恫喝したことです。歳の頃は50代後半から70代、身なりから判断すると地元の釣り師の方のようでした。遊漁券は目につく所にはなく、仕掛けはゼロ釣法。ロッドはダイワのゼロ釣法竿でした。ヤマメ狙いの渓流釣りです。マス類が既に禁漁期間中なのに、これは明らかに違反行為、密漁です。(清流センター付近にも同じくゼロ釣方の密漁者がいました。)竿、仕掛けからしてこの期間許可されているコイ、フナをねらっていないのは明白。根掛かりした間隙を狙って釣り師の後ろを通ったのですが、イライラしていたのか我々に不満を爆発させたようです。おじいさんの挑発に無言スルーで釣り師の後ろを静かに通り過ぎましたが、気分のいい経験ではありませんでした。鮎釣りの期間を避けて何度もこの川を下っていますが、初めての経験です。皆さんも安っぽい挑発にはのらないでくださいね。ただし度が過ぎた威嚇行為や、身体的接触があれば迷わず即座に警察へ通報しましょう。(密漁も条例によっては逮捕となります。)

別の川で以前まったく影響のない場所にいるカヤッカーに、いきなり石を投げつけきた釣り師を目の前で見たことがあります。残念ながら一部の釣り師は罵声や暴力でカヤッカーを威嚇するの事が希にあります。時期や川を選んで釣り師に遭遇しないよう十分注意はしていますが、万が一そのような状況になっても町中で肩が触れて因縁をつける、ごろつきのような態度はとって欲しくないものです。





2009年11月6日金曜日

9時に久慈川で待ち合わせ

島カヌー教会、元やんの導きにより11月3日、久慈川へ大集合。当日集まったのは福島カヌー教会、水戸カヌークラブ、長良川カヤッククラブ東京支部、そしてクラブとしての実態はない我がカエルクリークチーム。合計9名のツアー。こんな人数で下るのは久しぶりです。




















水戸カヌークラブによると普段より水量が多く、コンディションは良好の模様。海沿いから遡上して見える久慈川の川相は、那珂川の中流域に雰囲気が似ています。しばらくこんなゆったりした川を漕いでいません。今日はまったり川下りかな、と思っていたのですが、実際は鬼怒川のような雰囲気でした。途中にそこそこ遊べる瀬があったり、岩絡みの瀬があったり、スタンディングウェーブがあったり、ドロップがあったりと結構楽しめました。今回下った区間は矢祭地区からのput in。通常は下流の大子観光やなからのスタートだそうです。この区間はなかなか楽しく、鉄橋の瀬、つり橋の瀬、やな下の瀬、七曲の瀬、紅葉の瀬、スラロームの瀬、パチンコの瀬と、変化に富んでいました。


今回は新艇のヒーローで出撃。御岳、長瀞と下りましたが、安定感には毎回驚かされます。





















僕と路線が同じエクストリーマー、へたっぴカヤッカーさん。他のカエルクリークチームのメンバーは鬼怒川上流の温泉峡へクリーキング。


















タイトル通り、9時に久慈川で待ち合わせして皆で楽しみました。さて、今回はしんどいので、マッシュアップ方式。(手抜きです。)詳細は以下のブログを参照にしてください。

FCK 元やん
長良川カカヤッククラブ 花鳥
FCK ソラさん
水戸カヌークラブ
へたっぴカヤッカー

2009年11月1日日曜日

禁断の福島県桧枝岐川(伊南川)アッパー区間からミドル区間まで一気に制覇

枝岐川は本当に凄い川です。一年中安定した水位があり、増水すれば簡単にクラス4+から5に変貌する川。増水時、特に春先は川幅一杯に広がる荒れ狂う流れは尋常ではありません。水質は極上。川を下っていてもゴミが浮かんでいることはありません。水量は一年を通して安定しており尚かつ入渓しやすく、車も余裕をもって駐車出来るクリークは他に見当たりません。伝説の七厘会のブログで桧枝岐川を知り、魅せられてこの川に通うこと今年はこれで5回目となりました。

