2011年9月25日日曜日

増水秋川と夏だけの核心部

出水で増水した秋川。プットインの西秋川吉祥滝下でこんなやり取りがありました。

小生)柳本さん、今日は結構な増水ですね。川相はどんな感じですか?

柳本)今回はヤバイです。はっきりいってクラス5の核心部があります。

小生)ああ、では前半の西秋川に核心部があるんですね?

柳本)西秋川はそこそこの瀬ですが、今回凄いのは西秋川ではありません。

小生)へー。じゃあ、一の滝ですか?

柳本)いや、違います。あそこも巻いていると思いますが、捕捉されないでしょう。

小生)えー。では、十里木の核心部が凄いことになってるんですか?

柳本)いや、核心部は十里木の核心部の先です。

小生)あれ、その先ってキャンプ場の瀬ですよね?!

柳本)(真剣な表情で)核心部へ行けばわかります。前回僕もやられました。

小生)えええーーーーー。

なんだか良くわからない、まったく噛み合わない会話でした。秋川は過去何度か漕いでいますが、いくら増水しているからといって激辛のポイントはまったく思いつきません。頭を捻りながらプットイン地点に辿りつきました。

スタート地点は増水でかなり流れも早く、エディーも右岸にえくぼのような形をした2艇分程度のおおきさ。ウォームアップするスペースは全くありません。漕ぎ出しの印象としては、日原川に非常に似ています。

スタート地点から10メートル先はいきなり川が狭窄しており、おまけにルートはクランクしています。檜原村役場の裏側までは当日の水量だと全く侮れません。役場裏まではドロップが続き、複雑な波に翻弄されます。この区間は結構スリリングです。






その後は一の滝、二の滝、三の滝と核心部が続きます。いつものようにへやっぴカヤッカー柿の種仙人のブログに丁寧に描写されていますので、ぜひ参考にしてください








十里木の核心部:へたっぴカヤッカー

十里木の核心部:小生


さて、通常区間設定では十里木が最後の核心部です。いつもはこのドロップをクリアしてここでテイクアウトですが、本日はさらに小和田グランドまで下ります。

小生)十里木の核心部も水量があってなかなかでしたね。

柳本)いや、これからが本当に核心部です。ヤラレます、確実に。全員沈脱です。

小生)え?

柳本)グランドキャニオンでクラス5です。

小生)キャンプ場の前の瀬って...。えーーー。タダの瀬ですよね?

鈍感な小生もやっと分かってきました。十里木の核心部を越えると、右岸一体はキャンプ場になっていて、水着の女性が沢山います。確かにグランドキャニオンが聳え立っています。

いつものように柿の種仙人が素晴らしい動画をつくりました。すべてはこの動画に。男の核心部は後半に...。



小生)ああ、たしかにグランドキャニオンが競い合っているようですね。スゴイな。

柳本)前回はもっと激しかったです。

どうやら夏の間は秋川の核心部はクラス5になるようです。グランドキャニオンの競演です。しかし一部はシリコンバレーのようにも見えました。今となれば真夏の蜃気楼です。小生と柳本さんの会話も終わりつつある夏の記憶と妄想が織りなしているような気がします。ああ、ジェントルマンズリバー、秋川。