桧枝岐川はアッパー、ミドル、ローアーと3区間ありますが、屏風岩より上流のアッパー区間を下った諸先輩の伝聞によると、アッパーは超悶絶レベルだそうです。曰く、沈は絶対に不可。落差が激しく、瀬の殆どはブラインド。瀬のスピードは速く、険悪な岩の配列もある...。恐ろしい話を聞かされていました。桧枝岐のミドルでさえ山梨県桂川より最低1ランク上の難易度なのですが、アッパーはいったいどうなってるのか?ずっと気になっていましたが、本日とうとうアッパー降下しました。ついでに6.6mの鱒滝も下りました。
今回のメンバーは精鋭3名(?)。カエルアドベンチャーのアウトフィター、ヤラレンジャーと我らが南極3号そして小生。桧枝岐川のカヤック関連情報を最初にインターネットにアップしたのは七厘会ですが、コマーシャルベースで桧枝岐川ツアーを企画したのはカエルアドベンチャーが最初です。僕もカエルアドベンチャーのツアーに参加しなければ、この難易度の川を挑戦することは無かったと思います。その点、カエルアドベンチャーさんには大変感謝しています。
桧枝岐川は本当に素晴らしい川ですが、難易度はかなり高いです。特にアッパー、ミドル区間についてはこの川を熟知したリバーガイドと下った方がいいでしょう。ローアーは山梨県桂川を下れれば恐らく問題ないレベルだと思います。興味があればぜひカエルアドベンチャーさんに連絡してみてください。
ミドル区間の最後に待ち受ける鱒滝。高さは6.6m。ヤラレンジャーによると、滝落入門に相応しい滝とのことです。ヤレレンジャーと僕はクリアしましたが、我らが南極3号は惜しくも失敗。女性ながら、あの高さの滝を下る勇気には敬服致します。次回のリベンジを誓ったのでした。
結論から申し上げると、諸先輩のコメントの通りアッパー半端なレベルではありません。瀬を降下していると堰堤のような水平線に何度も遭遇します。一旦断続した川の流れの先には、ブラインドの落ち込みが待ち構えています。この区間はどこが核心部というよりは、殆どの瀬が核心部です。ノートラブルで瀬は3名で順番に降下して、僅か2kmの降下に2時間弱かかりました。アッパーはミドルよりも明らかに1ランク上の難易度です。
より大きな地図で 伊南川(桧枝岐川)リバーマップ を表示
今回は水量が少なかったのでまだ救われましたが、アッパーは増水時は阿鼻叫喚、絶叫悶絶区間となります。ミドルの増水時は下っていますが、アッパーの増水時の降下は僕の実力では無理だと思います。春先の増水を狙う方は十分注意してください。(増水時の桧枝岐川はローアーでさえ恐怖を感じます。囂々と地響きのように渓谷を埋め尽くす爆流に、腰が引けてしまいます。僕が最初に桧枝岐を下ったのは、増水時のミドルでした。この時にこの川の臨界点を知ることが出来ましたが、初めてチャレンジされる方は増水時は十分注意してください。この川は一晩の雨でも簡単に増水します。)
桧枝岐川アッパーは僕が下った川の中では間違いなく最高レベルの難易度です。アッパー恐るべし。因みに本日はなんとか問題なく下れました。屏風岩の滝も問題なく降下。アッパーを下ると屏風岩の滝は何も感じなくなります。結構凄いなと今まで思っていたのですが、アッパーを降下して屏風岩までくると感覚が麻痺してしまうようです。そしてあの鱒滝の滝落ちも成功!今日は気分がいいです。
本日はハバネロ級のアッパー、タバスコ級ミドル、そしてあの滝といつも回避していた堰堤下の険悪な瀬を下るという超満腹リバーラン。途中の昼食の休憩は実質15分。無事に下り終えたのは4時過ぎ。超濃密な一日でした。
S時ねじりの滝の下部。 2段目の落ち込み直下に岩が出ています。水量が多ければ問題なくクリアできそうですが、水位が低いとピンニングの可能性があります。
さて、本日はアッパーとミドルのダブルコースを降下しました。アッパーは確かに超絶悶絶区間ではあるのですが、この日の最難関の瀬はアッパーではなく、普段ミドルを降下する際ポーテージしている瀬でした。ミドルコースは堰堤直下の瀬が険悪なため、通常堰堤手前で終了しますが、本当は堰堤を巻いてからさら再エントリーし、鱒滝手前か、鱒滝越えた地点でミドル区間は終了します。
堰堤で終了する理由は堰堤直下のうんこ岩の瀬。以下の写真を見ての通り、色、形、艶ともにうんこのような岩が進路を塞ぐ、険悪な岩の配列になっています。写真左側の上流から中央下の黒い一艇分のスペースしかないエディーに入って、艇を写真下から上まで艇を移動、そして右90度転回し、写真右側にある4つのうんこの色、形をした石の上から1番と2番の間に艇を通します。流れが強く、下手するとうんこ岩にブローチします。1番、2番以外のうんこ岩の間はブローチしそうで他は通れませんし、うんこ岩の下は刺さりそうで、1番、2番のルートしか下れません。
パチンコのチューリップにつながる釘のようなうんこ岩の配列の直下は、ドロップで岩盤です。ピンしそう。絶体絶命。さあ、どうする!!