桧枝岐川はアッパー、ミドル、ローアーと3区間ありますが、屏風岩より上流のアッパー区間を下った諸先輩の伝聞によると、アッパーは超悶絶レベルだそうです。曰く、沈は絶対に不可。落差が激しく、瀬の殆どはブラインド。瀬のスピードは速く、険悪な岩の配列もある...。恐ろしい話を聞かされていました。桧枝岐のミドルでさえ山梨県桂川より最低1ランク上の難易度なのですが、アッパーはいったいどうなってるのか?ずっと気になっていましたが、本日とうとうアッパー降下しました。ついでに6.6mの鱒滝も下りました。



今回のメンバーは精鋭3名(?)。カエルアドベンチャーのアウトフィター、ヤラレンジャーと我らが南極3号そして小生。桧枝岐川のカヤック関連情報を最初にインターネットにアップしたのは七厘会ですが、コマーシャルベースで桧枝岐川ツアーを企画したのはカエルアドベンチャーが最初です。僕もカエルアドベンチャーのツアーに参加しなければ、この難易度の川を挑戦することは無かったと思います。その点、カエルアドベンチャーさんには大変感謝しています。

桧枝岐川は本当に素晴らしい川ですが、難易度はかなり高いです。特にアッパー、ミドル区間についてはこの川を熟知したリバーガイドと下った方がいいでしょう。ローアーは山梨県桂川を下れれば恐らく問題ないレベルだと思います。興味があればぜひカエルアドベンチャーさんに連絡してみてください。


ミドル区間の最後に待ち受ける鱒滝。高さは6.6m。ヤラレンジャーによると、滝落入門に相応しい滝とのことです。ヤレレンジャーと僕はクリアしましたが、我らが南極3号は惜しくも失敗。女性ながら、あの高さの滝を下る勇気には敬服致します。次回のリベンジを誓ったのでした。



結論から申し上げると、諸先輩のコメントの通りアッパー半端なレベルではありません。瀬を降下していると堰堤のような水平線に何度も遭遇します。一旦断続した川の流れの先には、ブラインドの落ち込みが待ち構えています。この区間はどこが核心部というよりは、殆どの瀬が核心部です。ノートラブルで瀬は3名で順番に降下して、僅か2kmの降下に2時間弱かかりました。アッパーはミドルよりも明らかに1ランク上の難易度です。


より大きな地図で 伊南川(桧枝岐川)リバーマップ を表示


今回は水量が少なかったのでまだ救われましたが、アッパーは増水時は阿鼻叫喚、絶叫悶絶区間となります。ミドルの増水時は下っていますが、アッパーの増水時の降下は僕の実力では無理だと思います。春先の増水を狙う方は十分注意してください。(増水時の桧枝岐川はローアーでさえ恐怖を感じます。囂々と地響きのように渓谷を埋め尽くす爆流に、腰が引けてしまいます。僕が最初に桧枝岐を下ったのは、増水時のミドルでした。この時にこの川の臨界点を知ることが出来ましたが、初めてチャレンジされる方は増水時は十分注意してください。この川は一晩の雨でも簡単に増水します。)

桧枝岐川アッパーは僕が下った川の中では間違いなく最高レベルの難易度です。アッパー恐るべし。因みに本日はなんとか問題なく下れました。屏風岩の滝も問題なく降下。アッパーを下ると屏風岩の滝は何も感じなくなります。結構凄いなと今まで思っていたのですが、アッパーを降下して屏風岩までくると感覚が麻痺してしまうようです。そしてあの鱒滝の滝落ちも成功!今日は気分がいいです。

本日はハバネロ級のアッパー、タバスコ級ミドル、そしてあの滝といつも回避していた堰堤下の険悪な瀬を下るという超満腹リバーラン。途中の昼食の休憩は実質15分。無事に下り終えたのは4時過ぎ。超濃密な一日でした。



S時ねじりの滝の下部。 2段目の落ち込み直下に岩が出ています。水量が多ければ問題なくクリアできそうですが、水位が低いとピンニングの可能性があります。


















さて、本日はアッパーとミドルのダブルコースを降下しました。アッパーは確かに超絶悶絶区間ではあるのですが、この日の最難関の瀬はアッパーではなく、普段ミドルを降下する際ポーテージしている瀬でした。ミドルコースは堰堤直下の瀬が険悪なため、通常堰堤手前で終了しますが、本当は堰堤を巻いてからさら再エントリーし、鱒滝手前か、鱒滝越えた地点でミドル区間は終了します。

