2011年7月9日土曜日

東日本遠征清津川:伝説の清津峡から下りたかった

月21日火曜日。東日本遠征最終日は清津川へ向かいました。清津川と言えば清津峡。清津峡より上の区間は悶絶、超絶区間として知られております。曰く、一度下り始めたら戻るに戻れない。断崖絶壁の区間が暫く続くため、事故があればヘリを要請しなければならないなどなど。

この区間はとても気になるラフティングのツアーもあります。一泊二日で前日の夕方にスタート地点でキャンプし、翌朝からラフティングが始まります。ツアー会社のHPには「まさにこの新潟ラフティングコースは国内屈指の激流4時間のロングコース!!残念ながら未経験者の参加はできません。経験者のみ参加可能だよ!船上時間”6時間”で4時間が激流だからトリッキーなコースにチャレンジしにおいでよ!」船上時間6時間のラフティングという凄まじいものです。いったいどんなコースなんでしょうか。

今回我々が下った区間は上述の区間ではありません。上記セクションのテイクアウト地点にあたる清津峡のトンネルの入り口付近からスタートして、ラピーヌという道の駅風ドライブイン付近までです。この区間の詳しい内容は柿の種仙人へたっぴカヤッカーさんのブログを参考にしてください。(またまた手抜きです。すみません。)

















さて、前述の悶絶区間をLincoln Taylorさんがカヤックで我々より少し後の6月29日に下っています。水量が落ち着いた6月でこの程度だとすると、春先はいったいどれだけ荒れるのでしょうか?

僕が知る限りは清津川悶絶セクションの画像、動画が一般公開されるのは本邦初だと思います。ずっと知りたかった区間だけに、昨日、奇しくも僕の誕生日にこのビデオがアップされて大変感動しました。この区間を知っている人は殆どいないでしょう。大変貴重なビデオです。なお、この区間がより詳細に判る写真が111枚もFacebookに公開されています。(FBのアカウントがなければ閲覧できません)とにかく凄いので、ぜひご覧になってください。

2011年7月4日月曜日

試行錯誤のPOVビデオ撮影

ダックのplaysportが発売されると同時に購入しましたが、POV(Point Of View)撮影がどうも上手くいかないんです。GoProのように広角レンズではないことと、ヘルメットやカヤックなどにマウントすることを意識していないので何をやっても上手くいきませんでした。playsportをマウントするために小型の三脚をいろいろと購入しましたが、どれも中途半端。今回は吸盤が着いた自動車の撮影で使える三脚を購入。バウに取り付けて撮影してみました。正確に言うとPOVではありません。パドリングの様子もわかりませんが、playsportでの撮影はこれが限界でしょうか。昨日御岳で撮った画像を貼り付けておきます。今週末はClass5の桧枝岐川ツアーに参加しますので、どんな具合に写るか楽しみです。


奥多摩 御岳:三つ岩、歯っ欠け一気撮り from Acton on Vimeo.

2011年7月3日日曜日

東日本遠征三国川:月曜日2本目の川

日休むというのは実に気持ちがいいものです。普段の月曜日の人々の生活ぶりを横目で見ながら、遊びに興じるというのは多少の優越感に浸れます。しかし現実は厳しい。土曜日に受信トレーを一掃したブラックベリー(BB)。チラリと覗くと未読メールが既に100通以上。この度の休暇は半年以上前からブロックした特別な休み。気持ちよく過ごすためには、メールを受信する度にブルブルとバイブで震えているBBを見なかったことにするのが一番。無視、無視。無視しよう。

6月20日月曜日。とある川のショートコースを下って銀山湖を後にした我々は、長いトンネルで覆われた葛折りの奥只見シルバーラインを一気に下りました。悲しいサラリーマンの性でしょうか、結局会社に電話をしてやり取りをしながら本日2本目の川、三国川(さぐりかわ)に到着。立派なダムの下から下ります。川は御岳クラスでしょうか。素直な瀬が続きます。川の様子については柿の種仙人へたっぴカヤッカーのブログを参考にしてください。(手抜きすみません。)
































その後、Woods夫妻と別れとうとうおやじ3人になりました。へたっぴカヤッカーが押さえた旅館、大沢山温泉高七城に移動しました。築130年の古民家を改造したという、大きくて雰囲気のある旅館でした。いつもながらへたっぴカヤッカーが押さえる宿は外れません。食事も温泉も堪能しました。




2011年6月26日日曜日

東日本遠征奥只見編:神々の滴を集めた川を下る

曜日に桧枝岐川を堪能した我々は、クリークガールズセンターポジションが確定した南極3号、Woods夫妻、柿の種仙人、へたっぴカヤッカー、Actonで宿泊先が明かされていないミステリアスな宿舎へ移動しました。宿の選定には人一倍の拘りを持つへやっぴカヤッカーさんが選んだ宿舎なので不安は全くありません。連れていかれた宿は季の郷 湯ら郷。堂々たる構え。なかなか立派なホテルです。建物正面の庭園は、見通しがいい運動場のような大きさです。ゴルフコースのように手入れが行き届いた芝生が視界一杯に広がっています。














ひっそりとしたロケーションなのに、ホテルはいやに大きい。



ホテルの正面から見た風景。すべてこの施設の敷地。
どこからでも絵になる男、Woods。


日はいよいよ奥只見の秘境へ。





翌日は快晴。素晴らしい天気です。こういった天候はすべての免罪符。気持ちは高まる一方です。残念ながらクリークガールズセンターポジションの南極3号は仕事のため、漕がずに帰京。残念。

