2011年6月10日金曜日

幻の増水:大芦川

近ブログの更新頻度が下がっているとの指摘を何名かの友人から受けております。川に行っていなかった訳ではありません。ネタが無かったわけでもないのです。定番の御岳、長瀞はもとより、群馬、山梨などにもポツポツと遠征していましたし....。カヤックのログや雑記よりも、もっと重要で書き記さなければいけないものがあるような気がして、ブログは事実上冷温停止状態でした。が、しかし、この週末の陽気でまたラテンのリズムで一気に五感で感じたことをキーボードを通して一気にダンプしてみる気になってきました。とりあえずはリハビリモードということで、よろしくお付き合いください。

週末はC5の水上ツアーに参加する予定でしたが、満員御礼で締め切りとのこと。一人ぐらい増えたっていいじゃないの、柳本さん!とチラリと一人脳内ツイート。しかしこの定員設定、聞くところによるとやはり意味があったようです。前日土曜日の水上ではマダムキラーで参加者7名中、4名沈脱。阿波踊りのお囃子が聞こえ来ます。沈脱祭り。ヤラレンジャー柳本さんは連日の雨と雪代で増水した水上で4名どのようにレスキューしたのでしょうか。ご苦労さまでした。























さて、水上に行けなかった無念を晴らすために日曜日は大芦川へ向かいました。先週の長雨で水位は御幣岩橋で100cmまで増え、本日も70cmの水量。経験上、これだけ水位があると大芦川は桧枝岐川と変わらぬ迫力になるはずだったのですが...。あれ、ちょっと少ないぞ。渇水という程ではありませんが、過去の70cmのイメージからはほど遠い勢い。今までの水位の感覚より15-20cm低いように感じました。協議の結果、水量の少ないアッパーを避けて、ローアーを下ることにしました。区間は生活改善センターから天王橋まで。甘辛交えた区間で、途中には水底が透き通る淵があり、スパイシーではありますが印象としては癒し系の区間です。


























































本日の善男善女は、Woods夫妻、つあさん、OWLさん、へやっぴカヤッカーさん。つあさんは、実は前回の増水時に大芦川のいばホールで無念の負傷。前歯を折って顔面に擦過傷を負う怪我をされており、大芦川はOWLさんは前日土曜日の水上で、泳がれたそうです。そんな二人にとっても大芦川は特別な川なんです。二人それぞれの心の凝りも、美しく心洗われる大芦川を下りながらすっかり洗い流されたようです。























































カヤックのあとは、お約束のお蕎麦。ここ鹿沼はニラ蕎麦が名物。

















大芦川好きです。ここは色々なレベルの人が楽しく下れる川です。何度も同じ事を書いていますが、都内から1時間強程度の距離にある川で、こんなに美しい川は僕が知る限り他にありません。何度でも下りたい素敵な川です。機会があればぜひ下って頂きたい川の一つです。

2011年6月4日土曜日

WC日本代表柳本さん壮行会:Tatsunori Yanagimoto: Play for Japan @ICF Freestyle WC

今のクリークブームの火付け役としてヤラレンジャーこと柳本さん率いるClass 5は、業界でも大分名前が知られるようになりました。一年前に旗揚げしたC5も、聞くところによると初年度としては順調な滑り出しとのこと。正直ハラハラしながら見ていた熱烈な柳本サポーターとしては、一安心です。設立時に柳本さんにどんなアウトフィッターになりたいか聞いたところ、イギリスのGene17のようになりたい、と言ってました。昨今の状況を総合的に判断すると、アウトフィッターとしての方向性、位置づけ共にC5は日本のG17になってきたように感じています。このタイミングでの主催者柳本さんのWC参戦は今後のさらなる発展を予言しているようですね。何はともあれ、日本代表としてPlay出来るなんて、実に名誉な事ではないでしょうか。






































柳本さんの人柄はもちろん、アウトフィッターとしての安全に対するコミットメント、熱意、技術。彼に惹かれるサポーターは沢山いますが、今回その中でも比較的年齢が上で、C5の常連が集まってささやかな壮行会を開催しました。











































