堰堤で終了する理由は堰堤直下のうんこ岩の瀬。以下の写真を見ての通り、色、形、艶ともにうんこのような岩が進路を塞ぐ、険悪な岩の配列になっています。写真左側の上流から中央下の黒い一艇分のスペースしかないエディーに入って、艇を写真下から上まで艇を移動、そして右90度転回し、写真右側にある4つのうんこの色、形をした石の上から1番と2番の間に艇を通します。流れが強く、下手するとうんこ岩にブローチします。1番、2番以外のうんこ岩の間はブローチしそうで他は通れませんし、うんこ岩の下は刺さりそうで、1番、2番のルートしか下れません。

パチンコのチューリップにつながる釘のようなうんこ岩の配列の直下は、ドロップで岩盤です。ピンしそう。絶体絶命。さあ、どうする!!

今回はこのうんこ岩の瀬にチャレンジしましたが、ヤラレンジャー以外は失敗。僕のバンディットではエディーは決めても、この小さなスペースで90度回旋させながら落とし込むのは至難の業でした。今回はこのうんこ岩の瀬が一番難しかった。スカウティングも一番時間がかかりました。あのヤレレンジャーが考え込んでいます。初めて見る厳しい表情。何度も何度も瀬を見ながら場所を変え、また考え込む。ただ事ではない瀬であることは容易に想像がつきます。やはり臭いんです、、うんこの瀬は。ヤラレンジャーはどれぐらいスカウティングしていたでしょうか。時計で計っていたとすれば10分程度でしょうが、30分程この瀬を見つめて悩んでいたような気がします。時計は3時半近かったと思います。まだこの先にもそこそこの瀬があり、そして最後に鱒滝が待っています。4時前までには鱒滝を落ちたいところです。こんなに時間を取らせてしまって、やっぱり汚いな、うんこの瀬は。

ヤラレンジャーは流石プロです。見事な操艇技術で艇を落とし込んで行きます。あの技術を安定して再現するのは、アマチュアレベルでは難しいでしょう。いい勉強になりました。水位がもう少しあれば別のルートが浮かび上がるのですが、本日一番のテクニカルな瀬です。「この瀬に比べれば鱒滝など、なんでもない」とヤラレンジャーが言ってました。全くもってその通りでした。


うんこ岩の瀬。写真下の黒い部分のスペースは一艇の大きさ。このエディーにピタッと入れるのは当たり前。その先が超絶テクニック。本日一番の難所。



屏風岩まで下ってきました。屏風岩直前の落ち込みは難度かなり高いです。これをクリアすると屏風岩の滝は楽勝? 屏風岩手前の落ち込みからS字ねじりの滝まではかなりの勾配で落ち込んでいます。段々畑をみるような眺めです。屏風岩の滝からS字ねじりの滝までは距離はありますが、段々畑状態。屏風岩の滝は失敗出来ません。S字ねじりをは生身で下りたくはありません。



















アッパーの最後を飾る屏風岩第一滝。水量が少ないので迫力は今ひとつでしたが、2-3mぐらいの高さはあるでしょうか。パドルが引っかからないように落ちましょう。アッパーを下ってここに行き着くと、この程度の落ち込みは何も感じなくなります。



そしてアッパーとミドルを区切るS字ねじりの滝。S字ねじりは水位が少ない時の降下より、増水時の方が2段目直下のピンニングポインを気にすることなく下りやすそうです。


参考までに、増水時のS字ねじりの滝をクリアするヤラレンジャー。知っている限りではS字ねじりの滝を一番多く降下している男です。増水時は滝は瀬に見えて、かえって下りやすいとの話です。凄いな。