さて、今回我々のガイドを引き受けてくれたのはUCDIのアキさん。奥只見の奥地にひっそり佇む川をガイドしてくれました。


漁協関係者とちょっとしたトラブルがあり、漁業資源保護の観点から禁漁区間のカヤック漕行中止と、(カヤッカーが来ないために)ブログで川の名前を明かさないで欲しいという要請を受けました。双方色々と言い分はありますが、先方の要請に従うことにしました。

後日新潟県内水漁業調整規則に目を通しましたが、当然ながらカヤッカーを排斥するような規定はありませんでした。沢登りでもポピュラーな川ですので、カヤッカーだけ入渓を拒むのは腑に落ちませんでしたが、双方大人の対応で納得しました。

今回は先方が非常に紳士的な対応だったので、要請を受け入れ川下りを途中で断念しました。いずれにせよ、この川はいままで僕が漕いだ川の中では最上級の透明度。この川の源は人気がまったくない奥会津の山々から流入している神々の滴です。大腸菌に汚染されているこは全く考えられません。へたっぴカヤッカーと僕は自信を持って神の水を飲み干しました。























この川の保護には開高健が関わっていた事を後になって知りました。「夏の闇」の執筆で、銀山平に2か月滞在していたそうです。とても短い距離でしたが、まさに神の滴を集めたような川を下れて幸せでした。もう二度とこの川を下ることはないでしょう。

追記:銀山平付近の放射線量は0.07μSV/Hでした。

2011年6月25日土曜日

東日本遠征桧枝岐川編:カヤック旅情

珂川上流を漕ぎぎった一行は、一路桧枝岐へ移動しました。桧枝岐へ出向く機会があれば、出発前に必ず中川善之助「桃源境桧枝岐村」に目を通します。昭和16年刊行の古い書籍ですが、中川が描いた桧枝岐までの道すがらの情景思い浮かべながら車を運転するのは感慨深いものがあります。
内川から一里半で大桃というやや大きな部落に着く。ここを過ぎて半道くらいまでは田も畑もある。
「こんちわ」と麻を刈っている農婦に言葉をかけると、「鉱山かネ」と訊かれた。この辺から館岩

方面へかけては、足尾銅山や西沢金山からの鉱脈が伸びているというのでかなり鉱山師が
入り込むらしい。この辺で桧枝岐村の役場の人が自転車で私に追いつき、私のルックザツクを
車につけて先に村へ行ってくれた。

大桃分の耕地がなくなると、もう自然の他は何もない。人手のかかったものは足の下の沼田

街道だけといってもよい。道の左側にはいつも桧枝岐川の急流がある。右側はすぐ山裾で、
時々遙か前方の山間から会津駒の雄姿と、それから南に延びた稜線の最後に三ッ岩のトツケ
が見える。川の対岸も千三、四百米の山を連ねた屏風である。左も右も前も後も全く山又山、
ただ足許の谷深く流れる桧枝岐川だけが路を切開いてくれる。ここまで来るともう人間には滅多
逢わない。


六地蔵に紛れ込む元やん。この写真、とても気に入ってます。


















桧枝岐歌舞伎の舞台。周囲は半円状のコロシアムになっている。

桧枝岐はかつて中川が描いた辺境の地というイメージはもう全くありませんが、この地を支配する気には何か特別なものを感じます。桧枝岐は漕いで楽しいのですが、民族学的にも濃密なこの土地をほんの少し知ってから漕ぐと、土地の精霊達と交流出来るような不思議な感覚で川を下れます。中川は桧枝岐川をこのように表現しています。

桧枝岐川はいつも深い谷の下に岩を噛んで流れている。長瀞のようになった所もあり、寝覚
(ねざめ)の床のような所もある。瀬も滝もあり、時には淀もあって見飽きない川だ、その川面には
セキレイが尾を振って跳ね廻っている。その谷の上空をイワツバメの群が流星の様に流れ来り
流れ去る。時々路傍の叢からヤマドリがチョコチョコと行手の路に現われて、大急ぎに路を
横切って行く。またカケスが飛ぶ。ホオジロが鳴く。

今から70年前の文章ですが、カヤックに乗り水面の高さに目線を置いて広がる桧枝岐川の現在の風景と全く変わりません。

イナズマドロップを制覇した南極3号。クリークガールズのセンターポジション確定。
























さて、肝心のカヤックの方ですが、桧枝岐でもクリークガールズが圧倒的な存在感を示しました。日曜日から参加したクリークガールズのリーダー格、南極3号はイナズマドロップでも尻込みするチキンハートの男性陣を尻目に見事なラインでクリア。まったく頭が上がりません。









当日の様子については、へたっぴカヤッカーさん柿の種仙人さんのブログを参考にしてください。

話は前後しますが、那須から移動して前日泊まった宿は丸屋新館。今回の幹事、へたっぴカヤッカーが予約をしてくれました。部屋もきれいだし、食事は蕎麦を中心に据えた地元の料理のフルコース。もともとは土地の痩せた桧枝岐の質素な伝統的な郷土料理の数々が、豪華な会席料理としてアレンジされ、ふるまわれました。









































宿と食事には拘るのが我々の旅です。昨年の北海道遠征の際に宿泊したオーベルジェコムニに続いて、幹事のヘタッぴカヤッカーさんはいい宿を予約してくれました。

今回の桧枝岐は天候にも恵まれ、素晴らしいコンデションでした。旅館に泊まり、ゆったりとした旅情を味わいながらカヤックが出来るなんてまったく贅沢な旅です。参加者全員にとって忘れられない旅のひとつとなったようです。

桧枝岐川は険悪な箇所はないものの、レスキュー体制を完璧に整えて臨む必要があるそれなりのレベルの川です。この川に興味がある方はClass5がツアーを定期的に開催していますので、C5のツアーに参加されることをお勧めします。

追記:屏風岩付近での放射線量は0.1μSv/H程度でした。桧枝岐村村内中心部でもほぼ同様の値です。