今回はこのうんこ岩の瀬にチャレンジしましたが、ヤラレンジャー以外は失敗。僕のバンディットではエディーは決めても、この小さなスペースで90度回旋させながら落とし込むのは至難の業でした。今回はこのうんこ岩の瀬が一番難しかった。スカウティングも一番時間がかかりました。あのヤレレンジャーが考え込んでいます。初めて見る厳しい表情。何度も何度も瀬を見ながら場所を変え、また考え込む。ただ事ではない瀬であることは容易に想像がつきます。やはり臭いんです、、うんこの瀬は。ヤラレンジャーはどれぐらいスカウティングしていたでしょうか。時計で計っていたとすれば10分程度でしょうが、30分程この瀬を見つめて悩んでいたような気がします。時計は3時半近かったと思います。まだこの先にもそこそこの瀬があり、そして最後に鱒滝が待っています。4時前までには鱒滝を落ちたいところです。こんなに時間を取らせてしまって、やっぱり汚いな、うんこの瀬は。
ヤラレンジャーは流石プロです。見事な操艇技術で艇を落とし込んで行きます。あの技術を安定して再現するのは、アマチュアレベルでは難しいでしょう。いい勉強になりました。水位がもう少しあれば別のルートが浮かび上がるのですが、本日一番のテクニカルな瀬です。「この瀬に比べれば鱒滝など、なんでもない」とヤラレンジャーが言ってました。全くもってその通りでした。
うんこ岩の瀬。写真下の黒い部分のスペースは一艇の大きさ。このエディーにピタッと入れるのは当たり前。その先が超絶テクニック。本日一番の難所。
屏風岩まで下ってきました。屏風岩直前の落ち込みは難度かなり高いです。これをクリアすると屏風岩の滝は楽勝? 屏風岩手前の落ち込みからS字ねじりの滝まではかなりの勾配で落ち込んでいます。段々畑をみるような眺めです。屏風岩の滝からS字ねじりの滝までは距離はありますが、段々畑状態。屏風岩の滝は失敗出来ません。S字ねじりをは生身で下りたくはありません。
アッパーの最後を飾る屏風岩第一滝。水量が少ないので迫力は今ひとつでしたが、2-3mぐらいの高さはあるでしょうか。パドルが引っかからないように落ちましょう。アッパーを下ってここに行き着くと、この程度の落ち込みは何も感じなくなります。
そしてアッパーとミドルを区切るS字ねじりの滝。S字ねじりは水位が少ない時の降下より、増水時の方が2段目直下のピンニングポインを気にすることなく下りやすそうです。
参考までに、増水時のS字ねじりの滝をクリアするヤラレンジャー。知っている限りではS字ねじりの滝を一番多く降下している男です。増水時は滝は瀬に見えて、かえって下りやすいとの話です。凄いな。
渇水状態でもこのような瀬がバンバン出てきます。
S字ねじりの滝。普段は反対側から撮影しています。アッパーから下ってきた証の右岸側からの撮影。
水位が低くても瀬は真っ白。ここまで真っ白な瀬が多い川はそんなに多くないでしょう。
とにかく落差が激しく、岩が多い川です。実にロックンロールな川です。
どこまでいっても真っ白。エディーを丁寧に取りながら降下します。
南極3号もまさかのアッパー攻略に大興奮。
危険な臭いのする瀬ではスカウティング。ヤラレンジャーの指定するエディーに艇を入れながら下ります。
南極3号は度胸が据わっています。決められたルートをためらわずに下ります。
しかし、アッパーの瀬はことごとく真っ白なドロップです。
アッパーから下り屏風岩でやっと昼食。
南極3号の至福の瞬間。ずっと嬉しそうな川をしていました。
我らがヤラレンジャーの桧枝岐川ビデオ。
12 件のコメント:
やってますね。
降下、おめでとうございます。
Actonさんの歓声が聞こえてくるようです!