渇水状態でもこのような瀬がバンバン出てきます。



















S字ねじりの滝。普段は反対側から撮影しています。アッパーから下ってきた証の右岸側からの撮影。



















水位が低くても瀬は真っ白。ここまで真っ白な瀬が多い川はそんなに多くないでしょう。


















とにかく落差が激しく、岩が多い川です。実にロックンロールな川です。



どこまでいっても真っ白。エディーを丁寧に取りながら降下します。


南極3号もまさかのアッパー攻略に大興奮。



















危険な臭いのする瀬ではスカウティング。ヤラレンジャーの指定するエディーに艇を入れながら下ります。


南極3号は度胸が据わっています。決められたルートをためらわずに下ります。


















しかし、アッパーの瀬はことごとく真っ白なドロップです。


















アッパーから下り屏風岩でやっと昼食。



南極3号の至福の瞬間。ずっと嬉しそうな川をしていました。




我らがヤラレンジャーの桧枝岐川ビデオ。

2009年10月27日火曜日

Jackson Kayak tops industry sales in six short year

Mountain BuzzにポストされていたThe Tennesseanの記事です。 Jacksoは売り上げ10億円規模の企業に僅か6年で登りつめた...。3交代24時間で7000艇。景気も影響されずに昨年並みの生産台数。以下はThe Tennesseanの記事です。Jacksonがテネシー州ベースとは実は知りませんでした。因みに記事にはSUPの話題も...。River SUPの国内目撃情報はまだ聴きません。USではちょっとした話題なんですがね。

Jackson Kayak tops industry sales in six short years | tennessean.com | The Tennessean

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The TennesseanのEJの取材ビデオです。

2009年10月17日土曜日

このDVDは凄そう:Genotype 2 DVD クリーク入門

週のPlayak News FlashにSimon Westgarthが監修したGenotype 2のreview記事が掲載されてました。kayakのDVDは結構持っている方ですが、このDVDはplayakの写真を見る限り見たことないタイプです。  ビデオに補助線、図形がオーバーレイされていて、妙に説得力あるビデオですね。ビデオそのものはこの春にリリースされたようです。カヤックのビデオはUSのビデオが殆どですが、これはUKのビデオです。UKのカヤックのビデオは考えてみると初めてです。因みに撮影場所は当然ヨーロッパ中心のようです。

Youtubeに当該DVDの一部がupされてます。非常にわかりやすい補助線などのオーバレイは、最後の方に出てきます。ナレーションは香しいブリッツです。DVDはSimon WestgarthのG17から購入できます。ついでにこのG17もブラウズしてみてください。ここはかなり本格的なアウトウィッターです。スタッフのレベルも凄い。もしかして我らが南極3号が参加したツアーはG17だったのかな?

さて、僕は早速注文しちゃいました。黙っているとPALが来る可能性があります。NTSC版を注文するよう注意してください。

2009年10月15日木曜日

栃木県湯西川未踏区間からリバーラン:仲内ダム下から降下

島カヌー教会の移動ミサを関東と福島の中間で開催するので、参列しないかというお誘いを受け、敬虔な祈りを湯西川にて捧げてきました。




Music:Suddenly I see: KT Tunstall


今回は湯西川のフリウギ沢より上流の未踏区間か男鹿川の中三依温泉より上流の未踏区間のどちらかを下ろうと考えていました。下見はどちらも既に済ませていましたが、よりスパイシーな方がいいという話になり、湯西川仲内ダム下よりの降下となりました。男鹿川も上三依塩原温泉口と中三依温泉の未踏区間は岩絡みのなかなかのコースですが、途中から湯西川よりもマッタリしてくるので今回はパス。前夜よりキャンプした元やんソラさんと一緒に降下しました。




















以下はソラさんが作成し、一般公開している湯西川のリバーマップです。僕はweb 2.0よろしく、マッシュアップ(ペーストしただけ!)させて頂きました。川地図をコツコツ作り、Google Map上で公開しているラナパパさん、ソラさんには脱帽です。彼らのリバーマップは労力を惜しまず注いでいて、感涙ものです。特に詳細な川地図は、リバーランナーにとっては貴重な情報です。

リバースポーツ振興のためにも、新しいゲレンデを開拓されたらぜひリバーマップを記録として残し、一般公開してください。その際、出来るだけGoogle Mapを使った方がいいでしょう。海外ではいくつかの団体でGoogle Mapにリバーマップを残す取り組みがあり、これらの動きに比較的簡単にインテグレーション出来ます。僕もお粗末ながら細々とリバーマップは引き続き残していきます。


より大きな地図で 湯西川 を表示



湯西川は仲内ダム下よりリバーランした方が、ガッツり漕いだ感がありお薦めです。今回で湯西川は既に4回目ですが、湯西川は険悪な箇所も特になく、非常に漕ぎやすい川です。ポーテージ出来る核心部と多少トリッキーな2,3の瀬を除けば、御岳とそれ程変わらないレベルだと思います。首都圏から近く、透明度の高い、非常に美しい川です。ぜひ一度チャレンジしてみてください。

