しかし一旦自然の猛威の中で本性を現すと、名は体を表すの通り山形の山間部を静かに流れる川も荒れる。1967年の羽越水害では荒川水系では大石川が決壊し、関川村で死者・行方不明者34名、流出・全壊家屋371棟の被害を出している。
その名に魔性を秘めているとはいえ、前日の小国玉川に続いて下った荒川はこの日(2007年11月4日)は静かだった。この週の後半に降った雨により若干水位が高いとの話だが、数カ所船底をするような場所もあった。荒川の印象は水質と景観を除いては正直に言うとアンニュイ。流れのリズムも凡庸で、どうも刺激が足りない。しかしここは流れのリズムの印象を遥に上回る程の景観のインパクトが強いとあえて考えたい。紅葉に燃える赤芝峡を迎えるまでは玉川は1/fゆらぎの川だ。
赤芝峡を除けば今回下降した区間はClassI-II程度。スカウトすること無しに安心して下れる川だ。
荒川の雰囲気は以下の動画から伝わると思う。
秋色に燃える山々を背景にしたダウンリバーほど気持ちがいいものはない。
単調な瀬が赤芝峡まで続く。
赤芝峡。国道113号線を新潟方面から向かうと突然目の前に現れる景勝地だ。水面から国道までは20M以上あるだろうか。国道には紅葉狩りの観光客が車を駐め山々の彩りに見とれている中で、一番贅沢な場所から紅葉を楽しむことが出来た。まさに絶景。荒川は赤芝峡に近づくにつれて流れが緩やかになり、このままゆったりしと身を委ねれらるような気配を一瞬見せる。しかし赤芝峡に掛かる国道113号線の橋脚手前で川幅が一気に狭くなり、ホールや、複雑な流れにダッキーは翻弄される。だが赤芝峡の関所のようなこの区間は長くない。緩やかなパルスのように訪れるトリッキーなスポットが数十メートル続いているだけだ。
今回下った区間ではこの赤芝峡入り口付近だけClassIII。パーティーは赤芝峡を全員無事クリーンクリアした。
赤芝峡を水面から撮影した動画は他に見当たらないかもしれない。本邦初公開かな?。動画を見ると何でもないように見えるが、最初の落ち込みを伴ったホールは大きくはないもののパンチがあった。
瀬を越えると流れは緩やかに。
この橋を超えた所でTake outした。
山形県荒川の今回のダウンリバーについてはTake-san、Tetsu-sanがそれぞれ別の視点で各のブログに記述している。参考まで。
2 件のコメント:
はじめまして、私も小国玉川や荒川(赤芝峡)カヤックで何度か下りました。
この辺の川の綺麗さは私の知ってる川の中でもかなり上位に位置します。
写真を拝見すると、我が青葉a-1のおなじみの顔が見えます。
いつか何処かの川でご一緒できれば素敵だなと思います。
yjj7topさん、コメントありがとうございます。青葉a-1さんは有名なクラブですよね。東北地方の川には大変強い関心があります。共通の知人がいるようですので、いつかご一緒する機会があると思います。今後もよろしくお願いします。
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