それに川は真っ白ですね。
ハンパ無いッスね〜
昨日リバーカヤックデビューした僕にはあり得ないセカイです。
府中人さん、コメントありがとうございます。アッパーは激辛です。ミュータントで行きましょう。それから鱒滝は意外とすんなりいきました。スピードと最後のストロークが上手くいけば大丈夫みたいですよ。屏風岩の滝はそれほど難しくありませんが、沈すると段々畑のように落ちてS字ねじりの滝が待ってます。
tetsuoiさん、mixi読みました。そのうちQ72台でカヤックいきますか。Q7でカヤックやってる人はそんなにいないと思います。我々二人だけじゃないかな。
檜枝岐アッパー降下おめでとうございます!
きこりです。
かなりの水量ですね~
上の方はなかなかスリリングだったと思います。岩も多くて本当、パチンコ玉になったような気持ちになりますよね。
堰堤のように風景が断絶して、その先は岩絡みの急流だったりして、なんども心臓が止まりそうになったことも、記事を読んでありありと思い出しました!
完成版の記事、楽しみにしてまーす
キコリさん、光臨いただきありがとうございます。ありがたいお言葉、痛みに入ります。おめでとうございますという言葉が素直に受け入れられてしまいます。桧枝岐アッパーはそれぐらい達成感がありますね。ところでキコリさんや七厘会の皆さんは、まだ漕がれているのでしょうか。新しいゲレンデ開拓の話もあり、いつかご一緒できればと思っています。
光臨とは恐悦至極に存じます。
今ではただの市井のおっちゃんで、年に一度の初景滝の滝落ちで人生の垢を落としてるぐらいですw
今はどこをメインで漕いでいるかというと、家庭の瀬ってやつです。かなりの急流ですよ!
ねじり軍曹は二児の、私は1児のパパです。
家庭の瀬は凶悪なキーバーホールもありますんで、あと数年かけないと出てこれないかも・・・
でも復活したら是非ご一緒したいですね!
ところでツアー区間はスキー場のあたりなんですね。
檜枝岐村役場あたりから出ると、スキー場までに2箇所ほど楽しめるところがあったと思います。
それからGWあたりは水量があるので、堰堤から吐出される水も勢いがあって、滑り台のように下降できて面白いですよ。
そしてその後の橋の下までが楽しいんですよね~
うんこの瀬っていうんですねw
新しいゲレンデ開拓ですか!
いいですね
私がやり残したなと思っているところ・・・
湯西川は下ってみたい川のひとつでした。
清津川は途中まで下ってみましたがスカウティングできない大きそうな滝があったので、そこでリタイア(鹿飛び橋とか?あたり)。いつか続きをと思ってます。
吾妻川はダム工事が止まってくれればチャンスありそうですね。
鬼怒川は川治温泉から鬼怒川温泉郷までの区間がやり残しになってます。
男鹿川はよく釣りに行くところです。まだ下ってはいないので、400号とぶつかるあたりからダムまで下ってみたいなぁとは思いますが、難易度はどうですかね?
と、いうあたりで乱文筆礼いたします
Actonさん、すばらしい、素晴らしすぎます。アッパーから鱒滝までとは、高級寿司屋でさんざん食べたあとに、激うま担々麺でしめたような感じでしょうか??私がコンビニ弁当食べている間にお二人が遠い世界に言ってしまわれた様で寂しいです・・・。今度はぜひ一緒にいさせてくださいね。
キコリさん、その後の七厘会、ありがとうございます。伝説の皆さんは今何をされているのか大変記になっていました。落ち着かれたらぜひご一緒させてください。湯西川なんかは手頃だと思います。清津川はくだって見たい川のひとつです。男鹿川は中三依からしか下った事はありませんが、その上流も偵察済みです。さて、桧枝岐川ですが、あの堰堤をくだってるのですか!?凄いですね。魚道には大きなログが入っていて通れそうにありませんでした。堰堤下の瀬は勝手に命名しました!!
落ち着かれたらぜひぜひご一報ください。皆様にもよろしくお伝え願います。
仙人さん、コメントありがとうございます。仙人さんの反応はヤラレンジャーも南極3号、僕も予想してましたよ。仙人さんは絶対悔しがるだろうなって。
鱒滝は滝壺がギリギリまで見えないので、意外と恐怖を感じませんでした。まあ、落ちてから見上げると達成間はありますが。次回はぜひ一緒に飛びましょう。
Actonさん、僕が成長したら一緒に行きましょう!ちょっと命が無いような気がして怖いですが。。(^_^;)
Actonさんにぴったりのカメラを発見しましたので、シェアします。
http://www.goprocamera.com/
日本でも売ってました。僕、買いました(^^)
http://motozen.jp/gopro/
tetsuoi?さん、カメラの情報ありがとうございます。今度どんな様子か教えてくださいね。そのうち長瀞か御岳に行きましょう!
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