以下はソラさん作成の動画です。なかなかの作品なのでポストしておきます。

2009年10月4日日曜日

個人輸入したJackson Heroが到着しました

ャクソン ヒーローを個人輸入しました。スキーで大怪我して暫くカヤックから遠ざかったのが2004年。当時はPerceptionのMr. Cleanという艇でした。その後ブランクが空いて3年前からダッキー復活という歴史なのですが、ダッキーの宿命、沈イコール脱が厳しいゲレンデに多く行くようになったのと、大怪我をした膝が良くなったのでリジット復活です。

仕事が忙しく、週末も資料の整理に追われていますが、今週が山場。同じく10年ぶりに復活したゴルフとカヤックの二つを必ず週末にする!!と心に誓いながら、今晩も仕事に勤しみます。本日は夜なべかな。今週末は川に行けるといいのですが...。

PS: 現在持っているリジット用のパドルは10年前のスパイダー。とっくにつぶれた会社ですよね。ちょっとカッコ悪いので、新たにATのAT2 Flexiを別途輸入。カーボン非対称ベントモデルで、国内の定価6万3千円。今回はたまたま見つけたATのパドルがかなり安いショップ, Austin Kayak Shopから輸入しました。日本までの送料入れて、総額3万8千円でした。円高の恩恵ですね。因みに僕はUSで最安値のショップを探す際はいつもGoogle Product Serchを使ってます。ATのあの網目模様のシャフトが昔から好きだったのと、Flexiが欲しかったので、AT2 Flexi決めうちです。Google Product Serchで「AT AT2 Flexi Pddle」と入力すると最安値のショップを検索してくれます。価格.comみたいなものです。これで検索すると有名なO2 Gearshopが実際は最安値なのですが、フォワーダーを使っても決済口座がUSにあるクレジットカード以外は通りません。一方今回使ったAustin Kayak Shopの決済はPayPalです。日本へも直接発送してくれます。

カヤックを直接日本に送ってくれるショップは、USには知る限りありません。今回はBongo Internationalというフォワーダーを使い、割り当てられたUSの住所にいったん出荷してから日本に転送してもらいました。フォワーダーも沢山ありますので、ニーズに合わせて選ばれるといいと思います。リテール向けの代表的なフォワーダーはこんなところでしょうか。

Bongo Internationalは日本人が運営する輸入代行業者より遙かに安いのでお勧めです。僕はone timeではなく、3ヶ月間subscriptionしたので送料はかなり安くなりました。日本人向けの輸入代行業者は送料の他に手数料を請求されます。売価に対しての一定の割合で請求される場合が多いようで、日本語が使えるというメリットを考慮してもカヤックの場合は割が合わないケースがあるため、十分調べる必要があります。一方Bongo Internationalは送料はsubscriptionすると驚くほど安いのですが、カヤックが購入先から発送される際に木枠などで梱包されていると、カヤック本体よりも梱包材の方が重くなるケースがあります。購入先の梱包方法を確認して、軽量化するよう調整しないと送料がかさみ、国内価格とそれほど変わらないという場合も出てくるかもしれません。事前に十分調査しないと、結局日本で買うのとそれ程変わらなかったという場合もあるようです。このような調整、調査、交渉が面倒と思われる向きには個人輸入はお薦めしません。しかし、上手くやればカヤック本体は驚くほど安く買えます。因みにJacksonの場合はUSでは日本の半額で販売されています。カヤックの場合は、現地販売価格にカヤックと梱包材を含めた総重量から送料を調べ(HPに掲載されてます)、日本国内で消費税支払えば終わりです。通関はBongo Internationalの指定業者であるDHLがクリアしてくれます。成田に出向く必要はありません。

個人輸入は、トラブルがあれば大変面倒なことになります。少額なららば失敗しても授業料と割り切れるかもしれませんが、高額なカヤックはそうはいきません。何かあっても人に頼らず自己完結でトラブルを解決出来るという自信がなければ、いきなり海外のフォワーダーを使うような大胆な取引はしない方がいいと思います。Jacksonの場合は、カヤック本体の国内価格はUSの2倍ですが、2倍の値段でも国内で買う圧倒的な安心感を選択する方がいいケースもあるかもしれません。

個人輸入で半額で購入するか、国内で購入するか...。リスクの許容範囲を天秤にかけ、慎重に判断した方がいいと思います。リスクを取るか取らないか...リバースポーツと同じでカヤックなどの高額商品の個人輸入は、賢明な自己判断が必要です。