当日の夜に集まったメンバーは通称、桧枝岐クラブと呼ばれています。会長も会則も存在しない、メーリングリストが唯一の実体というグループです。他にもこのクラブのコアメンバーが数名いますが、残念ながら予定があわず無念の欠席。桧枝岐クラブのメンバーはグルメが多く、集まりがあるとレストランの選定は一苦労。今回はそんなグルメの胃袋と舌を満足させるだけではなく、いつも喧しいこの集団を受け入れてくれ、尚かつカジュアルなレストランということでピックアップしたのは丸の内のメキシカン、ムーチョモダンメキシカーノ。思いっきりメキシコを全面に出したカルチャー系アドモスフィアとは全く違った、モダンメキシコ。天井からぶら下がるLEDのアイシクルは、外れるリスクが非常に高い演出だけど上手くまとめています。肝心の料理の方は、日本人向けで馴染みやすいアレンジ。原宿のあの有名店よりもこちらの方が敷居が低くて、個人的に気に入ってます。






















わいわいがやがや、実に楽しく、飲んで、食べて、騒ぎました。この弾けた雰囲気がThe壮行会。肝心の柳本さんは久しぶりの都会に、田舎から状況してきた受験生のような困惑ぶりでした。たまには都内に足を運びましょう!

さて、ワールドカップ。今回柳本さんにはぜひ頑張ってもらいたい。目指すは当然優勝だ。日本から応援してますよ!そうそう、それからネットワークもぜひ広げてくださいね。海外ツアーの企画、期待してますから!

2011年4月29日金曜日

タブーとリスクを考える

ヤックは危険なスポーツです。American WhitewaterのWhitewater fatalitiesによれば、2005年のデータではアメリカ国内で年間38名の方がカヤック、ラフトの事故で命を落としています。日本国内でもアメリカの事例程ではないにせよ、残念ながらホワイトウォーターと呼ばれるカテゴリーで命を落される方がほぼ毎年います。

どんなスポーツでも生命の危険は伴わないにしても、様々なリスクがあります。リスクのコントロールの仕方が技術、スリルであり、勝敗と選手生命を天秤に賭けるような勝負に敢えて挑むのです。
リスクは起こりうる最悪のシナリオと最良のシナリオの間に生まれる可能性があります。カヤックのように時として生命の危険に晒されるスポーツの楽しさは、リスクをコントロールしてチャレンジし、リスクをコントロールした達成感が至福となるわけです。

カヤックは場合によっては危険なスポーツですが、リスクを避ける方法、乗り越える方法、事故が起きた時の対応の方法をスクールや、友人から学ぶことにより安全が確保されます。カヤックをするという事はリスクがあり、最悪のリスクと最良のリスクを常に考えながら川と向かいあうわけです。そしてこのような危険を伴うスポーツであるということは、隠されることなく周知されています。

生きていく限り常にリスクと背中合わせです。病気、自動車、飛行機、地震、火災そして原子力。すべてリスクがあります。事故が起きた際のダメージが大きく、コントロールしなれけばならないリスクがある場合、我々は経験的に最悪のシナリオを想定して準備をします。今回の不幸は最悪のリスクを読み切れていなかった事にあると思います。背景には原子力発電のリスクを公にすることがタブーであったに他ならないと思います。国策である原子力発電の陰の部分に光をあてることの政策上のリスクは、原発事故のリスクよりはるかに大きいと真剣に考えられていたように感じます。起こりうる最悪のシナリオを直視して、その対応を準備することがリスクマネジメントだとしたら、今回の一件はリスクマネジメントの基本が全く出来ていなかったと言っていいでしょう。

原発の是非についてこの場で議論をするつもりはありませんが、原発事故については客観的に示されている放射線データに対して、起こりうる最悪のシナリオを考慮した判断をする必要があると思います。日弁連からこのような声明が出されています。 今、福島の子供達が直面している問題は、我々日本人全体にとっても大変大きなリスクだと思います。最悪の事態を想定するというリスクマネジメントの基本に立ち戻り、子供達の置かれている状況を考える必要があると思います。