なお、日本人向けの輸入代行業者とフォワーダーは違います。Bongo Internationalはあくまでもフォアーダーです。当たり前の事ですが、輸送以外の手続きはすべて自分でやらなければなりません。日本人向けの輸入代行業者が掲げている細かいサービスはありません。しかし一方でこういった日本人による日本人のための、日本語でのサービスは本来必要ないサービスでそのままコストとなり跳ね返ります。

こういった日本人向け特別サービスが必要なければ、個人輸入代行業者を使うよりも海外のフォワーダーと直接やり取りした方が圧倒的に安くなります。しかし一方でBongo Internationalのホームページを読んで、不明、不安が残るようならばあえて海外のフォワーダーを直接使うことはお薦めしません。個人輸入をされる前にじっくり調べ、リスクを十分懸案することをお薦めします。

さて、Bongo InternationalにAccountを設けると、自分専用のUSの住所が割り振られます。海外発送しないオンラインショップの荷物は一旦Bongo Internationalから割り当てられたUSの住所に送り届けてもらい、Bongo InternationalがDHL経由で日本にまとめて送付してくれます。Bongo Internationalのシステムは非常に完成度が高く、複数のweb appsがマッシュアップされたいわゆるWeb 2.0のシステムです。(Web 2.0は今となっては表現が古いですね。)Firefoxのadd-onまで準備されていて、凄いの一言。彼らのサイトに購入から出荷までのデモがあります。全体の流れはこれで理解出来ると思います。
 

Bongo InternationalからDHL経由で送られてきたカヤック。木枠無しの簡易包装で送られてきました。安いので多少汚れても、キズがついても気にしないという大らかな気持ちが大事です。

2009年9月26日土曜日

鬼怒川温泉峡を下る予定だったのですが...

木県鬼怒川温泉に行かれたことがありますか?川沿いの渓谷に温泉宿が林立する関東の名湯の一つです。鬼怒川はどちらかというと川幅が広く、瀬が大きい堂々たる印象がありますが、上流の鬼怒川温泉まで行くと大きな石が並び、ドンドンと落ち込むクリークです。

以前へたっぴカヤッカーさん、柿の種仙人さんがカエルアドベンチャーのツアーでこの区間を下っており、ずっと狙っていた区間でした。今回もカエルアドベンチャーさんがツアーを企画、早速申し込んで当日を楽しみにしていました。僕の頭の中の当日は日曜日27日。しかしツアーは26日でした。日曜日だと思っていたのですが、土曜日でした。アレー。

集合時間直前に胸騒ぎを覚えて確認したところ、やはり本日とのこと。あらま。大変。悔しいです。トホホ。凄く楽しみにしていたのに。カエルアドベンチャーさんのツアーの中では一番難度の高いツアーで、このツアーよりレベルの高いツアーはアレンジしないと聞いていました。うーーーん、残念。ということで次は埼玉県荒川水系の浦山川(三峰口より上流)に出撃か?!

2009年9月6日日曜日

渇水の福島県摺上川のクリークでロックンロールしたぞ

島県の県庁所在地、福島市内にはこんな川があるんです。福島飯坂ICから僅か15分でこの川相です。渓谷には堂々たる板状節理があり、圧倒されます。摺上川はダムが出来る前は福島県内の大先輩が下っていた川だそうですが、ダムが出来てからこの川を開拓したのは福島カヌー教会の元やんです。今回は元やんの導きにより、摺上川アッパー、ローアーの全部下りをしました。

動画は核心部などの厳しい場面を撮影してませんので、川のグレードの判断にはあまり役にたたないかもしれません。


【渇水期】福島県摺上川 from Acton on Vimeo.

土曜日に大川を下ったへたっぴカヤッカーとActonは芦ノ牧温泉を後に一路福島市内の西北に位置する穴原温泉に向かいました。今回は民宿ではなく、上げ膳据え膳付きの豪華旅館に泊まり、大名川下りをしようという企画でしたので、じゃらんで調べ上げて評価の高い旅館に泊まることにしました。

最近の旅館は色々なパッケージがありますが、大人二人のリーズナブルなプランは何と言っても「カップル限定二人の週末プラン」。そうです、彼と彼女のラブラブプランです。しかし、こんなプランにオヤジ二人が申し込んでいいのでしょうか?認められたとしても、薔薇族、サブと思われたらやだな。「男同士のただの友達です」と事前に予防線を張るべきなのでしょうか。「お客さん、そういう言い回しが怪しいですね」なんて思われないかな。といろいろ考えましたが、とりあえず行っちゃいました。

無事チェックインして、フロントでは二人がデキているとは思われなかったと都合よく解釈しましたが、後にそれは誤りだと判明しました。食事が終わり風呂から帰って部屋を開けると、布団は以下のようにピッタリくっつけて敷かれていました。あれ、そんな気はいよ、まじっスか?やはり、我々はデキていると思われたのでしょうか。











嬉し恥ずかしの布団は、もちろん以下のように離して敷き直しました。











旅館の部屋は内風呂付きで12畳、川沿いのベランダ付きです。食事は品数豊富でボリュームがありますが、温泉宿としては上出来だと思います。彩りとをよく考えた盛りつに板さんの繊細な心づかいを感じました。特筆すべき点は仲居さんが若くて、気さくで、心配りが素晴らしかったことでしょうか。旅館の食事は総合点ですので、仲居さんの気配りが高得点で全体としては満足度高し。










摺上川は滝野発電所から堰堤までがアッパー区間、堰堤より穴原発電所の間がローアー区間となります。アッパーは滝野発電所の小さなプールを超えるといきなり核心部が待ち受けています。落差のある100メートル程のスパイシーな4段の瀬が続きます。この瀬でやられてしまうと、ブラインドの多い摺上川では思いっきり腰が引けてしまうとのこと。まずは最初の瀬をクリーンクリアすることが重要なようです。核心部はこの他に二つあったはずですが、よく覚えていません。アッパーは印象としてはブラインドは多いものの、渇水期でも気持ちよく下れた印象が残っています。難度は山梨県桂川並みでしょうか。但し川相は桂川とは全く異なり、落差のある岩場をくぐりぬけるプチクリークです。

以下のリバーマップはFCKソラさんが一般公開している力作です。

より大きな地図で 摺上川 を表示

今回は艇を降りてスカウティングせず、細かくエディーを取りながら降下しました。当日は夏の平常水位だったようですが、もう少し水量があれば迫力は倍増すると思います。我々は30分程度で堰堤まで下りきりましたが、通常は艇を降りて丁寧にスカウティングすると、ここまでで2時間弱の時間がかかるそうです。
















途中の堰堤から穴原発電所までの区間、ローアーはアッパーよりもさらに難度が上がります。通常はアッパーだけの降下のようですが、今回は元やんの案内でローアーも一気に下ります。とはいえ元やんもローアーは3回程しか下っておらず、ルートをよく覚えていないようです。結局本当にやばそうな箇所は降りてスカウティングしましたが、それ以外は細かくエディーをとって降下しました。
















この区間はへタッぴカヤッカーさんと僕の見立てでは那珂川上流那須地区よりもレベルは上、桧枝岐ミドルより下です。那珂川上流よりも岩の数が遥かに多く、落差のある瀬です。那珂川のイカの瀬クラスの厄介な瀬が全部で15個-20個ぐらいあり、途中30-40mの高さがある板状節理で囲まれたゴルジュがあるゴージャスな渓相です。






















今回は水位が少なく、パワーもありませんでしたので、ルートが限定されていてかなりトリッキーなコースでした。プチラップあり、沈あり、脱ありとまあ、一筋縄ではいきませんでした。当日の水位では操艇技術が磨かれるテクニカルなコースですしたが、もう少し水量と瀬のパワーがあれば全く様子が違ってきて相当楽しめそうな瀬です。春先か増水時がやはりベストだと思われます。


高さのある板状節理には圧倒されます。















へやっぴカヤッカーさんもご満悦でした。















ゴルジュもなかなかの雰囲気です。
















途中ログが入っていたので撤去。














水が少なく、パワーがないので随分苦労しました。














テイクアウト付近。川から上がるルートがわからず、随分苦労しました。

今回は夏場の平常水位ということでしたが、ストレスなく下れる限界水位だったと思います。この水位でもアッパーはスタックせずに下れます。ローアーは堰堤で取水されるようで、水量が減ります。もともと難度は低くない区間ですので、ローアーの岩場を下るのはかなり難しかったです。増水時は相当楽しめそうな川そうでしたので、ぜひ再訪したいと思います。