子供の命と子孫を守るという判断に、政治や利権などのノイズが入ってはならないと思います。これからの福島の再生を支える子供達のためには、場合によっては前例の有無に関わらず一切妥協の無い歴史的な判断をしなければならないかもしれません。誤った判断を下せば、子々孫々まで語り継がれる事になります。福島の子供達をどうするかという判断は、我々の世代全体の責任として後生まで問われるでしょう。

小佐古敏荘・東京大教授(放射線安全学)が先ほど内閣官房参与の職を辞しました。小中学校などの屋外活動を制限する限界放射線量を年間20ミリシーベルトに決めたことに「とんでもなく高い数値であり、容認したら私の学者生命は終わり。自分の子どもをそんな目に遭わせるのは絶対に嫌だ」「(同程度の被ばくは)原発の放射線業務従事者でも極めて少ない。この数値を乳児、幼児、小学生に求めるのは受け入れ難い」

こういう意見も風評被害を誘発する可能性があるので、やはりタブーとされるのでしょうか。

カヤックのリスクの話がいつのまにかすり替わっていました。震災以来久しぶりにブログを更新したので、どうも筆が滑る傾向にあるようです。失礼しました。

2011年3月9日水曜日

Jackson Kayak powered by Apple: Jacksonはアップル使ってるんだ!

タはPaddling Instructorです。設計、精算、決済までJacksonはアップルを使っているというアップルの事例紹介です。実に綺麗に仕上がっています。テスティモニアルってやはり説得力ありますよね。「ああ、XXXも使ってるんだ」という前頭葉直撃のメッセージ。こういったビデオを作るマーケティングは実に用意周到に演出を考えても、受け手は極めて感覚的。このデジアナ変換がマーケティングの面白さです。事例紹介としては実に簡潔な文章。そしてカヤックとiPhone, iPadの絡ませ方にセンスを感じるな。

Jackson Kayakの事例紹介はこちらからどうぞ。Erickが出演しているテスティモニアルビデオはなかなか良く出来ています。因みにビデオの中でErickがかぶってるヘルメットはWRSIですよね?おっといけない、マーケティングの罠にはまりそうだ。
















2011年2月28日月曜日

男鹿川で雪見川下り

木県に男鹿川あり。男鹿とはまた勇壮な名前じゃないか。しかし、この男鹿川は実にユル~イ川なんです。御岳で言えば沢井より下流の区間でしょうか。いつもスパイシーな川を求めて放浪する僕からすると、今回の男鹿川は膝かっくんで前のめりといったところでしょうか。

でも、このユルさがたまりません。本当はちょっとヤバイ核心部のあるアッパーに行く予定だったのですが、残雪での足場の悪さと、その他のリスクを検案して今回はアッパーは見合わせました。

当日のメンバーは、沢山です。沢山でした。いつものメンバーに、福島カヌー教会の元やん、水戸CCのナスミンが加わりました。この2人も、よく一緒に漕いでいるので、ある意味いつものメンバーと言えます。


























さて、男鹿川。誰で樂に下れる素晴らしい川です。核心部と言えるようなポイントも特にありません。水質がまた極上なのも特記事項でしょう。御岳の沢井から下れることが出来る方なら、誰でも下れる優しい川です。ダイビングポイントも2,3箇所あります。この寒さにも関わらず、お約束通り泳ぎだす猛者が複数名いたことを報告しておきます。

今回はelfの皆さんと現地で合流したため、13名の大パーティーです。ユルい川なので、女子高生が歩道いっぱいに広がっておしゃべりしながら歩くように、それぞれ勝手気ままに下りました。川岸には冬がそこにいた証の残雪がありました。しかし、晴れ渡った空と日差しの変化に春をしっかり感じました。激流だけがカヤックじゃないんですね。こんなカヤックも実に味わい深くていいものです。